1012345678910111213141516171819202122232425262728293012

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(スーパーツリーグローブ)

マリーナベイの海側に2012年にオープンした広大な庭園、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ。
金属製のツリーや巨大なガラスドームと、園内に植えられたたくさんの植物との対比が、人工物と自然の調和をコンセプトとするシンガポールを象徴するような施設です。



MRTベイフロント駅からガーデンズへ向かいました。
ガーデンズはマリーナベイサンズの裏側にあたり、連絡路で直結しています。
このホテル独特の構造と、屋上庭園を支える華奢な設置面を見るにつけ、地震国日本ではこういう設計は怖くてできないだろうなぁとつい考えてしまいます。



歩いていくと、噴水のある池の向こうに人工樹のスーパーツリーが見えました。
園内はかなり広いので、ここからガラスドームまで巡回バスのようなものに乗っていくこともできます。



池には、ガーデンズ全体のアイコンとなっているトンボの像。
向こう側にいる人たちの鮮やかな青い服とのコントラストがきれいでした。



池を渡るドラゴンフライブリッジを通って、園内に入ります。
ガラスドームやシンガポールフライヤーまで見渡せて、いい眺めです。
水辺を散策する人の姿も見えました。



園内にはいると、様々な植物が茂るヘリテージガーデン。
きれいに整備された道は歩きやすく、猛暑でなければ散歩するのにちょうどいい感じです。
時々、音声ガイド付きトラムが観光客を乗せてゆっくりと通り過ぎていきました。



スーパーツリーグローブは、周りを取り囲むヘリテージガーデンよりも一段低いエリアにあるため、順路の途中にはエレベーターが設置されています。
このエレベーター乗り場が展望台を兼ねており、さらにエレベーター自体の容量が小さいせいもあって、行きも帰りも少々混雑気味。
歩いて迂回できそうな気もしますが、近くに階段やスロープは見当たりませんでした。



足元には、鮮やかな色彩の南国の花が。



そして、頭上には巨大なスーパーツリーとマリーナベイサンズ。
なんだかSF映画のセットみたいです。



スーパーツリーをつなぐ吊り橋、OCBCスカイウェイに上ってみることにしました。
OCBCとはシンガポールの銀行の名前のようですが、スポンサーということなのでしょうか。
スカイウェイへの入口の近くにあるチケットオフィスで、ひとりS$5のチケットを買い、待ち行列に並びます。
吊り橋なので、一定の間隔を空けて少人数ずつエレベーターに乗せているようです。



スーパーツリーの鉄骨には植物が植え込まれています。
その成長とともにツリー自体も成長していくのかな、と何気なく上を見上げると、意外に足場がスケスケなのに気づき、ふと一抹の不安が(笑)



順番が来て、5~6人乗りのエレベーターでツリーの上へ。
高さ22メートルの吊り橋です。
こちら側からあちら側への一方通行。



足元は網で覆われていますが、基本的にはやっぱり下が透けて見えます。
(この写真を撮ったのは夫ですが、よく撮れるなぁと・・・)
私はかなりの怖がりなので若干腰が引けつつも、眺めの良さに爽快な気分の方が勝ちました(笑)



吊り橋の中央部分は幅が狭くなり追い越しが難しいので、みんな景色を眺めたり写真を撮ったりしながら、緩やかに歩いていきます。
少し幅の広いところでは、立ち止まって記念撮影をする人も。



それにしても、こんな細い支柱にこんな細いワイヤーで、本当に大丈夫なの?とまた心配になる私(笑)
当然ながら、豪雨や強風のときは一時閉鎖されるそうですが。



園内の木々も、上から見るとまた南国ムードが際だちます。



本当にいい眺めなので、降り口が近づくとなんだか惜しくなる貧乏性の私たち(笑)
気づけば夫とふたり、何人もの人に追い越されて、人の数倍の滞在時間でした。



あー面白かったね、と地上に降りると、そこには丸い芝生の広場がありました。
椅子を並べて座ったり、寝転んだり、みんな思い思いに週末の夕方を過ごしています。
とても気持ちよさそうです。



ちょうど椅子が2脚空いたので、座ってみました。
ここはスーパーツリーを眺めるベストポジションです。
徐々に日も傾き、気温も下がってきて、居心地の良いことこの上ない。
夜のショーまで時間があるので、ガラスドームの方に行ってみるつもりでしたが、しばらくここでのんびりすることにしました。



何か飲み物でも買ってこようかと、すぐ後ろにあるフードコート、スーパーツリーダイニングを物色。
「Hill Street Coffee Shop」というお店があったので、コーヒーのテイクアウトをオーダーしました。
コーヒーショップとはいうものの、実際はラクサなどシンガポールローカル料理のお店で、テイクアウトする人はあまりいないようです。
少し待ってから、手渡されたのがこの持ち手のついたカップふたつ。
これ、なかなかよくできてるなと思いました。
運んでいる途中でフタが外れたら悲劇ですが(笑)
中のコーヒーは、砂糖とミルクがほどよく入っていて、歩き疲れた体に優しい味わいです。
ただ、飲んでいたらどこからともなく中身がこぼれ、私も夫も手がベタベタになりました(笑)



目の前の芝生には、インド人の家族ぐるみの大人数グループがいて、おでことおでこでリンゴを挟んで運ぶレースや、何か余興みたいなことをして盛り上がっていました。
2歳くらいの女の子が満面の笑みでトコトコとこちらへ歩いてきて、お母さんが慌てて連れ戻しにきたり。
そのそばでは、仲良く並んで座る若いカップルや、女子旅チームが楽しそうにおしゃべり。
芝生の周りをキックボードで得意げに周回する子供たち。
人種も話す言葉もいろいろですが、なんだかとても平和な雰囲気が心地よい空間です。



結局、何をするでもなく2時間もここでまったりのんびりしてしまうという、短期海外旅行にあるまじきマイペースさの私たち(笑)
河川敷に座って花火大会の始まりを待つような、あの夏休みの気分に似た時間でした。



ようやく日も暮れて、19時45分から「OCBCガーデンラプソディ」が始まります。
この時間になると、さすがに芝生の上にも人が大勢集まり、混雑してきました。



ショーでは、スーパーツリーが音楽に合わせてさまざまに色を変えていきます。
曲は、火星(ホルスト)、展覧会の絵(ラヴェル)、スターウォーズのテーマ、ディズニー音楽などを組み合わせたオリジナルアレンジ。



もっと単純でアナログ的なものを想像していましたが、色の変化はとても複雑で、きれいなものでした。



穏やかな中間色も。



目の覚めるようなグリーンも。



この間、芝生の上はこんな感じです(笑)
完全に寝転んで上を見ている人、ビデオを構えている人、スマートフォンやカメラを空に向けている人。



15分間、なかなか楽しめました。
スカイウェイの上から見るのも面白そうですね。



ガーデンズのショーが終わると、マリーナベイサンズの向こう側で20時のショーが始まりました。
これを毎晩2回ずつ、いずれも無料でやるのだから、なんだか太っ腹な感じがします。
2012年の東京駅のプロジェクションマッピングも、毎日やればあんなに混乱をきたすことはなかったかも(笑)



MRTへの戻り際、夜空を見上げると月が出ていました。
スカイウェイには21時まで上れるようです。



夜になるといっそう存在感を際だたせる、マリーナベイサンズ。
ちなみに、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイはベイサウス、ベイイースト、ベイセントラルの3つの庭園で構成され、現在オープンしているのはベイサウスの部分とのこと。
他の庭園が完成したら、総面積は今の2倍程度になるそうです。
全体像がどうなるのか、とても楽しみです。

関連記事

コメントの投稿

secret

top↑

comment

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

top↑

プロフィール

AKI

AKI:
旅行と写真が好き。

カメラ:
PENTAX K-7
FUJIFILM X-T1
RICOH GRⅢ
時々スマートフォン

最新記事

カテゴリ

<Weblog> (207)
レストラン・カフェ (144)
散歩・ドライブ (29)
ホテルステイ (30)
その他つれづれ (4)
<Travel> (230)
2023.06 鎌倉 (4)
2023.05 熊本 (3)
2023.04 神戸 (3)
2023.01 米沢(時の宿すみれ) (2)
2022.08 横浜(インターコンチネンタル横浜pier8) (2)
2022.05 箱根(箱根本箱、箱根・強羅佳ら久) (6)
2021.11 山形 (1)
2021.11 小布施(桝一客殿) (2)
2020.11 銀山温泉(藤屋) (2)
2020.01 修善寺(あさば) (3)
2019.11 清里(ヒュッテ・エミール) (3)
2019.09 赤湯(山形座 瀧波)、横手 (3)
2019.05 上山(名月荘) (2)
2019.05 台北 (8)
2019.02 軽井沢(軽井沢プリンスホテル) (1)
2019.01 赤湯(櫻湯 山茱萸) (2)
2018.11 日光(日光金谷ホテル) (4)
2018.09 山形 (2)
2018.08 鳥羽(鳥羽国際ホテル) (1)
2018.05 ランカウイ (7)
2018.02 伊東(赤沢迎賓館) (2)
2017.11 箱根(界 箱根) (2)
2017.09 湯河原(ホテル ラ シェネガ) (2)
2017.08 山形 (2)
2017.05 広島 (9)
2017.03 熱海(ホテルミクラス) (3)
2017.01 山形 (3)
2016.10 那須(二期倶楽部) (5)
2016.09 野尻湖(エルボスコ) (3)
2016.08 湯の山温泉(アクアイグニス) (3)
2016.04 ハワイ (9)
2016.03 河口湖(星のや富士) (4)
2015.12 妙高(赤倉観光ホテル) (3)
2015.11 山形 (1)
2015.07 香港 (5)
2015.05 シンガポール (14)
2015.03 軽井沢(万平ホテル) (5)
2014.11 伊豆吉奈(東府や Resort & Spa-Izu) (3)
2014.11 山形 (1)
2014.08 金沢 (6)
2014.05 台北 (11)
2014.03 箱根(箱根翡翠) (2)
2014.01 トマム (4)
2013.10 角館 (3)
2013.09 山形 (2)
2013.09 白川郷・高山 (3)
2013.04 竹富島・石垣島 (6)
2013.01 熱海(界 熱海) (3)
2012.11 小布施・善光寺 (3)
2012.08 バンクーバー (13)
2012.07 熱海(ホテルミクラス) (2)
2012.05 京都 (4)
2012.03 ワシントンDC (2)
2011.11 伊豆湯ヶ島(アルカナイズ) (3)
2011.09 白石(湯主一條)・松島 (3)
2011.05 河口湖・鎌倉 (4)
2011.02 伊豆湯ヶ島(あせび野) (2)
2010.11 伊豆長岡(正平荘) (2)
2010.10 軽井沢(星のや) (4)
2010.05 ホーチミンシティ (8)

記事の検索