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万平ホテル(館内)

花粉症がピークを迎える東京から新幹線で1時間、軽井沢に行ってきました。
5年ほど前に、中軽井沢の星野温泉周辺を訪ねましたが、旧軽井沢の方は学生時代の合宿以来。
本当に久しぶりです。

お昼過ぎに軽井沢駅に降り立つと、辺りは霧で真っ白。
気温も低く、十分に真冬の格好をしてきたつもりでしたが、東京のヤワな冬に慣れた身にはまだ少し甘かったようです。
駅にはそれなりに旅行客がいましたが、タクシー乗り場に下りるともう誰もいませんでした。
軽井沢ってシーズンオフにしか来たことないよねと、夫と苦笑い。



宿泊先の万平ホテル。
日本を代表するクラシックホテルのひとつで、創業120周年を迎えるそうです。



フロントの後ろには吹き抜けの階段があり、上階は最も古いアルプス館の客室となっています。
階段の上の方には亀のステンドグラスが。
そういえば万平ホテルの前身は亀屋ホテルでしたね。



和洋折衷、クラシックなロビーには大きなストーブが置かれていて、冷えた手足を温めほっと一息。
ロビーの窓からは、隣接するカフェテラスの様子が見えました。



カフェテラスの入口横にもステンドグラス。
簡略化された線で描かれた人々の動きが、ちょっとかわいいです。



ロビーからメインダイニングの横を通る廊下。
アタゴ(愛宕)館、ウスイ(碓氷)館へと続く通路になっています。



メインダイニングの壁にはめ込まれたステンドグラスを廊下から見たところ。



こちらは少し現代風です。
リゾートの雰囲気が出ていますね。



アタゴ館を通り抜け、ウスイ館へ。
傾斜地のため、途中で2階に上がっても客室は1階になります。



ウスイ館の廊下は、客室と客室の間に写真や資料が飾られ、ギャラリーのようになっていました。
これは大正15年(1926年)のパンフレットと、メインダイニングの写真。



万平ホテルは、ジョン・レノンが亡くなる直前の4年間、毎年夏にアルプス館に宿泊していたことでも有名ですが、こちらは昭和52年(1977年)に滞在した時の写真と色紙だそうです。



本館ロビーの奥に、別館に向かう通路があります。
宿泊したウスイ館とは反対側ですが、滞在中何度も足を向けることになりました。
理由は、小さな喫煙室があるから(笑)
でも、横にあるソファコーナーや、夫の一服を待ちつつ眺める中庭の景色も素敵です。



そしてその近くには、ホテルの歴史に関する様々なものが展示された史料室もあります。
何があるのかなと入ってみたら、入口には昭和47年(1972年)当時の田中角栄首相とキッシンジャー米大統領補佐官の写真がありました。
会談の場としてスイートルームが使われたとのこと。



ケースの中には年季の入った史料がたくさん並んでいました。
昔の印刷物って、色もフォントもシンプルでかわいらしい感じがします。



壁の写真は、創業当時や移転、改築を経た往年のホテル外観など。
終戦後は米軍に接収され、数年間にわたり米軍将校専用の宿泊施設になっていたそうです。
120年の歴史というものは、華やかなばかりではないんですね。



昔のルームキー。
カラフルなアクリルのキーホルダーは30センチほどもあり、ちょっと長すぎではないかと(笑)



以前ダイニングルームに置かれていたというヤマハのピアノ。
ジョン・レノンがつま弾いたという逸話も。



ホテルオリジナルの食器も並んでいました。
かつて軽井沢に群生していたすずらんが、ホテルのエンブレムとして使われています。
今も使われている、濃い緑色が映えるクリアな白の食器です。



こちらも、ダイニングやカフェテラスで使われていました。
少しレトロな印象のモチーフ。



最も古いものがこちら。
残念ながら現在は使われていないそうですが、個人的にはこのデザインが一番好きです。
それほど広くない史料室ですが、興味深いものがたくさんありました。



翌朝のロビーから、カフェテラス越しの雪景色。
夜のうちにまた少し降ったようです。
3月でも軽井沢はまだまだ冬ですね。



冬の凛とした空気も悪くありませんが、やっぱり緑茂る夏が似合いそうな佇まいです。
ハイシーズンにはカフェテラスもオープンエアになり、その雰囲気を味わおうと待ち行列ができるそうです。


万平ホテル
http://mampei.co.jp/

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