- No
- 214
- Date
- 2015.03.22 Sun
旧三笠ホテル
万平ホテルのチェックアウト後、タクシーで旧三笠ホテルへ向かいました。
前日ほどではないにせよ寒い冬空に、折からの小雪が雨となり、どこか行くなら屋内がいいよねということで。
夫も私も、初めての訪問です。
旧三笠ホテルは、明治後期に建造された木造の純西洋式ホテルです。
多くの要人や文人に愛され、軽井沢の鹿鳴館と呼ばれましたが、昭和45年に営業を終了し、移転を経て国の重要文化財となり保護されています。

敷地に入って左手の事務所で入場料を払い、右手のコインロッカーに大きな荷物を預けました。
軽井沢の定番スポットですが、やはり観光客はまばらでした。

建物の正面入口。
万平ホテルとはまた違った雰囲気の洋館です。

入口から中に入ると、左右対象に長い廊下が伸びており、正面には上階へと続く階段がありました。
ここで靴を脱いでスリッパに履き替えるよう案内が書かれています。
古い木造の建物内は底冷えするほどの寒さで、少しでも暖かい場所へ行こうという私たちのアテは完全に外れました(笑)

入口の右手にある資料室には、竣工当時の模型が置いてありました。
当初は入口の上にバルコニーが付いていたんですね。
資料室外の廊下では、ホテルオリジナルのマグカップや手ぬぐいなどのサンプルがケース内に展示されていて、事務所で買えますとのこと。
夫がマグカップのデザインを気に入って、帰りに買っていました。

こちらは、ホテルのフロントとロビーを再現した部屋。

重厚なソファや優雅な長椅子、木のテーブルセットなどが置かれています。

窓枠のてっぺんにあるカーテンボックスには、ホテルオリジナルのエンブレム。
円の中に3つの笠と、三笠ホテルのイニシャルMとHがデザインされています。
客室でも、クローゼットやライティングデスクなどあちこちに同じマークが付いていました。

木製のキーボックス。
西洋文化に倣い、13号室はありません。

客室のひとつ。
この部屋はツインルームに洋式のバストイレがついていました。

お隣は、明るいサンルームのついた部屋。
広さも機能も、部屋によってまちまちのようです。

どの部屋も窓が大きく取られていて、室内に光があふれています。

洗面台やトイレのない部屋向けでしょうか、廊下には洗面所や、いくつかの個室が並ぶお手洗いもありました。
当初からすべて水洗だったというから先進的です。

1階の部屋を見終わり、中央の階段を2階へ。

階段の上には、当初存在していたバルコニーに出る扉がありました。
バルコニーは何らかの理由で撤去されてしまったそうです。

あのソファ、いいなぁ。
照明器具のガラスのピンク色とあいまって、かわいらしい雰囲気です。

2階にもたくさんの部屋がありました。
寝室とリビングが分かれたスイートタイプが多いようです。
暖炉のある部屋も多く、軽井沢では夏でも朝晩冷える日には暖炉に火を入れたとのこと。

寒いのでだんだん足早になってきました(笑)
それでも、廊下のつき当たりに置かれたカフェテーブルやアーチ状にくり抜かれた通路など、つい足を止めて見入ってしまいます。

他に人もいないので、部屋から部屋へと好き勝手に見て回るうちに、夫がどこにいるのかわからなくなったり(笑)

3部屋続きになっている客室もありました。
VIP向けだったのかな。

一番奥の寝室にはベビーベッドが置いてあり、何だかちょっと和みました。
もちろん当時使われていた家具ばかりではなさそうですが、どんな人たちがこの部屋を利用していたのだろうと想像が膨らみます。

客室の窓から見える風景。
夏に窓を開けたら心地よい風が通り抜けそうです。

寒い寒いと言いながら、かなり長い時間を過ごしてしまいました。
被写体があるとしつこく食いついてしまう、私たちの悪いクセです(笑)
階段を下り、スリッパから自分の靴に履き替えると、薄手の靴下では再び飛び上がるほどの冷たさでした。

そういえば、スタジオジブリの「風立ちぬ」に出てくる草軽ホテルは、旧三笠ホテルか万平ホテルをモデルにしているという説がありますが、どうなのでしょうね。
他にも、上高地帝国ホテルの方が似ている!という声もあるようで(笑)
「ジブリ映画のモデル」という噂は本当にいろいろありますが、推測して楽しむくらいがいいのかもしれません。
目の前の通りにはバス停もありますが、本数が少なそうだったので、電話でタクシーを呼びました。
何だかんだで小一時間、すっかり冷え切った体に暖房のきいたタクシーは天国に思えました(笑)
ちなみに帰り際、チケットを売る事務所の壁に「見学所要時間15~20分」と書いてあるのに気がつき、夫と苦笑い。

軽井沢駅のロッカーに荷物を預け、裏手にある広大なアウトレットモール、プリンスショッピングプラザに向かう通路。
少し先にはスキー場のリフトが見えています。
ゲレンデがあんなに近いんだもの、そりゃ寒いわけだと妙に納得。
いっそこの次はスキーしに来ようかな。
新幹線の時間までアウトレットを回り、イッタラやロイヤルコペンハーゲンで物欲と戦っているうちに、雨混じりだった空もようやく少し晴れてきました。
そして、シーズンオフで寒かろうが街が閑散としていようが、アウトレットにはこれでもかと人が集まっていて驚きでした。

この日は北陸新幹線の開通1週間前でしたが、最近テレビでよく見る新型車両は既に長野東京間でも走っていました。
東京までの1時間、何だかちょっと得した気分です。
前日ほどではないにせよ寒い冬空に、折からの小雪が雨となり、どこか行くなら屋内がいいよねということで。
夫も私も、初めての訪問です。
旧三笠ホテルは、明治後期に建造された木造の純西洋式ホテルです。
多くの要人や文人に愛され、軽井沢の鹿鳴館と呼ばれましたが、昭和45年に営業を終了し、移転を経て国の重要文化財となり保護されています。

敷地に入って左手の事務所で入場料を払い、右手のコインロッカーに大きな荷物を預けました。
軽井沢の定番スポットですが、やはり観光客はまばらでした。

建物の正面入口。
万平ホテルとはまた違った雰囲気の洋館です。

入口から中に入ると、左右対象に長い廊下が伸びており、正面には上階へと続く階段がありました。
ここで靴を脱いでスリッパに履き替えるよう案内が書かれています。
古い木造の建物内は底冷えするほどの寒さで、少しでも暖かい場所へ行こうという私たちのアテは完全に外れました(笑)

入口の右手にある資料室には、竣工当時の模型が置いてありました。
当初は入口の上にバルコニーが付いていたんですね。
資料室外の廊下では、ホテルオリジナルのマグカップや手ぬぐいなどのサンプルがケース内に展示されていて、事務所で買えますとのこと。
夫がマグカップのデザインを気に入って、帰りに買っていました。

こちらは、ホテルのフロントとロビーを再現した部屋。

重厚なソファや優雅な長椅子、木のテーブルセットなどが置かれています。

窓枠のてっぺんにあるカーテンボックスには、ホテルオリジナルのエンブレム。
円の中に3つの笠と、三笠ホテルのイニシャルMとHがデザインされています。
客室でも、クローゼットやライティングデスクなどあちこちに同じマークが付いていました。

木製のキーボックス。
西洋文化に倣い、13号室はありません。

客室のひとつ。
この部屋はツインルームに洋式のバストイレがついていました。

お隣は、明るいサンルームのついた部屋。
広さも機能も、部屋によってまちまちのようです。

どの部屋も窓が大きく取られていて、室内に光があふれています。

洗面台やトイレのない部屋向けでしょうか、廊下には洗面所や、いくつかの個室が並ぶお手洗いもありました。
当初からすべて水洗だったというから先進的です。

1階の部屋を見終わり、中央の階段を2階へ。

階段の上には、当初存在していたバルコニーに出る扉がありました。
バルコニーは何らかの理由で撤去されてしまったそうです。

あのソファ、いいなぁ。
照明器具のガラスのピンク色とあいまって、かわいらしい雰囲気です。

2階にもたくさんの部屋がありました。
寝室とリビングが分かれたスイートタイプが多いようです。
暖炉のある部屋も多く、軽井沢では夏でも朝晩冷える日には暖炉に火を入れたとのこと。

寒いのでだんだん足早になってきました(笑)
それでも、廊下のつき当たりに置かれたカフェテーブルやアーチ状にくり抜かれた通路など、つい足を止めて見入ってしまいます。

他に人もいないので、部屋から部屋へと好き勝手に見て回るうちに、夫がどこにいるのかわからなくなったり(笑)

3部屋続きになっている客室もありました。
VIP向けだったのかな。

一番奥の寝室にはベビーベッドが置いてあり、何だかちょっと和みました。
もちろん当時使われていた家具ばかりではなさそうですが、どんな人たちがこの部屋を利用していたのだろうと想像が膨らみます。

客室の窓から見える風景。
夏に窓を開けたら心地よい風が通り抜けそうです。

寒い寒いと言いながら、かなり長い時間を過ごしてしまいました。
被写体があるとしつこく食いついてしまう、私たちの悪いクセです(笑)
階段を下り、スリッパから自分の靴に履き替えると、薄手の靴下では再び飛び上がるほどの冷たさでした。

そういえば、スタジオジブリの「風立ちぬ」に出てくる草軽ホテルは、旧三笠ホテルか万平ホテルをモデルにしているという説がありますが、どうなのでしょうね。
他にも、上高地帝国ホテルの方が似ている!という声もあるようで(笑)
「ジブリ映画のモデル」という噂は本当にいろいろありますが、推測して楽しむくらいがいいのかもしれません。
目の前の通りにはバス停もありますが、本数が少なそうだったので、電話でタクシーを呼びました。
何だかんだで小一時間、すっかり冷え切った体に暖房のきいたタクシーは天国に思えました(笑)
ちなみに帰り際、チケットを売る事務所の壁に「見学所要時間15~20分」と書いてあるのに気がつき、夫と苦笑い。

軽井沢駅のロッカーに荷物を預け、裏手にある広大なアウトレットモール、プリンスショッピングプラザに向かう通路。
少し先にはスキー場のリフトが見えています。
ゲレンデがあんなに近いんだもの、そりゃ寒いわけだと妙に納得。
いっそこの次はスキーしに来ようかな。
新幹線の時間までアウトレットを回り、イッタラやロイヤルコペンハーゲンで物欲と戦っているうちに、雨混じりだった空もようやく少し晴れてきました。
そして、シーズンオフで寒かろうが街が閑散としていようが、アウトレットにはこれでもかと人が集まっていて驚きでした。

この日は北陸新幹線の開通1週間前でしたが、最近テレビでよく見る新型車両は既に長野東京間でも走っていました。
東京までの1時間、何だかちょっと得した気分です。
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