- No
- 281
- Date
- 2016.07.26 Tue
HIGASHIYA GINZA(ヒガシヤギンザ)
銀座一丁目にお洒落で洗練された和菓子屋さんがあると聞き、ずっと気になっていたHIGASHIYA GINZA。
ちょうど予約が取れたので、3ヶ月連続で東京にやって来た母と、遅めのランチ代わりに訪ねてみました。

ポーラ銀座ビルの入口に、店舗の案内が出ています。
御菓子ではなく「御果子」と書くのは、古来さまざまな果実や木の実を菓子として食していたことから。
ヒガシヤという名前も、和菓子を日常に近いものとして取り入れる「日々の果子」屋という意味が込められているそうです。

エレベーター前の壁に表示されているのは、整然とした売場の写真。

2階でエレベーターを降りて大きな暖簾をくぐると、正面にさっきの写真に出ていた売場がありました。
横にはガラスに囲まれた茶室があり、宙に浮かんでいるようです。
その奥は40席ほどの茶房(カフェスペース)になっていました。
モダンな雰囲気ながら主張しすぎない和のインテリアがとても素敵なのですが、店内はテーブル上のみ撮影可だそうです。
隣のテーブルには欧米人ゲストがいて、英語での接客もスムーズでした。
他にも外国人の姿をちらほら見かけます。

予約したのは「茶間食(さまじき)」という和のアフターヌーンティー。
まずはお茶をひとり2種ずつ選択します。
季節限定のお茶として、桃、谷中生姜、玉蜀黍(とうもろこし)、バタバタ茶(黒茶)の4種類を丁寧に説明してくれました。
季節感を醸し出すプレゼンテーションがなかなかいいですね。
桃がとてもいい香りだったので、母用にそれをひとつ。
それから、茶葉と一緒に焙じるという玉蜀黍と迷いつつ、爽やかそうな生姜を。

それ以外の定番のお茶もサンプルを持ってきてくれます。
お茶好きとしては興味津々。
いろいろと説明を聞きながら、2杯目はお茶そのものを味わおうと、ブレンド茶のNo.1と水出し玉露を選びました。
選択肢が多すぎて、ここまででちょっと疲れる母(笑)

今回はOzmallの予約特典として食前酒が付いてくるプランです。
母も私もお酒は飲めないので、ノンアルコールの煎茶スパークリングにしてもらいました。
細く繊細なグラスに、お茶の風味がほんのり。

しばらくして茶間食のセットが運ばれてきました。
一の盆として、カゴ入りのいなり寿司。
二の盆は、セイボリーに当たる間食。
三の盆にはスイーツとして和菓子がいろいろ乗っています。
このティースタンドが素敵で、これちょっといいねと母と話していたのですが、あとでHIGASHIYAのオンラインショップを見たら4万円近くすることが判明。
さすがに手が出ません・・・。

まず、いなり寿司とお漬物を頂きます。

二の盆をスタンドから外してみました。
巾着型の胡麻豆腐に、大きな梅の蜜煮。
玉子焼きはプリンのような食感です。
もっちりした蕎麦粉のクレープには甘味噌が巻いてあり、どこか懐かしい味がしました。
それから棗バター。
棗椰子の実に醗酵バターと胡桃を合わせたもので、HIGASHIYA定番の人気商品です。

蒸製玉緑茶と桃を合わせた季節のお茶は、ほんのり甘い香り。
ガラスの急須にたっぷり入った桃もおいしそうで、母が「これ後で食べちゃだめかな」と小声で聞いてきました(笑)
私たちのテーブルの横にはスタッフがオーダーごとに茶葉を煎る台があり、そこからふわりと立ち昇るお茶の香りがなんとも言えずいい香りでした。

もうひとつ、玉露雁が音と合わせた葉生姜のお茶。
見た目も香りも爽やかで、夏らしくさっぱりとしたお茶です。
ただ、どちらも湯のみに数杯分あり、なかなか飲みきれません。
いつの間にか隣のテーブルは日本人女性二人に代わっており、そこに運ばれてきた山盛りのかき氷に母の目は釘づけに(笑)
夏限定のかき氷も人気メニューのようです。

続いて二の盆。
手前には季節の生菓子から「づんだ餅」。
山形や宮城のずんだより、どことなく上品な印象です(笑)
(地元ネタですが、ここで母から「ずんだ」と「ぬた」の違いを伝授され、目から鱗の私でした)
羊羹は大納言と濃茶。
「ひと口果子」から、マカダミアナッツをこし餡で包んだ「牡丹鼠(ぼたんねず)」と、蜂蜜羹を生姜入り白餡で包んだ「鳥の子」を半分ずつ。
カステラはカカオとプレーンの2種類です。
ショップでの販売がなく茶房でしか食べられない豆かんは、ほのかな甘みの黒蜜で。
づんだ餅以外はほんの少しずつなのですが、やっぱり最後にはお腹がいっぱいになりました。

母のお茶、2種類目はHIGASHIYAオリジナルブレンドNo.1です。
玉露と玉露雁が音(茎茶)のブレンドで、しっかりした香りと甘みが感じられるおいしいお茶でした。
この頃になると、食べるのが遅い私を待つのに飽きた母が、ソファの背にもたれてうとうと(笑)
どこまでもマイペースな母娘です。

私は最後に水出し玉露。
使われている器もどれも好みで、欲しくなってしまいます。
オーソドックスなものや独特のアレンジがきいた和菓子が少しずつ楽しめ、お茶の香りにも癒されたひと時でした。
ただ、アフタヌーンティーの常で、夕方の中途半端な時間に満腹になってしまうのは致し方なく(笑)

独特の世界観と美意識に彩られた空間は、お手洗いでも楽しめます。
休日はあまり空席がないようですが、意外に夜遅くまで営業しているので、ちょっとお茶を飲みに寄るのもいいかもしれません。
とりあえず、棗バターが気に入ったのでそのうち買いに行こうと思います。
HIGASHIYA GINZA
http://www.higashiya.com/shop/ginza/
ちょうど予約が取れたので、3ヶ月連続で東京にやって来た母と、遅めのランチ代わりに訪ねてみました。

ポーラ銀座ビルの入口に、店舗の案内が出ています。
御菓子ではなく「御果子」と書くのは、古来さまざまな果実や木の実を菓子として食していたことから。
ヒガシヤという名前も、和菓子を日常に近いものとして取り入れる「日々の果子」屋という意味が込められているそうです。

エレベーター前の壁に表示されているのは、整然とした売場の写真。

2階でエレベーターを降りて大きな暖簾をくぐると、正面にさっきの写真に出ていた売場がありました。
横にはガラスに囲まれた茶室があり、宙に浮かんでいるようです。
その奥は40席ほどの茶房(カフェスペース)になっていました。
モダンな雰囲気ながら主張しすぎない和のインテリアがとても素敵なのですが、店内はテーブル上のみ撮影可だそうです。
隣のテーブルには欧米人ゲストがいて、英語での接客もスムーズでした。
他にも外国人の姿をちらほら見かけます。

予約したのは「茶間食(さまじき)」という和のアフターヌーンティー。
まずはお茶をひとり2種ずつ選択します。
季節限定のお茶として、桃、谷中生姜、玉蜀黍(とうもろこし)、バタバタ茶(黒茶)の4種類を丁寧に説明してくれました。
季節感を醸し出すプレゼンテーションがなかなかいいですね。
桃がとてもいい香りだったので、母用にそれをひとつ。
それから、茶葉と一緒に焙じるという玉蜀黍と迷いつつ、爽やかそうな生姜を。

それ以外の定番のお茶もサンプルを持ってきてくれます。
お茶好きとしては興味津々。
いろいろと説明を聞きながら、2杯目はお茶そのものを味わおうと、ブレンド茶のNo.1と水出し玉露を選びました。
選択肢が多すぎて、ここまででちょっと疲れる母(笑)

今回はOzmallの予約特典として食前酒が付いてくるプランです。
母も私もお酒は飲めないので、ノンアルコールの煎茶スパークリングにしてもらいました。
細く繊細なグラスに、お茶の風味がほんのり。

しばらくして茶間食のセットが運ばれてきました。
一の盆として、カゴ入りのいなり寿司。
二の盆は、セイボリーに当たる間食。
三の盆にはスイーツとして和菓子がいろいろ乗っています。
このティースタンドが素敵で、これちょっといいねと母と話していたのですが、あとでHIGASHIYAのオンラインショップを見たら4万円近くすることが判明。
さすがに手が出ません・・・。

まず、いなり寿司とお漬物を頂きます。

二の盆をスタンドから外してみました。
巾着型の胡麻豆腐に、大きな梅の蜜煮。
玉子焼きはプリンのような食感です。
もっちりした蕎麦粉のクレープには甘味噌が巻いてあり、どこか懐かしい味がしました。
それから棗バター。
棗椰子の実に醗酵バターと胡桃を合わせたもので、HIGASHIYA定番の人気商品です。

蒸製玉緑茶と桃を合わせた季節のお茶は、ほんのり甘い香り。
ガラスの急須にたっぷり入った桃もおいしそうで、母が「これ後で食べちゃだめかな」と小声で聞いてきました(笑)
私たちのテーブルの横にはスタッフがオーダーごとに茶葉を煎る台があり、そこからふわりと立ち昇るお茶の香りがなんとも言えずいい香りでした。

もうひとつ、玉露雁が音と合わせた葉生姜のお茶。
見た目も香りも爽やかで、夏らしくさっぱりとしたお茶です。
ただ、どちらも湯のみに数杯分あり、なかなか飲みきれません。
いつの間にか隣のテーブルは日本人女性二人に代わっており、そこに運ばれてきた山盛りのかき氷に母の目は釘づけに(笑)
夏限定のかき氷も人気メニューのようです。

続いて二の盆。
手前には季節の生菓子から「づんだ餅」。
山形や宮城のずんだより、どことなく上品な印象です(笑)
(地元ネタですが、ここで母から「ずんだ」と「ぬた」の違いを伝授され、目から鱗の私でした)
羊羹は大納言と濃茶。
「ひと口果子」から、マカダミアナッツをこし餡で包んだ「牡丹鼠(ぼたんねず)」と、蜂蜜羹を生姜入り白餡で包んだ「鳥の子」を半分ずつ。
カステラはカカオとプレーンの2種類です。
ショップでの販売がなく茶房でしか食べられない豆かんは、ほのかな甘みの黒蜜で。
づんだ餅以外はほんの少しずつなのですが、やっぱり最後にはお腹がいっぱいになりました。

母のお茶、2種類目はHIGASHIYAオリジナルブレンドNo.1です。
玉露と玉露雁が音(茎茶)のブレンドで、しっかりした香りと甘みが感じられるおいしいお茶でした。
この頃になると、食べるのが遅い私を待つのに飽きた母が、ソファの背にもたれてうとうと(笑)
どこまでもマイペースな母娘です。

私は最後に水出し玉露。
使われている器もどれも好みで、欲しくなってしまいます。
オーソドックスなものや独特のアレンジがきいた和菓子が少しずつ楽しめ、お茶の香りにも癒されたひと時でした。
ただ、アフタヌーンティーの常で、夕方の中途半端な時間に満腹になってしまうのは致し方なく(笑)

独特の世界観と美意識に彩られた空間は、お手洗いでも楽しめます。
休日はあまり空席がないようですが、意外に夜遅くまで営業しているので、ちょっとお茶を飲みに寄るのもいいかもしれません。
とりあえず、棗バターが気に入ったのでそのうち買いに行こうと思います。
HIGASHIYA GINZA
http://www.higashiya.com/shop/ginza/
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