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饒河街観光夜市

台北市の松山区にある饒河街観光夜市に行ってみました。



MRT松山駅で降り、道を彩る提灯と賑やかなお囃子を頼りに歩いていくと、松山慈祐宮の煌びやかな姿が見えてきます。
そのすぐ左手が饒河街観光夜市の入口。
駅構内には「観光夜市は1番出口」という案内がありましたが、実際は5番出口が松山慈祐宮の目の前でした。
エスカレーターがピカピカだったので、新しくできた出口なのかもしれません。



夜市にしても賑やかすぎると思ったら、この松山慈祐宮の天上聖母1060周年聖誕祭とのことで、様々な踊りや山車のようなものが門前に奉納されているのでした。



出番が終わると次の団体と入れ替わり、順番に観光夜市の通りの方にはけていきます。
饒河街は松山慈祐宮の門前町なんですね。



次々と奉納される出し物は、伝統的な舞踊ありヒップホップ調のダンスありでバラエティ豊か。



そして、終わるとまたそれぞれ夜市の通りへ。



見物客も大勢集まっていました。
大音量マイクでのDJ風のナレーションに、どこかで鳴り響く爆竹の音も重なります。
決めポーズの時には拍手喝采。



その華やかな様子をしばらく楽しみ、観光夜市の通りの方へ入ってみました。
これからここを通る団体もいるためか、屋台は道の中央ではなく端の方に寄せられているようです。



入口を入ってすぐのところに、この夜市で一番有名といっていい「福州世祖胡椒餅」の屋台が出ています。
まだ日も暮れていない夕方でしたが、既に遠目でもわかる長い行列ができており、さすがの人気店ぶりでした。



通り沿いの店頭のあちこちに、きれいに整えられたお供え物が置いてあります。



人通りは徐々に増えてきましたが、まだ屋台が出ていないので、下町の普通の商店街といった雰囲気です。



通りの入口の方から時折、奉納を終えて衣装を着たままのグループが歩いてきました。
かぶりもの系は暑さでなかなか大変そう。
そのうち、通行人に道を空けるよう指示があり、目の前におもむろに大量の爆竹が敷かれました。



松山慈祐宮のお揃いのTシャツを着て、神様のような人形を小さなお神輿に乗せた人たちが、合図とともに練り歩いてきます。
火のついた爆竹が連鎖的に大きな破裂音をあげ、その上を踏みしめるようにお神輿を揺らしながら通り過ぎていきました。
爆音に耳をふさぎ白煙にむせながら「すげーな!」と苦笑いする日本人観光客もちらほら(笑)
道に敷き詰められた大量の爆竹の残骸は、しばらくの間不発弾が不定期に破裂して通行人を驚かせていましたが、若手スタッフが水を撒きながら大きな板を使ってかき集め、手早く片付けていました。



その少し先でも、小さなお宮のような場所の前で同じような光景が繰り広げられ、最後にお神輿がそのお宮に納められると、見物客から一斉に拍手が沸き起こりました。
思いがけず地元のお祭りに遭遇し、日本と似ているところも違うところもある、その文化に触れられてとても楽しかったです。



ひと通りの行事が終わったのか、神様が通り過ぎた後は道の中央部分に一斉に屋台が並び始めました。
ようやく夜市が本格稼働。
ここからは屋台の両側がそれぞれ一方通行になります。
ちょうど饒河街の端の門まで来たので、折り返して戻ることにしました。
夫は台湾ビールを買って飲みながらの散歩。



饒河街観光夜市は台湾で一番古い夜市で、食べ物の屋台が中心です。
牛肉や海鮮品を串にさして焼いたもの、仙草ゼリーやかき氷などのデザート系、見たことのない食べ物までいろいろ並んでいます。
あっという間に人が集まってきて、テーブルのある屋台はこの盛況ぶり。



さっきは通りの端の小さな屋台で一人で対応していた「福州世祖胡椒餅」は、広さも調理スタッフも何倍にも増えてフル回転の様相でした。
お客の待ち行列も凄まじい長さになっていましたが、作る量も多いので大抵は10分程度で買えるそうです。
ここのは是非とも食べたかったのですが、お昼に別の店で胡椒餅を食べたので、残念ながらまた別の機会に。



ちなみに饒河街の門のすぐ外にも別の胡椒餅の屋台があり、ちょっと紛らわしいです(笑)
まあ、胡椒餅はどこもそれなりにおいしいと思いますけどね。



饒河街入口の門を出ると、松山慈祐宮の前の広場には舞台と客席が設けられ、京劇のような演劇が始まっていました。



セリフや音楽の合間に、突然宙乗りが始まったりして大盛り上がり。



通常モードの夜市ではないと思いますが、賑やかなお祭り仕様の饒河街を満喫しました。
そして、気づけばこの日は4月30日。
平成最後の夜を、爆竹の煙にまみれて咳き込みながら過ごした私たちでした(笑)


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