- No
- 400
- Date
- 2020.02.02 Sun
あさば(館内など)
あさばの客室は新しい畳の匂いがしますが、階段や廊下も厚手の絨毯や畳敷で、どこを歩いても音が吸収されとても静かです。
週末なのでほぼ満室だと思いますが、あまり他の宿泊客の気配は感じませんでした。

「撫子」の部屋のそばから階段を降りたところに2つの貸切風呂。
入口のそばにはさり気なく椅子が置いてあります。

貸切風呂は予約制ではないため、空いていれば中に入り電気をつけて内側から鍵を掛け、いつでも使用可能です。
朝6時頃に見に行ったらどちらも空いていました。

右側の貸切風呂の脱衣所です。
脱衣カゴが2つ置いてあり、タオルがたくさん用意されていました。

洗面台にはブラシや髭剃りなども。

こちらの貸切風呂は四角い湯船です。
シャワーは2つ。
こじんまりとしていますが、とても綺麗に保たれていました。
気兼ねなく使える貸切風呂があるのはいいですね。

お隣の貸切風呂も覗いてみたら、こちらは楕円形の浴槽でした。

貸切風呂のすぐ近くには野天風呂の看板も。
男女入替制で、女性は17時から22時と朝6時から7時半まで利用でき、その前後は男性用となります。
廊下の引き戸を開けるとそこはもう屋外で、階段を下りたところに屋根のみの脱衣所と露天風呂がありました。

身体を洗うためのシャワーやカランはなく、温まるためだけのお風呂です。
脱衣所にも壁や仕切りがないため、さっさと浴衣を脱いで掛け湯をしないと冬はとにかく寒い(笑)
ただ、バスタオルは温熱器で温められておりホカホカでした。
夫が16時頃に行ったら誰もおらず貸切だったとのこと。
それほど広くはありませんがゆったり浸かるには充分で、庭の池と繋がり野趣を感じられる眺めにとても癒されます。

野天風呂の出入口そばの廊下にお水の用意がしてありました。
常温と冷水があるのはさすがの心遣いです。

ロビーへと向かう畳敷きの廊下。
本当に隅々にまで宿る清潔感。

ロビーの華やかな屏風や花のあしらい、広くとられた空間にシンプルなソファと、和洋と新旧のバランスが見事です。

ロビーに面した、センスの良いセレクトショップさながらの売店。
宿で使われている食器類や伊豆の名産品だけでなく、浴衣やお布団なども売られていました。

夕刻、ロビーから能舞台の眺めです。

玄関からロビーの反対側に続く廊下。
その先にはサロンがあります。

白い壁や椅子がモダンな印象のサロン。
壁の棚には写真集や美術書など、知的でアーティスティックな書籍が並んでいました。

ここではコーヒーやお茶を自由に楽しめます。
お酒もオーダーできる模様。

大きな窓からは池と能舞台、宿全景が見渡せます。

窓側の席は特等席ですね。

この日は小雨がパラつく生憎の天気でしたが、日暮れ時に池の水面に踊る波紋を眺めて過ごすのも悪くないと思いました。

あさばでは年に何度か能や狂言、和太鼓などのプログラムが予定されており、宿泊した日は18時から「天城連峰太鼓」の公演を鑑賞できる日でした。
本当は池にせり出した石舞台を使う予定でしたが、雨で濡れてしまったため屋根のある能舞台に変更になったとのこと。
鑑賞も屋外テラスからロビーに変わったものの、演奏が始まったら掃き出し窓を開放するため、ひざ掛けや毛布を全身に何枚も掛けてくれました。
気温5℃ぐらいでしょうか、窓全開でじっとしているとさすがに寒いです。
でも和太鼓の迫力にはとても感動しました。

曲の合間の拍手が遠くからも聞こえたので、池に面した部屋の宿泊客はそのまま部屋から観賞していたようです。
後で仲居さんが、寒いのでサロンでお酒を飲みながら見ていた人もいたと言っていました。
少し遠目でガラス越しのため迫力は薄れると思いますが、それもありかもしれません。

翌朝、朝食後にテラスに出てみました。

能舞台の左手にも小さな滝がありました。
この池や庭や山を手入れするのは大変なことでしょうね。
ご当主が水の循環や流れる音の響きにもこだわって全体を設計し、日々管理されているのだそうです。

テラスへの出入口には、鯉の餌用の麩が。

池には大きな錦鯉が悠々と泳いでおり、人の気配がすると寄ってきます。
口を開けている鯉の近くに麩を投げ入れてもなかなか気づいてもらえず、しばらくしてから急に取り合いになる様子を笑いながら眺めました。
そばにいた番頭さんが私たちの写真を撮ってくれました。

部屋や館内でしばしのんびり過ごした後、チェックアウトです。
ロビーでの精算時に仲居さんから、お渡しした心付けに対する丁寧なお礼が書かれた領収証と、あさばの表門のイラストが描かれた絵葉書をいただきました。
心ばかりの金額だったので逆に恐縮してしまいましたが、嬉しかったです。
ひとまず荷物を預かってもらい、近隣の散策に出かけました。

あさばから歩いてすぐそばの、竹林の小径。
冬でも凛とした清々しさは健在です。

伊豆修善寺の顔である、修禅寺の門。
前日とは打って変わった青空で日差しも暖かく、ちょうど良い散歩日和でした。

門には水仙の花と「立春大吉」のめでたい文字。

1月も後半でしたが、修禅寺本堂へのお参りが事実上の初詣となりました。
穏やかな1年となりますように。

昨夜の黒米ずしが気に入ったので、老舗の新井旅館そばのcafe弘乃で、黒米餅をオーダーしてみました。
香ばしい磯辺焼きと梅昆布茶というほっこりセットに、夫はコーヒーで、おやつ代わりのひと休み。
確かにあちこちで黒米を使ったお菓子やお土産品が売られているようです。

桂川に架かる赤い橋から眺めた新井旅館と独鈷の湯。
昔来たときに立ち寄った蕎麦屋を見かけて急に記憶が蘇ったり、路地の奥にある指月殿で源氏の歴史に思いを馳せたりしながら、ゆるゆると散策を楽しみました。

荷物を預かってもらったあさばに戻り、タクシーを呼んでもらいます。
ロビーで待っていると10分ほどでタクシーが到着。
そこから修善寺駅まで行き、来たときと同じように特急踊り子号で東京に戻りました。
格式高く落ち着いた雰囲気ながら気を張ることもなく寛げて、帰宅してからしみじみといいお宿だったなぁと思い出す、そんなあさばへの宿泊でした。
また別の季節に伺えるように、がんばって働こうと思います(笑)
あさば
http://asaba-ryokan.com/
週末なのでほぼ満室だと思いますが、あまり他の宿泊客の気配は感じませんでした。

「撫子」の部屋のそばから階段を降りたところに2つの貸切風呂。
入口のそばにはさり気なく椅子が置いてあります。

貸切風呂は予約制ではないため、空いていれば中に入り電気をつけて内側から鍵を掛け、いつでも使用可能です。
朝6時頃に見に行ったらどちらも空いていました。

右側の貸切風呂の脱衣所です。
脱衣カゴが2つ置いてあり、タオルがたくさん用意されていました。

洗面台にはブラシや髭剃りなども。

こちらの貸切風呂は四角い湯船です。
シャワーは2つ。
こじんまりとしていますが、とても綺麗に保たれていました。
気兼ねなく使える貸切風呂があるのはいいですね。

お隣の貸切風呂も覗いてみたら、こちらは楕円形の浴槽でした。

貸切風呂のすぐ近くには野天風呂の看板も。
男女入替制で、女性は17時から22時と朝6時から7時半まで利用でき、その前後は男性用となります。
廊下の引き戸を開けるとそこはもう屋外で、階段を下りたところに屋根のみの脱衣所と露天風呂がありました。

身体を洗うためのシャワーやカランはなく、温まるためだけのお風呂です。
脱衣所にも壁や仕切りがないため、さっさと浴衣を脱いで掛け湯をしないと冬はとにかく寒い(笑)
ただ、バスタオルは温熱器で温められておりホカホカでした。
夫が16時頃に行ったら誰もおらず貸切だったとのこと。
それほど広くはありませんがゆったり浸かるには充分で、庭の池と繋がり野趣を感じられる眺めにとても癒されます。

野天風呂の出入口そばの廊下にお水の用意がしてありました。
常温と冷水があるのはさすがの心遣いです。

ロビーへと向かう畳敷きの廊下。
本当に隅々にまで宿る清潔感。

ロビーの華やかな屏風や花のあしらい、広くとられた空間にシンプルなソファと、和洋と新旧のバランスが見事です。

ロビーに面した、センスの良いセレクトショップさながらの売店。
宿で使われている食器類や伊豆の名産品だけでなく、浴衣やお布団なども売られていました。

夕刻、ロビーから能舞台の眺めです。

玄関からロビーの反対側に続く廊下。
その先にはサロンがあります。

白い壁や椅子がモダンな印象のサロン。
壁の棚には写真集や美術書など、知的でアーティスティックな書籍が並んでいました。

ここではコーヒーやお茶を自由に楽しめます。
お酒もオーダーできる模様。

大きな窓からは池と能舞台、宿全景が見渡せます。

窓側の席は特等席ですね。

この日は小雨がパラつく生憎の天気でしたが、日暮れ時に池の水面に踊る波紋を眺めて過ごすのも悪くないと思いました。

あさばでは年に何度か能や狂言、和太鼓などのプログラムが予定されており、宿泊した日は18時から「天城連峰太鼓」の公演を鑑賞できる日でした。
本当は池にせり出した石舞台を使う予定でしたが、雨で濡れてしまったため屋根のある能舞台に変更になったとのこと。
鑑賞も屋外テラスからロビーに変わったものの、演奏が始まったら掃き出し窓を開放するため、ひざ掛けや毛布を全身に何枚も掛けてくれました。
気温5℃ぐらいでしょうか、窓全開でじっとしているとさすがに寒いです。
でも和太鼓の迫力にはとても感動しました。

曲の合間の拍手が遠くからも聞こえたので、池に面した部屋の宿泊客はそのまま部屋から観賞していたようです。
後で仲居さんが、寒いのでサロンでお酒を飲みながら見ていた人もいたと言っていました。
少し遠目でガラス越しのため迫力は薄れると思いますが、それもありかもしれません。

翌朝、朝食後にテラスに出てみました。

能舞台の左手にも小さな滝がありました。
この池や庭や山を手入れするのは大変なことでしょうね。
ご当主が水の循環や流れる音の響きにもこだわって全体を設計し、日々管理されているのだそうです。

テラスへの出入口には、鯉の餌用の麩が。

池には大きな錦鯉が悠々と泳いでおり、人の気配がすると寄ってきます。
口を開けている鯉の近くに麩を投げ入れてもなかなか気づいてもらえず、しばらくしてから急に取り合いになる様子を笑いながら眺めました。
そばにいた番頭さんが私たちの写真を撮ってくれました。

部屋や館内でしばしのんびり過ごした後、チェックアウトです。
ロビーでの精算時に仲居さんから、お渡しした心付けに対する丁寧なお礼が書かれた領収証と、あさばの表門のイラストが描かれた絵葉書をいただきました。
心ばかりの金額だったので逆に恐縮してしまいましたが、嬉しかったです。
ひとまず荷物を預かってもらい、近隣の散策に出かけました。

あさばから歩いてすぐそばの、竹林の小径。
冬でも凛とした清々しさは健在です。

伊豆修善寺の顔である、修禅寺の門。
前日とは打って変わった青空で日差しも暖かく、ちょうど良い散歩日和でした。

門には水仙の花と「立春大吉」のめでたい文字。

1月も後半でしたが、修禅寺本堂へのお参りが事実上の初詣となりました。
穏やかな1年となりますように。

昨夜の黒米ずしが気に入ったので、老舗の新井旅館そばのcafe弘乃で、黒米餅をオーダーしてみました。
香ばしい磯辺焼きと梅昆布茶というほっこりセットに、夫はコーヒーで、おやつ代わりのひと休み。
確かにあちこちで黒米を使ったお菓子やお土産品が売られているようです。

桂川に架かる赤い橋から眺めた新井旅館と独鈷の湯。
昔来たときに立ち寄った蕎麦屋を見かけて急に記憶が蘇ったり、路地の奥にある指月殿で源氏の歴史に思いを馳せたりしながら、ゆるゆると散策を楽しみました。

荷物を預かってもらったあさばに戻り、タクシーを呼んでもらいます。
ロビーで待っていると10分ほどでタクシーが到着。
そこから修善寺駅まで行き、来たときと同じように特急踊り子号で東京に戻りました。
格式高く落ち着いた雰囲気ながら気を張ることもなく寛げて、帰宅してからしみじみといいお宿だったなぁと思い出す、そんなあさばへの宿泊でした。
また別の季節に伺えるように、がんばって働こうと思います(笑)
あさば
http://asaba-ryokan.com/
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