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赤沢迎賓館(食事など)


夕食は個室の食事処でいただきます。
予約時間にレセプションへ行くと、そこからスタッフが案内してくれました。



レセプションの奥にある吹き抜けのロビーから、庭に沿って1階と2階に個室が並んでいます。
今日は2階の部屋を用意したとのことで、エレベーターで2階へ。



1階は掘りごたつ式で、2階はテーブル席になっていました。
華やかな朱塗りの盆の横に、小さなかすみ草を添えたお品書きが。



開いてみると、「春となり」と題された懐石料理でした。
「春と成り」か「春隣り」か、あるいは両方を掛けたのでしょうか(笑)



前菜は、鮑の柔らか煮に二十日大根やうるいなどの野菜を添え、ほろ苦い肝若布ソースを合わせたもの。
のっけから苦手な貝類が登場したものの、薄切りだったのでそれほど気にならず食べられました。



凝った盛り付けの八寸。
小さな蓋つきの器には鰯の香梅煮が入っています。
合鴨のスモークは柔らかく、ずわい蟹と千両蕪のお寿司も上品な味でした。



椀物は、あいなめの葛打ちでした。
熱々で出してくれますが、まだ八寸を食べ終わっていなかったので少々焦りつつ。
飲みながらだとかなりゆっくり食べる夫と、そもそも食べるのが遅い私が悪いのですが(笑)
薄味で出汁をきかせた京風の味わいです。



季節の地魚のお造り盛り合わせ。
石鯛と平目とみる貝を、醤油とポン酢で。
残念ながら貝を残したら担当スタッフが「お嫌いでしたか」と恐縮していたので、逆に申し訳なかったです。



焼き物は、めばるの酒盗焼きと油ぼうずのレモンバターソテー。
2品で和洋の味わいが楽しめます。
さっぱりとした自家製ピクルスと。
例によって、そろそろお腹がいっぱいになってきました。



強肴として、和牛サーロインの自家製ローストビーフ。
ここまできてガツンと山盛りだったらどうしようと思っていましたが、ふた口で食べられるちょうどよい量でした。
山うどを巻いて西洋わさびのソースで味付けされたローストビーフはとてもおいしく、今回の料理の中で一番気に入りました。



煮物はかぶら蒸しです。
ふわふわにすりおろした蕪の下には、伊勢海老とたらこが隠れていました。
たらの芽が春の香り。



満腹だったのでご飯はいらないかなと思いましたが、少なめに盛ってくれた筍ご飯がこれまたおいしくて、思いのほかお箸が進んでしまう(笑)



水菓子はメロンと苺、そして金柑と白あんを餅で包んだものでした。
風邪気味ながらここのところ胃腸の調子もまずまずで、最後までおいしくいただけたのが幸せ。



食後に、お部屋でお夜食にどうぞとおにぎりを持ってきてくれました。
きっと今晩中には食べられないなと思いながら、これがまたとてもおいしそうなおにぎりで(笑)
個包装にしてもらって持ち帰ればよかったです。



部屋に戻ろうと食事処を退室。
1階に下りるエレベーターの横で、通りかかったスタッフが「ここに座って写真を撮ると美術館のような感じに映るんですよ」と、私が持っていたカメラでシャッターを押してくれました。



この宿は、基本的に豪華なのだけど気張らずほっとするような雰囲気があり、とても癒されます。



おにぎりの箱を抱えていい気分で部屋に戻りながら、渡り廊下の途中にあるリラクゼーションルームに寄ってみました。
革張りの大きな椅子が3台あり、1台はマッサージチェア、2台はスピーカーが内蔵されたリラックス用のチェアのようです。
ほろ酔いの夫はマッサージチェアにかなりハマっていました(笑)



夜なのであまり見えませんが、日中の好天とは打って変わって外は雨でした。
気候が不安定なので万が一雪になったら困ると、今回は車ではなく電車で来たわけですが、雪の心配はなさそうです。



部屋に戻ると、居間と広縁が障子戸で仕切られ、寝室も半透明の引き戸で仕切られて、お休みモードになっていました。
テーブルにはカフェインレスのハーブティーが。



庭もほどよくライトアップされています。
露天風呂付きの部屋でも夜になると外が真っ暗でちょっと怖いことがありますが、この部屋はいい感じですね。
おこもり感と開放感のバランスが絶妙。
障子戸を全部閉めなければ湯船から室内のテレビが見えるので、平昌オリンピックの中継を遠目に眺めながら、ゆったりとお湯を楽しみました。



部屋のお風呂がこの上なく気に入ったものの、翌朝はせっかくなので大浴場へ。
渡り廊下の先を、レセプションとは反対方向に歩いていきます。
夜半まで降っていた雨は止んでいるようでした。



大浴場は朝晩で男女が入れ替わります。
元々の部屋数が少ないうえに、朝早かったせいか誰もいなくて貸切状態でした。
何という贅沢(笑)



洗面所にはもちろんDHCの基礎化粧品がスタンバイ。
また、海洋深層水のミネラルウォーターがここにも置いてあって、よく冷えていました。



広々としたお風呂は海洋深層水の原水100%だそうです。
部屋の露天風呂には濃縮海洋深層水と書かれていたので、濃度が違うのでしょうか。
手前は浅く、奥に行くほど深くなって、寝湯から半身浴、立ち湯まで好きなところで楽しめます。
出入り口の近くには5~6か所の洗い場と、左側にはサウナもありました。



大浴場のそばには湯上がりの休憩所。



ここでもちょっとした庭を眺めてくつろげるようになっています。



そして、その裏手にはやはり海洋深層水(笑)
常に水を飲んでいたい私には、このお水飲み放題の環境は嬉しいです。



夫婦ともども朝風呂でさっぱりして、朝食へ。
昨晩と同じように、食事処の2階に案内されました。
テーブルの上の醤油さしが妙にかわいい。



最初に大皿いっぱいの旬野菜のサラダが置かれました。
二人で取り分けて食べる形です。
キャベツは特に甘みの強い「天使のキャベツ」という品種とのこと。
どの野菜も甘くて食べごたえがあります。



京風のお漬物。



これとは別に、大きな梅干しが最初からテーブルに置いてありました。



朝食のお膳。
ご飯はお粥と白米からお粥を選びました。
葛と醤油を煮詰めたタレがついてきて、お粥によく合います。
魚は鯖のみりん干し。
小鉢は鯵の南蛮漬けに温泉卵など。



薄味なので熱いうちにと、続いて運ばれてきた湯葉の煮物。



デザートにパイナップル。
コーヒーか紅茶を選びます。
ほっこりと落ち着く朝食でした。



12時のチェックアウトまで、夫はもう一度部屋の露天風呂に入り、私はお茶を飲みながら過ごしました。
今回は行きませんでしたが、大浴場の先にはスパ施設やプールもあり、少しだけ外に出たい場合は、敷地内に海の見える日帰り温泉や居酒屋もあります。
何より15室という部屋数の少なさは私にはとても理想的。
できれば連泊してゆっくり過ごしたい宿です。



帰りは伊豆高原駅までシャトルバスに乗ってみました。
早くも国道135号線の渋滞が始まっていて少し時間がかかりましたが、それほどの距離ではないので問題なし。
駅隣接のお店で伊豆の名産品を買い、お昼ご飯用のパンも買って、特急踊り子号で帰りました。
座席指定を間違えて、帰りは海側と反対側の席になってしまったのはご愛嬌です(笑)


赤沢迎賓館
https://top.dhc.co.jp/akazawa/geihinkan/


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