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讃アプローズと三月大歌舞伎

私も夫も田舎者ですが、縁あって東京に住んでいるからには、いろんな東京文化にも首を突っ込んでみたい。
というわけで、以前から行ってみたかった歌舞伎を観にいくことになりました。
OZmallの予約サイトで、歌舞伎座の公演チケットとランチのセット企画があり、これはちょっとお得じゃない?ということで予約。
歌舞伎どころか劇場での観劇経験もない私たちには、お作法や服装などわからないことだらけですが、とりあえず夫はカジュアルなジャケットに私はシンプルなワンピースで適当に取り繕い、いざ!と家を出ました。

歌舞伎座に行く前に、まずはセットになっている遅めのランチへ。
場所は帝国ホテルの中2階にある讃アプローズ。
なだ万セカンドラインの和食ダイニングといった感じのお店です。



予約名を告げると、ホール席の一角にあるカウンター席に案内されました。
3~4席ずつ柱で仕切られており、半個室のような趣もあってそれなりに落ち着けます。
ただ、カウンターの内側には、ランチコースの一部と見られるお皿が半分盛り付けられた状態でたくさん並んでいて、ちょっと宴会スタンバイのような雰囲気も。
見えないところでやればいいのに・・・とも思いつつ、まぁお安いプランなので文句は言いません(笑)



予約されているのは「お昼の点心」というランチコースのようです。
まずはアミューズとして、じゃがチーズのポモドーロソース添え。
モチモチした温かいじゃがいもは、私の大好物です。
一緒に前菜として出されたのは、ほうれん草とえのきのお浸しと、蓬豆腐。



こちらがメインですということで、温菜と口取りが運ばれてきました。



温菜は、白身魚と竹の子餅粉揚げ、煮卸し餡。
これも好きですね。



口取りとして、碓井豆摺り流し、菜の花ときくらげの黄味芥子和え、南瓜テリーヌに蚕豆蜜煮。



サーモンアボカドロール、厚焼玉子、青唐油焼、つくね山椒焼。
それと蛸のマリネ、梅ドレッシング。
一口ずつ、いろんな料理が味わえるのはとてもいいです。
小食人間としては、ランチコースがみんなこのくらいのボリュームだったら幸せなのに。
これで満腹って、もはやおばあちゃんレベルの胃やな、と夫に笑われましたが(笑)



桜海老と山菜炊き込み御飯。
これ、とてもおいしかったです。
家でも作ってみようかなと思いました。
ちなみに、左利きの夫はいつもお箸を逆向きに置くのですが、それに気づいてご飯とお味噌汁を左右逆にセッティングしてくれるスタッフだと、ものすごく簡単に評価が上がります(笑)
今回はまったく気づいてもらえなかったようで、ちょっと残念がっていました。



デザートは5種類から選びます。
私はマスカルポーネの白いお汁粉、というのを頼んでみました。
チーズ風味の甘め濃いめのヨーグルトといった感じで、中には白玉がいくつか入っています。
一風変わった組み合わせですが、なかなか私好みでした。



夫のはほうじ茶プリン。
他に、グラマラッカ、グレープフルーツ釜盛り、抹茶サンデーがあり、どれもおいしそうでした。
ごちそうさま。

お腹がいっぱいになったところで、お店を出ました。
帝国ホテルのある日比谷から歌舞伎座のある東銀座までは、ちょうど銀座の繁華街を横断する感じになります。
事前のちょっとした予習で、歌舞伎座ではお弁当やおやつの持ち込みOKで、幕間に自席で食べてもいいということを知りました。
場内でもお弁当は買えるようですが、すぐに売り切れるので予約が無難とのこと。
お昼遅かったし、たぶんそこまでお腹すかないよね・・・ということで、銀座4丁目交差点のあけぼのに寄り、おやつ用の豆大福と桜餅を購入。
彼岸の折、店頭にはおはぎが何種類も並び、飛ぶように売れていました。



歌舞伎座に到着。
夜の部の開場時間16時の直前だったので、入口前は大勢の人でごった返していました。
公演中はこんなに混むのかー、と当たり前のことに感心。
観光バスでやってくる団体ツアー客もいました。
妙に懐かしい東北訛りの集団もちらほら。



3月の演目は、通し狂言「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」です。
といっても何の知識もない私たちですが、調べてみると「歌舞伎の三大名作のひとつ」という、かなりメジャーな演目のようでした。
菅原道真の大宰府流罪を題材とした、それぞれの主君に仕え忠義を尽くす三つ子の兄弟の人間ドラマ、といったところでしょうか。
全部で6幕構成となっていて、16時30分からの夜の部では、その第4幕から6幕目までを観ることができます。
もっと手軽に、「一幕見席」という1幕だけ観劇できるチケットもあり、正面横の小さな入口で呼び込みをしていました。



夜の部の3幕。
それぞれ幕間に20~30分程度の休憩が入り、16時半から21時までという長丁場です。
ちゃんと意味わかるかな?途中で眠くなったりしないかな?と若干の不安もありつつ、興味と期待でわくわくしながら場内へ。



せっかくなので、入口で売られていた筋書(プログラム)を買いました。
配役は、三つ子の長男である梅王丸に片岡愛之助、次男の松王丸に市川染五郎、末の桜丸に尾上菊之助という、私でも知っている有名な役者さんがずらり。
初心者の必需品「イヤホンガイド」も借りて、指定の席へ。
一等席ながら2階なので、舞台は少し遠めです。
舞台の下手寄りにある花道も、半分以上は隠れて見えなかったのが少し残念。
とはいえ、建て替え後まだ間もない歌舞伎座の座席は座りやすく、観やすい配置になっていました。
お客さんの服装は実にさまざま。
もちろん和装の人やきっちりお洒落をしている人もいますが、割とラフな人もいました。

さて、初めての歌舞伎は、想像していた以上に面白いものでした。
兄弟喧嘩が仲良く踊っているようにしか見えなかったり、威嚇の表現が威嚇に思えなかったり、慣れないが故の違和感みたいなものもあるのですが、それ以上にハラハラしたり笑ったり思わずほろりとしたりして、とても引き込まれました。
大見得を切るところや芸の見せ場では、思わず拍手してしまいます。
現代語に近いわかりやすい台詞も意外にたくさん。
そして、イヤホンガイドでは台詞の現代語訳に留まらず、背景や表現の意味なども簡潔かつ的確に解説されていて、期待以上に楽しめました。
解説者ごとの味のようなものもちゃんとあって、特に6幕目の園田栄治さんの語り口がとても心地よかった。
ファンになりました(笑)

ストーリー以外にも、初めて知ったことや感心したところがいくつもありました。
同じ役でも、幕によって違う隈取で登場すること。
梅に春、松に千代、桜に八重という、それぞれの夫にちなんだ女房の名前も粋。
そして、女形の所作のなんという女らしさ。
これは女として完全に負けてるな、と思った私でした(笑)



歌舞伎って全然堅苦しくないし面白いんだね、また観に来てもいいよね、と話しながら外へ。
せっかく花道での「飛び六方」(歌舞伎といえば、のあの派手な退場です)があったのに一瞬しか見えなかったので、今度はぜひ1階席で観賞したいです。
ただ、当時は江戸庶民の娯楽だったはずなのに、伝統芸能になったためかチケット代がやはりそこそこするので、どうしても敷居が高くなってしまいますね。
(お寿司や天ぷらもそうですよね・・・。)

国技館での大相撲もそのうち観にいきたいなぁと夫。
それもまた何だか高そうですが、確かにちょっと面白そうです。
次の「東京文化体験」は国技館かな?



結局、おやつに買ったあけぼのの和菓子は帰宅後に食べました。
最近流行りの軽めの和菓子も好きですが、どちらかというと昔ながらのずっしりした粒あんが入っているここの豆大福も、時々食べたくなります。
そして、春の香りの桜餅。
三寒四温の谷間で少し肌寒い週末でしたが、なかなかよい1日でした。


讃アプローズ
https://www.nadaman.co.jp/restaurant/sanapplause/

歌舞伎座
http://www.kabuki-za.co.jp/

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