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東京ステーションホテル

一度泊まってみたいと夫が言うので、久しぶりの東京ステーションホテルです。
せっかくの行楽日和に遠出するでもなく車で20分の場所でホテルステイを決め込むという、相も変わらずインドア派の夫婦(笑)



11月初旬、秋晴れの土曜日。
全国旅行支援キャンペーンの効果もあってか、丸の内駅舎前はたくさんの人で賑わっていました。



急に背景が夜になっていますが(笑)
駅前広場に面したホテルのエントランス。
丸の内南改札口にも直通の通路があります。



ほどよいクラシック感が漂う、こじんまりとしたロビー。



フロントでチェックイン手続きを済ませ、エレベーターで部屋に案内してもらいます。
壁がチョコレートのような色とデザインです。



3階のエレベーターホールから、自動ドアにルームキーをかざして客室棟へ。



そしてこの長い廊下。
迷わないように、エレベーターのある場所だけランプの色が黄色になっているのですが、写真だとわかりにくいですね。



今回の宿泊は皇居側やJRホーム側ではなくドームに面した部屋なので、長い直線廊下の端の方へ進みます。



往年の東京ステーションホテルにまつわる絵画や写真、資料などがあちこちに飾られていて、通路を歩くだけでも楽しいです。
歴史ある建物が何度もの建て替えを経て大切に受け継がれていることへの誇りを感じますね。
丸の内駅舎の南口と北口を彩るドーム天井を内側から眺められるアーカイブルームも設けられていて、宿泊者は自由に出入りできます。



ドームサイドスーペリアツインの部屋に到着。
中に入るとすぐ左手にバーコーナー、その奥にウォークインクローゼットがありました。



スリッパを袋から出して、さっそく寛ぎモード。
ほどよい厚みがあって履きやすいスリッパです。



バーコーナーのグラス類。



下段にはアイスペールや電気ケトル。
氷は同じフロアにある製氷機からセルフでもらってくる形です。
ミネラルウォーターはここに置かれた2本の他、冷蔵庫にも2本入っていて助かります。



引き出しの中はシンプル。
この下に小型の冷蔵庫が用意されていました。



室内は緩やかに折れ曲がった「く」の字型で、ベッドルーム側はこんな感じです。
ドームに面した窓はそれほど大きくはありませんが、天井の高さで開放感が感じられます。
シンプルで落ち着いた雰囲気に品を添えるシャンデリアも素敵。



ベッドサイドには電話やアラームやメモ帳がまとめられています。
この原稿用紙型のメモ帳が好きなんですよね。
こちらのホテルに縁を持つ松本清張や川端康成といった文豪にちなみ、文豪セットとしてフロントで購入することもできます。



引き出しにはワンピース型のパジャマ。
その下はセーフティボックスになっています。



ベッドサイドからリビング側を見たところ。
それぞれのコーナーにお籠り感のある部屋です。



夫の大好物の長ソファはありませんが、シングルでも背もたれがやや高めなので快適に過ごせました。



テーブルには、予約サイトの会員特典がいろいろ。
アルコール除菌スプレーと、TORAYA TOKYOの一口羊羹「夜の梅」。



それとブルガリのバスアメニティが割と豪華でした。
バスルームには別にアメニティが揃っているので、このままお持ち帰り。



壁際には大きめのデスク。
最近ではすっかり必須アイテムとなったマスクケースも置かれています。
凝ったデザインの丸い鏡は魚眼レンズ的な画角でユニークです。



デスクの端には充実のアウトレット。



バスエリアはドアから入ってすぐ右手にあります。



手前のすりガラスのドアはトイレ。



洗面台とガラス張りのバスルーム。



アメニティ類も一通り揃っています。
シャンプーやコンディショナー、せっけんなどは、イストワールドゥパルファンというフレグランスブランドが東京ステーションホテルの「歴史の香り」をイメージして作ったオリジナルのものだそうです。
「Est.1915」というネーミングもいいですね。



洗面台のクラシックなレバーも部屋の雰囲気に合っています。



広々として使いやすいバスルーム。
大きめのレインシャワーや、日本人の生活様式に合わせてバスチェアも置いてありました。



部屋の窓からは、東京駅丸ノ内南口のドームが見下ろせます。
公共のエリアに面しているので、窓もそれほど開放的な造りではありませんが、独特のこの雰囲気はいつまでも見ていられます。
時々下を行きかう人もこちらを見上げていたりして、慌ててレースカーテンを閉めたり(笑)



夜、食事をしに出かけた後、丸の内界隈や行幸通りを散歩しながら戻ってきました。
もう少し早い時間帯だとホテル外観のライトアップがきれいなのですが、遅めの時間でもまだそれなりに人がたくさん。
秋の夜長を楽しめる、いい季節です。



翌朝、4階のアトリウムで朝食。
週末は8時過ぎから混みあうと聞いていたので、私たちにしては早めの8時少し前に行きましたが、それでも数組が通路の椅子に座って待っている状態でした。
とはいえ15分程度で席に案内してもらえたのでまぁよかったです。



コーヒーか紅茶を選ぶとスタッフがテーブルでサーブしてくれます。
料理はブッフェスタイル。
コロナ禍で一時中断していたようですが、すべて小皿に分けてカバーを付けて提供するなどの工夫によって再開されていました。
ブッフェの楽しさと安全性の両立に試行錯誤されたのだろうと思うと頭が下がります。



夫は最初に和食コーナーへ。
少し離れたところにミニサイズの鰻のひつまぶし重もあって、出してもすぐになくなる盛況ぶりでした。



私は洋食コーナーからいただいてきました。
パン類も、サンプル以外は紙の袋に入って並べられています。
クロワッサンなんかはこの方が食べやすくて一石二鳥。



夫の第二段。



私はエッグステーションでオムレツをオーダー。
2種類からトリュフ塩で食べる方を選び、その場で作ってもらいました。
大好きなトマトソースも捨てがたいですが、たまにはこんなシンプルなオムレツもありです。



デザートもしっかりいただきます。
以前と変わらず充実のブッフェで、お腹のキャパシティがあればもっといろいろ食べたいところでしたが、十分楽しませてもらいました。
ただ、前菜だけでプレート山盛りの量を食べるような健啖家の方にとっては、小皿のポーションが小さくてお腹を満たすのがちょっと大変かもしれません(笑)



チェックアウトを13時まで延長してもらえたので、朝食後も部屋でお茶を飲んだりしてのんびり過ごしました。
東京のど真ん中にあってこのこじんまり感が何とも落ち着く、いいホテルです。



チェックアウト後、ブリックスクエアにある三菱一号館美術館へ。
10月末からヴァロットンの企画展が始まったので、絶対に観に行こうと思っていたのでした。
夫も、まぁ暇だし付き合ってもいいよという感じで(笑)



ヴァロットンは以前ここでロートレック展を観た時に知り、白と黒だけのシンプルな木版画なのにこれだけの表現力とメッセージ性を持てるのかと驚いて、むしろロートレックより好きになってしまった画家です。
画風はどちらかと言えばかわいらしいし、デザインのセンスや当時のパリの空気感にある種のお洒落さも感じるのですが、扱うテーマや対象を見つめる視線に独特のクールさや皮肉やユーモアが込められています。
タイトルと併せて考察すると絵の意味をいろいろ深読みできるところもいいですね。



展示の中の一室だけ、撮影が許可されていました。
雑誌の表紙や挿絵など、カラフルな作品も。



一般的な額装に加えて、動画や映像を駆使した展示もあり、なかなか凝っていて楽しかったです。
十分堪能しましたが、そういえば音声ガイドを聞いてみてもよかったなと後で思い出し、もう一度仕事帰りにでも寄ろうかと画策中。



その後、美術館に併設されているCafé1894を覗いてみましたが、案の定長蛇の列で入るのを諦めました。
ブリックスクエアに来るといつも買うエシレのフィナンシェも、待ち行列が長かったので断念。
やはり週末は混みあう丸の内エリアですが、活気が戻ってきたのは良かったのかなと思います。


東京ステーションホテル
https://www.tokyostationhotel.jp/

三菱一号館美術館
https://mimt.jp/

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旅行と写真が好き。

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PENTAX K-7
FUJIFILM X-T1
RICOH GRⅢ
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