- No
- 315
- Date
- 2017.06.25 Sun
尾道(商店街と千光寺周辺)
尾道を訪ねた日は、よく晴れて夏のような暑さでした。

尾道駅。
千光寺山と尾道水道の間の狭い平地に建つ、昔ながらの小さな駅です。

海沿いは公園として整備されていて、長く伸びたデッキの上を散歩することができます。
木の踏み心地もよく歩きやすいデッキですが、日当たりがよすぎて暑くなり、日傘を持ってくればよかったなと思いました。

目の前にある向島がとても大きくて、あまり海という感じはしません。
尾道水道とはよく言ったものだなと思います。

海岸通りから一本山側に入ると、尾道本通り商店街があります。
昔ながらのアーケード街。

レトロな飲食店や洋品店などが並びます。

ところどころにある路地からは、山側を走る山陽本線の線路が見えました。
時折鳴り響く踏切の音や、電車がやってきては走り去る音。

軒先にいた「オバケのQ太郎」の遊具ににじみ出る昭和感(笑)
さすがにもう乗ってはいけないようです。

尾道帆布の工房。

中にはたくさんの商品とともに、帆布を織る古い織機が何台か展示してありました。
自転車や碇や猫など、尾道を連想させるモチーフのバッグや小物などが並び、お客さんで賑わっています。
布バッグが好きでつい必要以上に集めてしまうので、ここではやめておこうと思いつつ、結局同じものを翌日新幹線の駅で買ってしまいました(笑)

おもちゃ箱のようなゲストハウス。
こちらのパンダさんには乗ってもいいそうです。
昔はデパートの屋上あたりにこんな遊具が置いてありましたね。

お昼がまだだったので、何か軽食でもと喫茶店に入ってみました。
尾道浪漫珈琲。

テーブルで注いでくれるコーヒー。
カップのデザインも素敵です。

夫が頼んだトースト。
喫茶店といえばこれですね。

私はカスタードワッフルにしました。
抹茶アイスと生クリームが乗ったワッフルに、カスタードクリームとメープルシロップが添えられています。
結構なボリュームですが、お腹が空いていたのでペロリと完食。

コーヒーのみならず紅茶も丁寧に淹れてくれる、なかなか雰囲気のいいお店でした。

商店街を出て、千光寺山公園に上ってみようとロープウェイ山麓駅に行ったところ長蛇の列。
係の人が
「これでも短い方ですよ。20分ぐらいで乗れると思います。」
と言うのでどうしようか迷いつつ、とりあえず近くにある艮神社へ行ってみました。
参道から見ると、山門のすぐ上にロープウェイ乗り場があり、境内の真上をゴンドラが通過します。
尾道らしさは満点ですが、よくこの設計を神社側が認めたなあと感心してしまいました(笑)

境内には、空を覆うような大きな楠が。
その迫力に圧倒されます。

尾道最古の神社の拝殿と、樹齢900年の楠。
心が引き締まるような荘厳な空気感です。

やっぱり今日中にロープウェイに乗ろうということになり、山麓駅に戻ってチケットを買いました。
並ぶこと30分程度で乗り場に到達。
ここからでも、この辺りの神社仏閣の多さが実感できます。

山頂駅からゴンドラが帰ってきました。
20~30名単位で乗り込みます。

ベルが鳴ってゴンドラが動き出すと、あっという間に高度を上げていきます。

途中、窓から見える千光寺の赤い鐘楼。

と思ったら、ものの数分で山頂駅に到着。
ゴンドラを下り、階段を上ると千光寺山公園です。
尾道水道やしまなみ海道がよく見えました。

千光寺山公園の展望台。

その横から、向島の造船場を眼下に眺めて。
ここまで歩いて登ってくる人もいますが、この高さまで来るのは結構大変そうだなと思いました。

ロープウェイで下りることもできますが、せっかくなので下りは歩いて戻ります。
文学のこみちと書かれた石碑の横から、遊歩道のような坂道へ。
尾道ゆかりの文人たちの詩句や作品の一部が刻まれた文学碑が点在する散歩道です。

志賀直哉の暗夜行路の一節。
狭い岩の間をかがんで通り抜けた後、振り返ったところに刻まれていました。
これは正岡子規だ、これは誰だ、と碑を辿りつつ歩くのは楽しいです。
が、滑りやすい階段や急勾配で足場の悪い場所もあり、景色や石碑に気を取られていると意外と危険。
夫も私も健脚の部類に入ると思いますが、能天気に歩いていたら階段から転げ落ちそうになりました(笑)

こちらは林芙美子の放浪記。
尾道水道を臨む特等席ですね。

頭上には15分おきにゴンドラが通過していきます。

階段を一気に下りると、千光寺の境内へ。

ロープウェイから見えた鐘楼です。
勝手に撞かないようにとの注意書きが貼ってありました。

山陽本線を走る黄色い電車がおもちゃのように見えます。

尾道水道にしまなみ海道にロープウェイ。
山に囲まれた土地にぎっしりと建物が立ち並ぶ箱庭感。
もっとも尾道らしい風景です。

千光寺を出て再び階段を下りていきます。
急斜面に建つゲストハウスみはらし亭、その名の通り最高に見晴らしが良さそう。
カフェもやっているようです。

三重塔へと下りていく坂道に現れた猫。
進んでは立ち止まり、振り返ってはまた歩き出し、観光客あしらいはお手の物です。

ぱっと視界が開けて、目に飛び込んできたのは天寧寺三重塔。
元は五重塔でしたが、江戸時代に落雷による被害を受け改築されて現在の姿になったとのこと。

急な斜面沿いをどんどん下りていきます。

ロープウェイなら3分ほどなのに、やっぱり歩くとそこそこの距離でした。

街灯も見当たらないので、夜になったら真っ暗になるのでしょうか。
実際にこの辺りに住むのは大変だろうなと思いつつ、山肌を縫うように張り巡らされた細い道には何とも言えない味があります。

民家を改装したようなお店もあちこちにありました。
そろそろ夕方なのであまりのんびりできませんでしたが。

天寧寺本堂まで下りてきました。

牡丹の花が美しい庭です。
本堂の先には羅漢堂があり、500を超える羅漢像が納められているそう。

山門の先の階段を下りていくと、山陽本線の線路をくぐるアンダーパスになっていました。
尾道にはこんな階段が随所にありますが、どこも急な上に頭上すれすれの高さです。

階段を下りきって振り返るとこんな感じ。
元々山の方にお寺や参道があったところに後になって線路を引いたので、こういう形になったのでしょうね。

商店街に戻ると、18時頃なのに閑散として店もだいぶ閉まっていました。
夜はホテルで食べようかと、散策しながら戻ることに。

夕方の海岸通り。
向島との間を小型フェリーが小回りよく行き来して、次々と人や車を運んでいます。

瀬戸内ならではの光景を夫と眺めていたら、通りかかったおじさんに
「ここは夜景見た方がいいよ。暗くなったら橋も船もライトアップされてきれいだから。」
と声をかけられました。
地元の方にとっては単なる日常の交通手段で、珍しいものでもないのでしょうね(笑)

海岸通りから海沿いのデッキを歩き、ONOMICHI U2へ。
SHIMA SHOPでグッズや本を眺め、HOTEL CYCLEの部屋に戻りました。
よく歩いた1日でした。

尾道駅。
千光寺山と尾道水道の間の狭い平地に建つ、昔ながらの小さな駅です。

海沿いは公園として整備されていて、長く伸びたデッキの上を散歩することができます。
木の踏み心地もよく歩きやすいデッキですが、日当たりがよすぎて暑くなり、日傘を持ってくればよかったなと思いました。

目の前にある向島がとても大きくて、あまり海という感じはしません。
尾道水道とはよく言ったものだなと思います。

海岸通りから一本山側に入ると、尾道本通り商店街があります。
昔ながらのアーケード街。

レトロな飲食店や洋品店などが並びます。

ところどころにある路地からは、山側を走る山陽本線の線路が見えました。
時折鳴り響く踏切の音や、電車がやってきては走り去る音。

軒先にいた「オバケのQ太郎」の遊具ににじみ出る昭和感(笑)
さすがにもう乗ってはいけないようです。

尾道帆布の工房。

中にはたくさんの商品とともに、帆布を織る古い織機が何台か展示してありました。
自転車や碇や猫など、尾道を連想させるモチーフのバッグや小物などが並び、お客さんで賑わっています。
布バッグが好きでつい必要以上に集めてしまうので、ここではやめておこうと思いつつ、結局同じものを翌日新幹線の駅で買ってしまいました(笑)

おもちゃ箱のようなゲストハウス。
こちらのパンダさんには乗ってもいいそうです。
昔はデパートの屋上あたりにこんな遊具が置いてありましたね。

お昼がまだだったので、何か軽食でもと喫茶店に入ってみました。
尾道浪漫珈琲。

テーブルで注いでくれるコーヒー。
カップのデザインも素敵です。

夫が頼んだトースト。
喫茶店といえばこれですね。

私はカスタードワッフルにしました。
抹茶アイスと生クリームが乗ったワッフルに、カスタードクリームとメープルシロップが添えられています。
結構なボリュームですが、お腹が空いていたのでペロリと完食。

コーヒーのみならず紅茶も丁寧に淹れてくれる、なかなか雰囲気のいいお店でした。

商店街を出て、千光寺山公園に上ってみようとロープウェイ山麓駅に行ったところ長蛇の列。
係の人が
「これでも短い方ですよ。20分ぐらいで乗れると思います。」
と言うのでどうしようか迷いつつ、とりあえず近くにある艮神社へ行ってみました。
参道から見ると、山門のすぐ上にロープウェイ乗り場があり、境内の真上をゴンドラが通過します。
尾道らしさは満点ですが、よくこの設計を神社側が認めたなあと感心してしまいました(笑)

境内には、空を覆うような大きな楠が。
その迫力に圧倒されます。

尾道最古の神社の拝殿と、樹齢900年の楠。
心が引き締まるような荘厳な空気感です。

やっぱり今日中にロープウェイに乗ろうということになり、山麓駅に戻ってチケットを買いました。
並ぶこと30分程度で乗り場に到達。
ここからでも、この辺りの神社仏閣の多さが実感できます。

山頂駅からゴンドラが帰ってきました。
20~30名単位で乗り込みます。

ベルが鳴ってゴンドラが動き出すと、あっという間に高度を上げていきます。

途中、窓から見える千光寺の赤い鐘楼。

と思ったら、ものの数分で山頂駅に到着。
ゴンドラを下り、階段を上ると千光寺山公園です。
尾道水道やしまなみ海道がよく見えました。

千光寺山公園の展望台。

その横から、向島の造船場を眼下に眺めて。
ここまで歩いて登ってくる人もいますが、この高さまで来るのは結構大変そうだなと思いました。

ロープウェイで下りることもできますが、せっかくなので下りは歩いて戻ります。
文学のこみちと書かれた石碑の横から、遊歩道のような坂道へ。
尾道ゆかりの文人たちの詩句や作品の一部が刻まれた文学碑が点在する散歩道です。

志賀直哉の暗夜行路の一節。
狭い岩の間をかがんで通り抜けた後、振り返ったところに刻まれていました。
これは正岡子規だ、これは誰だ、と碑を辿りつつ歩くのは楽しいです。
が、滑りやすい階段や急勾配で足場の悪い場所もあり、景色や石碑に気を取られていると意外と危険。
夫も私も健脚の部類に入ると思いますが、能天気に歩いていたら階段から転げ落ちそうになりました(笑)

こちらは林芙美子の放浪記。
尾道水道を臨む特等席ですね。

頭上には15分おきにゴンドラが通過していきます。

階段を一気に下りると、千光寺の境内へ。

ロープウェイから見えた鐘楼です。
勝手に撞かないようにとの注意書きが貼ってありました。

山陽本線を走る黄色い電車がおもちゃのように見えます。

尾道水道にしまなみ海道にロープウェイ。
山に囲まれた土地にぎっしりと建物が立ち並ぶ箱庭感。
もっとも尾道らしい風景です。

千光寺を出て再び階段を下りていきます。
急斜面に建つゲストハウスみはらし亭、その名の通り最高に見晴らしが良さそう。
カフェもやっているようです。

三重塔へと下りていく坂道に現れた猫。
進んでは立ち止まり、振り返ってはまた歩き出し、観光客あしらいはお手の物です。

ぱっと視界が開けて、目に飛び込んできたのは天寧寺三重塔。
元は五重塔でしたが、江戸時代に落雷による被害を受け改築されて現在の姿になったとのこと。

急な斜面沿いをどんどん下りていきます。

ロープウェイなら3分ほどなのに、やっぱり歩くとそこそこの距離でした。

街灯も見当たらないので、夜になったら真っ暗になるのでしょうか。
実際にこの辺りに住むのは大変だろうなと思いつつ、山肌を縫うように張り巡らされた細い道には何とも言えない味があります。

民家を改装したようなお店もあちこちにありました。
そろそろ夕方なのであまりのんびりできませんでしたが。

天寧寺本堂まで下りてきました。

牡丹の花が美しい庭です。
本堂の先には羅漢堂があり、500を超える羅漢像が納められているそう。

山門の先の階段を下りていくと、山陽本線の線路をくぐるアンダーパスになっていました。
尾道にはこんな階段が随所にありますが、どこも急な上に頭上すれすれの高さです。

階段を下りきって振り返るとこんな感じ。
元々山の方にお寺や参道があったところに後になって線路を引いたので、こういう形になったのでしょうね。

商店街に戻ると、18時頃なのに閑散として店もだいぶ閉まっていました。
夜はホテルで食べようかと、散策しながら戻ることに。

夕方の海岸通り。
向島との間を小型フェリーが小回りよく行き来して、次々と人や車を運んでいます。

瀬戸内ならではの光景を夫と眺めていたら、通りかかったおじさんに
「ここは夜景見た方がいいよ。暗くなったら橋も船もライトアップされてきれいだから。」
と声をかけられました。
地元の方にとっては単なる日常の交通手段で、珍しいものでもないのでしょうね(笑)

海岸通りから海沿いのデッキを歩き、ONOMICHI U2へ。
SHIMA SHOPでグッズや本を眺め、HOTEL CYCLEの部屋に戻りました。
よく歩いた1日でした。
- category:2017.05 広島