- No
- 377
- Date
- 2019.06.26 Wed
淡水
台北から足を伸ばして、夕日が美しいという淡水に行ってみました。

台北市内からは少し離れていますが、台北駅からMRT淡水信義線に乗れば40分ほどで着くので、意外と行きやすいです。
ただ、ぼんやりしていると北投行きに乗ってしまい、途中で降りることになるので要注意(笑)

MRTは都市部を抜けると地下から出て高架を走るので、窓の外が山や郊外の風景に変わっていく様子を眺めながら、淡水駅に到着。
駅からは公園を挟んで淡水河が見えました。

割と大きな規模の淡水駅。
淡水はかつて台湾最大の港だったことから、各国の商館が集まる街として繁栄したそうです。
現在は歴史的観光資源や淡水河の風景を楽しめる観光地として整備されています。

淡水駅前の大通りは、見たところ普通の都会の街並みです。
梅雨入りの季節に晴れたのは嬉しいけれど、照りつける日差しが暑く、帽子か日傘を持ってくればよかったと思いました。

駅前から、淡水老街へと続く中正路をぶらぶらと歩きます。
それほど広い道路ではないものの交通量はかなり多く、横断するのも大変。

途中、中正路から何かありそうな雰囲気の路地に入ってみたら、その先はかなりディープなローカル市場になっていました。
数歩進むごとにいろんな食材の匂いがします。

肉や魚、総菜、衣料品から雑貨まで本当に様々な物が売られていました。
見るのは楽しいけど買うものは特にないかな、などと話していたら、インテリア用のちょっとした絵を売る店で夫が立ち止まり。
「原価590元がなんと100元!」的な紙が貼られていて思わず笑ってしまいましたが、夫は意外に素敵な絵を見つけて購入していました。
安い額装のプリント絵ですが、こんな掘り出し物があるから市場は楽しいです。

車通りに出ても市場は続いています。
バイクがドライブスルー方式で買い物をしているのも見かけました。

中正路に戻り、暑さ対策のためセブンイレブンでポカリスエットを購入。
これは台湾のセブンイレブンでちょいちょい見かけるオリジナルキャラクター。
我が家では勝手にセブンちゃんと呼んでいますが(笑)

歩いていくと、通り沿いの店がだんだん観光地っぽくなってきます。

細い路地の向こうに淡水河がちらりと見えたので、そちらに行ってみました。

淡水河岸の遊歩道。
河口に近いので川幅が広く、潮風混じりの強風であっという間に髪がボサボサになりました(笑)
遊覧船や対岸への連絡船が行きかっています。

遊歩道沿いのスターバックスコーヒーのそばに、小舟と西洋人の銅像がありました。
この地に上陸し台湾の医療や教育に貢献した、キリスト教伝道師のマッケイ博士です。
淡水には彼にまつわる建物や記念碑が数多く残っています。

そこから南国らしい大きな木のそばを通って中正路に戻り、更に歩きました。

柱に取り付けられたレトロな公衆電話。
スマホ全盛の時代ですが、まだ使えるのでしょうか。

心なしかバス停に寄り添っているような郵便ポスト(笑)

カフェか何かの入口に貼ってある手描きの絵も、何ともかわいいです。

テイクアウト用窓口に飾ってある瓶がカラフル。

あれこれ眺めながら、紅毛城の上り口に到着しました。
信号機の柱に描かれた猫さんは、何か坂道に気をつけろと言いたげ。

せっかくここまで来たので、中に入ってみることにしました。
チケットを買い、なぜか手の甲に緑色のスタンプを押されて敷地内に入場。
急な坂道を上っていくと、台湾の旗がはためく紅毛城の姿がありました。
この建物は、当初はこの地を占領したスペインが築いた要塞、その後はイギリス領事館となり、執務用の施設として使われたそうです。

いかにも城壁という感じの、階段の上からの眺め。

隣りの建物は居住施設だそうです。

中には西洋風のリビングなどが再現されていました。

この建物の廻廊は雰囲気がいいので、各国の女子たちが代わるがわるポーズを決めて写真を撮りあっていました。

庭の隅にある大砲。
周囲を散策していると、遠足らしき小学生の団体がやってきました。

列の先頭の子が「六甲」「六乙」というプラカードを持っていたので、もしかして六年甲組、乙組なのでしょうか。
元気なその集団を見送りながら、登ってきた坂道を下り、お土産屋さんを少し覗いて紅毛城を後にしました。

中正路を歩いてきた方向に戻ります。
さっき通った建物の前に消防車。

マッケイ博士にゆかりのある台湾基督長老教会淡水教会。
建物内には入れないようで通りから眺めただけですが、煉瓦造りのきれいな教会でした。

気づけばお昼を過ぎていたので、何かちょっと食べようかと話しながら歩いていたら「炭錢胡椒餅」の看板を発見。
手頃な大きさでおいしそうだったのと、店内のテーブルがたまたま1つ空いていたので、2つ買って椅子に座りました。

店頭で作られているのは、赤肉(豚モモ肉)と五花肉(豚バラ肉)の2種類の胡椒餅のみ。
それぞれ80元です。
熱々ジューシーな挽肉がパリパリの香ばしい皮に包まれて、とてもおいしい。
五花肉胡椒餅の方が日本の肉まんに近い味で、赤肉の方がややスパイスが強めの味でした。
店員さんもフレンドリーで親切。
テイクアウト(外帯)していくお客が絶えないのもうなづけます。

駅の方に戻る途中、陶器の絵がたくさん貼ってある中華な壁。

古い建物が立ち並び、色々な店舗になっている中正路。
眺めているだけで楽しいです。

途中で淡水河の方に道を折れたら、急に屋台の並ぶ賑やかな通りに出ました。
何だかお祭りみたいな雰囲気で、人もたくさん。

台北の屋台でよく見かけるトマト飴です。
どんな味なんでしょうね。

淡水駅に戻り、裏手に回ると淡水河側は公園として整備されていました。
結構広くてきれいです。

黄色いシェアサイクル、YOU BIKEも時々見かけます。
ちょっと楽しそう。

淡水河の川上側。
遠目に高層の建物が見えます。

川幅の広い河口側。
天気は何とかもちましたが、夕方から雨が降りそうです。
残念ながらきれいな夕日は見られそうにないので、台北に戻ることにしました。

淡水駅からまたMRTに乗って帰ります。
ヨーロッパの印象を残す古い建物に台湾の現在が溶け込み、更に日常とお祭りが共存しているような、散策するだけで楽しい淡水の街でした。

台北市内からは少し離れていますが、台北駅からMRT淡水信義線に乗れば40分ほどで着くので、意外と行きやすいです。
ただ、ぼんやりしていると北投行きに乗ってしまい、途中で降りることになるので要注意(笑)

MRTは都市部を抜けると地下から出て高架を走るので、窓の外が山や郊外の風景に変わっていく様子を眺めながら、淡水駅に到着。
駅からは公園を挟んで淡水河が見えました。

割と大きな規模の淡水駅。
淡水はかつて台湾最大の港だったことから、各国の商館が集まる街として繁栄したそうです。
現在は歴史的観光資源や淡水河の風景を楽しめる観光地として整備されています。

淡水駅前の大通りは、見たところ普通の都会の街並みです。
梅雨入りの季節に晴れたのは嬉しいけれど、照りつける日差しが暑く、帽子か日傘を持ってくればよかったと思いました。

駅前から、淡水老街へと続く中正路をぶらぶらと歩きます。
それほど広い道路ではないものの交通量はかなり多く、横断するのも大変。

途中、中正路から何かありそうな雰囲気の路地に入ってみたら、その先はかなりディープなローカル市場になっていました。
数歩進むごとにいろんな食材の匂いがします。

肉や魚、総菜、衣料品から雑貨まで本当に様々な物が売られていました。
見るのは楽しいけど買うものは特にないかな、などと話していたら、インテリア用のちょっとした絵を売る店で夫が立ち止まり。
「原価590元がなんと100元!」的な紙が貼られていて思わず笑ってしまいましたが、夫は意外に素敵な絵を見つけて購入していました。
安い額装のプリント絵ですが、こんな掘り出し物があるから市場は楽しいです。

車通りに出ても市場は続いています。
バイクがドライブスルー方式で買い物をしているのも見かけました。

中正路に戻り、暑さ対策のためセブンイレブンでポカリスエットを購入。
これは台湾のセブンイレブンでちょいちょい見かけるオリジナルキャラクター。
我が家では勝手にセブンちゃんと呼んでいますが(笑)

歩いていくと、通り沿いの店がだんだん観光地っぽくなってきます。

細い路地の向こうに淡水河がちらりと見えたので、そちらに行ってみました。

淡水河岸の遊歩道。
河口に近いので川幅が広く、潮風混じりの強風であっという間に髪がボサボサになりました(笑)
遊覧船や対岸への連絡船が行きかっています。

遊歩道沿いのスターバックスコーヒーのそばに、小舟と西洋人の銅像がありました。
この地に上陸し台湾の医療や教育に貢献した、キリスト教伝道師のマッケイ博士です。
淡水には彼にまつわる建物や記念碑が数多く残っています。

そこから南国らしい大きな木のそばを通って中正路に戻り、更に歩きました。

柱に取り付けられたレトロな公衆電話。
スマホ全盛の時代ですが、まだ使えるのでしょうか。

心なしかバス停に寄り添っているような郵便ポスト(笑)

カフェか何かの入口に貼ってある手描きの絵も、何ともかわいいです。

テイクアウト用窓口に飾ってある瓶がカラフル。

あれこれ眺めながら、紅毛城の上り口に到着しました。
信号機の柱に描かれた猫さんは、何か坂道に気をつけろと言いたげ。

せっかくここまで来たので、中に入ってみることにしました。
チケットを買い、なぜか手の甲に緑色のスタンプを押されて敷地内に入場。
急な坂道を上っていくと、台湾の旗がはためく紅毛城の姿がありました。
この建物は、当初はこの地を占領したスペインが築いた要塞、その後はイギリス領事館となり、執務用の施設として使われたそうです。

いかにも城壁という感じの、階段の上からの眺め。

隣りの建物は居住施設だそうです。

中には西洋風のリビングなどが再現されていました。

この建物の廻廊は雰囲気がいいので、各国の女子たちが代わるがわるポーズを決めて写真を撮りあっていました。

庭の隅にある大砲。
周囲を散策していると、遠足らしき小学生の団体がやってきました。

列の先頭の子が「六甲」「六乙」というプラカードを持っていたので、もしかして六年甲組、乙組なのでしょうか。
元気なその集団を見送りながら、登ってきた坂道を下り、お土産屋さんを少し覗いて紅毛城を後にしました。

中正路を歩いてきた方向に戻ります。
さっき通った建物の前に消防車。

マッケイ博士にゆかりのある台湾基督長老教会淡水教会。
建物内には入れないようで通りから眺めただけですが、煉瓦造りのきれいな教会でした。

気づけばお昼を過ぎていたので、何かちょっと食べようかと話しながら歩いていたら「炭錢胡椒餅」の看板を発見。
手頃な大きさでおいしそうだったのと、店内のテーブルがたまたま1つ空いていたので、2つ買って椅子に座りました。

店頭で作られているのは、赤肉(豚モモ肉)と五花肉(豚バラ肉)の2種類の胡椒餅のみ。
それぞれ80元です。
熱々ジューシーな挽肉がパリパリの香ばしい皮に包まれて、とてもおいしい。
五花肉胡椒餅の方が日本の肉まんに近い味で、赤肉の方がややスパイスが強めの味でした。
店員さんもフレンドリーで親切。
テイクアウト(外帯)していくお客が絶えないのもうなづけます。

駅の方に戻る途中、陶器の絵がたくさん貼ってある中華な壁。

古い建物が立ち並び、色々な店舗になっている中正路。
眺めているだけで楽しいです。

途中で淡水河の方に道を折れたら、急に屋台の並ぶ賑やかな通りに出ました。
何だかお祭りみたいな雰囲気で、人もたくさん。

台北の屋台でよく見かけるトマト飴です。
どんな味なんでしょうね。

淡水駅に戻り、裏手に回ると淡水河側は公園として整備されていました。
結構広くてきれいです。

黄色いシェアサイクル、YOU BIKEも時々見かけます。
ちょっと楽しそう。

淡水河の川上側。
遠目に高層の建物が見えます。

川幅の広い河口側。
天気は何とかもちましたが、夕方から雨が降りそうです。
残念ながらきれいな夕日は見られそうにないので、台北に戻ることにしました。

淡水駅からまたMRTに乗って帰ります。
ヨーロッパの印象を残す古い建物に台湾の現在が溶け込み、更に日常とお祭りが共存しているような、散策するだけで楽しい淡水の街でした。
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