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箱根美術館

コロナ禍で3度目の5月を迎え、今年は久しぶりに行動制限のないゴールデンウィークとなりました。
そろそろ飛行機やリゾートが恋しく沖縄に行くことも考えたのですが、みんな考えることは同じようで観光地はどこも混雑予想。
感染者数が増加傾向の中で実家に帰省するのも何だか気が引けて、まあ今回は近場にちょっと出かけるくらいにしようかと。
そう言いながら鉄板観光地の箱根を選ぶのもどうかとは思いますが(笑)
ただカレンダー上の平日を狙って出かけたところ、東名高速も小田原厚木道路もほとんど渋滞がなく快適でした。
予定より早く宿泊先に着いたので、車だけ置かせてもらい、そこから歩いて箱根美術館へ。
行き方を聞いたら、スタッフが地図に道順を書いて渡してくれました。



午後の早い時間で駐車場も混んでいるだろうと思っていたのですが、行ってみたらそれほどでもなく。
雨が降ったり止んだりで少し肌寒いこともあり、これなら車で直接来てもよかったかなと思いました。
とはいえ宿からは徒歩10分程度なので、勾配はあるものの散歩にはちょうどいい距離です。
駐車場のすぐそばにあるケーブルカーの公園上駅の高架下をくぐり、狭い道路を渡ると美術館の入口。
入館料を払って中に入り、斜面に沿った竹庭の中を歩いていくと、そのてっぺんにこじんまりとした美術館があります。



美術館では開館70周年特別展示として、吉田博展(版画で巡る世界の旅)が開催されていました。
明治から昭和にかけて国内外の各地を旅し、その印象を独自の表現で残した風景版画家です。
私はこちらで初めて知ったのですが、いわゆる版画のイメージを超えた、日本画とも西洋画ともとれそうな風景描写の美しさに思わず見入ってしまいました。



どこか懐かしさを感じる日本の情景だけでなく、外国の普遍的な風景も。
歴史的建造物や街の絵もありますが、山岳や水辺を好んで題材にしていたようです。



特に水の表現が繊細で美しいと思いました。
どの作品も色彩の調和がとれていて、単なる写実にとどまらず詩的な趣まで感じさせる、こんな絵画表現もあるんだなと夫としばし感嘆。



展示室の半分は常設展で、美術館が保有する陶芸品や土器、大きな甕や壺などが展示されています。
2階の展示室の窓から、しっとりと雨に濡れた新緑を眺めて癒されたり。



常設展示品の中で個人的に目を引いたのは埴輪のうさぎ。
途中で作るのをやめたかのような足と、何か言いたげな口が気に入りました(笑)



ひと通り鑑賞して外に出ると、まだ微妙な雨模様。
なかなか止まないねと言いながら、石楽園の方へ下りていきます。



紅葉の名所だけあってもみじの木が多いようです。
秋はさぞかし綺麗でしょうね。



大きな岩と樹木のコントラストが印象的な石楽園。
晴れていたら背景の山が借景となって、さらに開放感が感じられそうです。
美術館から下りてくる人たちは、思い思いに庭園を眺めたりチューチュートレインよろしく縦に並んでみたり、みんなこぞって写真を撮っていました。



その先へと下りていくと苔の庭。
瑞々しい新緑に少し煙るような幽玄さも感じられ、小雨でよかったかもとこの日初めて思いました(笑)



そのすぐ横には茶室真和亭があり、苔の庭に面した席で抹茶とお菓子をいただくことができます。
こじんまりとした空間ですが運よく空席があり、せっかくなのでひと休みすることに。
この日のお菓子は薄桃色のういろうで、「初鰹」という名前だそう。
もちろん鰹が入っているわけではなく、水の流れを模した模様で季節を表現したものです。
庭側の最前列とはいかなかったものの、庭を眺めながらしばし癒されました。



五月雨でほの明るく潤った苔の庭を通り抜け、最後にミュージアムショップに寄ってみました。
夫は吉田博の版画や庭の写真のポストカード、私は寄木細工のコースターを購入。
その後、来た道を戻る形で宿泊先に向かいましたが、行きはそうでもなかったのに帰りはものすごい勾配の上り坂で、思いのほかへとへとになりました(笑)
箱根の「徒歩数分」を甘く見てはいけませんね。


箱根美術館
https://www.moaart.or.jp/hakone/

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