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ホテル雅叙園東京 百段階段

ここ数年推し活にいそしんでいる妹が、7月中旬に東京にやってきました。
目的は推しのピアノライブで、チケットが2枚取れたから行かないかと誘ってくれたので、私も一緒に行くことに。
3年ぶりの東京とあって、ライブ参戦以外にもそれなりに予定を詰め込んでの1泊2日です。
コロナ禍も第7波に突入し、行動制限は出ていないものの感染は怖いので、「会っても無言で過ごそう」「いやそれは無理」と笑いつつも気を引き締めながらの再会です。

東京駅で待ち合わせ、まずは目黒にある雅叙園の百段階段へ。
雅叙園は行ったことがなかったのですが、文化財の百段階段でいろいろな企画展をやっているのは知っており、そのうち行ってみたいと思っていたのでした。



目黒駅のロッカーに妹の荷物を預け、急な坂道を5分ほど下りて雅叙園の正面入口へ。
目黒雅叙園だと思っていたら、いつの間にかホテル雅叙園東京に名前が変わっていました。
2017年にリブランドされたようです。



エントランスロビーのすぐ左手のエレベーターが百段階段への入口です。
妹が11時30分の時間指定チケットを予約してくれていましたが、既に何組かが並んでエレベーター待ち。
浴衣を着た人が多く、夏らしい雰囲気です。
そしてエレベーターの絢爛豪華さにまず感心。



3階でエレベーターを降りると金魚ちょうちんが出迎えてくれました。
今回は、和のあかり×百段階段2022「光と影・百物語」という企画展です。



こうもりマークが付いた不敵な面構えの子も(笑)



たくさんの風鈴が涼やかな音を立てる通路で靴を脱ぎ、その先の階段へ向かいます。
百段階段は1935年に傾斜地沿いに建てられた木造建築で、当時の雅叙園の一部。
この階段沿いに、宴席などに使われた7つの部屋があり、それぞれに異なる趣向で贅を凝らした装飾が施されています。
今回は百物語にちなんで、各部屋に怪談や妖怪をイメージさせるあかりアートが展示されていました。
ルールを守れば写真撮影も自由です。



最初の部屋は「十畝の間」で、「薄暮のあかり」というテーマの展示でした。
影を活かした不穏な雰囲気。
豪華な天井画にも見とれてしまいます。



蜘蛛の巣に蝶のモチーフはちょっとロックなかっこよさ。
壁際には繊細で美しいかんざしやライトなどの工芸美術品も飾られていました。



次の「漁樵の間」はとても煌びやか。
天井や壁、柱の装飾も美術館のようです。
最初は運よく誰もいませんでしたが、あっという間に後続組がやってきて、写真を撮りまくる人たちでいっぱいに(笑)



「草丘の間」のテーマは「情念のあかり」。
透ける和傘の色がとてもきれい。



柳の下に・・・というやつですね。
この部屋は不穏というよりもはや怪談そのもの。
奥の方にあった古井戸を覗き込んだ妹が「うわっ、びっくりした!」と思わず後ずさり。



展示物だけでなく、障子の意匠もとても美しい部屋でした。



各部屋をつなぐ階段通路は、天井にも色々な絵が描かれていて、まさに雅の世界です。



「静水の間」には「さかさまのあかり」という説明がありました。
ジブリ映画に出てくる神様のような、なにか人ならぬもの。



球体を覗き込むと展示物の上下が逆転します。
だからさかさまのあかりなのかー、と納得。



通路の途中、ここは立入禁止の小さな部屋。
暗がりに揺らめく妖怪提灯。
禁止されていなくても、さすがにこれは部屋に入るのを躊躇します(笑)



「星光の間」では物の怪たちが大集合。



衝立や畳をすり抜ける猫さんたち。



現代社会に馴染みすぎの河童と幽霊がなかなかシュールです(笑)



「清方の間」は「光と影」ということで様々なランプが飾られていました。
百物語は、そこに集う者たちが順に怪談を語り継ぎ、百番目の怪談が語り終えられた時に本物の怪異が現れるというもの。
部屋の案内ボードでも「九十九番目となる青行灯が見えますか」と盛り上げます。



ひとつひとつ、繊細な絵が施されたランプ。



部屋の奥には、ぼんぼりのやさしいあかりも。



そして最後の「頂上の間」。
そうか、怪奇なるものが跋扈する夜が明けて朝になったのね、と勝手に腑に落ちる清々しさです。
あれだけ階段を上ったのに、窓の外に地面があるのも不思議な感覚。
そして百段階段なのに実際は99段しかないことも発見でした。



広々と開放的な空間に生け花などが飾られています。
ここに至るまで妹と何枚も自撮り写真を撮りましたが、自撮りに慣れていないのでまぁ映えない(笑)
でも、アート好き姉妹で鑑賞した百段階段は、見どころ満載で楽しい体験となりました。



せっかくだからホテルも見ていこうと、エレベーターで1階に下りて本館へ。
ミュージアムホテルを標榜するだけあって、通路にずらりと並ぶ壁画が圧巻です。
よく見るとすべて立体的なレリーフになっていました。



本館入口は、まさに竜宮城。



その先のレストランエリアの奥から、庭に出てみました。
池に橋が架かった散策路になっていて、ここにも浴衣姿の人がたくさん。
私たちと違ってみんな自撮りが上手そう(笑)



池には錦鯉が泳いでいました。
暑い日でしたが、滝の水音に涼を感じます。



滝の裏側にも回れますが、シャッタースピードを間違えて何だかよくわからない写真に(笑)



涼しい館内に戻り、ガラス張りの大きなアトリウムになっているカフェラウンジ、パンドラへ入ってみることに。
三段プレートのアフタヌーンティーを楽しんでいる人が多く、明るく優雅な雰囲気です。



運よく窓際の席に案内してもらいました。
妹はミックスサンドイッチをオーダー。



私はフレンチトーストにしました。
少しずつシェアして楽しみつつ、めちゃめちゃ喋りながらいつの間にか完食している妹と、気づけば半分も食べていない私の、相変わらずのスピード差(笑)
家族の話や近況報告で盛り上がり、のんびりランチとなりました。



ランチの後は、小さな水路や橋まである豪華なお手洗いにもいちいち感嘆。
ホテル全体が美術品に彩られた圧倒的な空間で、目の保養になりました。

その後、妹が泊まる蒲田のホテルに移動し、いそいそと推し必携グッズなど用意して、夕方から満を持してライブへ参戦。
移動手段で少々手こずり、羽田のライブ会場に着くのが予定より遅れてしまい本当に申し訳なかったのですが、全力疾走の結果、運よく前方のかなりいい位置を確保できました。
ライブ自体も盛り上がり、観客もルールをきちんと守って参加し、とても楽しかったです。
帰り道、ライブの余韻に浸りつつ「あーもう明日から何を楽しみに生きていこう」と抜け殻になる妹。
それわかるわーとなだめつつ、二人でまた他愛もない話をしながら蒲田名物の羽根付き餃子をかじり、じゃあまたねと妹と別れました。

翌日は私は仕事で付き合えませんでしたが、妹は朝早くから精力的に活動。
行動力と運動神経はピカイチながら曲がり角は必ず反対方向に曲がる方向音痴な妹を若干心配な姉(笑)でしたが、予定通り行きたい場所に行って大満足の東京旅だったようです。
お互い仕事も忙しく、コロナ禍で色々とままならないことも多いけれど、とにかく家族みんなが健やかでそれなりに楽しく過ごせればいいなと思います。
そして運動不足の姉は、百段階段の往復とライブ前の猛ダッシュとスタンディング&ペンライト振り回し参戦が効いて、翌日から数日間筋肉痛でした(笑)


ホテル雅叙園東京
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/

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