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江戸東京博物館

東京にやってきた両親と妹親子とで、両国の江戸東京博物館に行ってきました。
姪が修学旅行で見学に行き、すっかり気に入ったようでまた行きたいとのこと。



6階の常設展会場に入るとすぐ、吹き抜けのフロアに木製の日本橋が原寸大で復元されていました。
橋から左手を見下ろすと、芝居小屋中村座。
ここでは定期的に噺家さんの実演があるようです。



日本橋を渡ると江戸ゾーン。
寛永の大名屋敷として、松平忠昌の上屋敷の大きな模型が広がっています。
外国人ツーリストがたくさんいて、興味深げにガイドさんの英語に聞き入っていました。



こちらは同じ時代の町人地。
元は町並みの模型だけでしたが、開館10周年の際に人形を追加したのだそうです。
大通りにも路地にも、町人たちがいっぱい。



洗濯物を干す町人たち。
家の裏手まで細かく作りこまれています。



日本橋北詰の様子。
このジオラマは、先ほどの大名屋敷と同じ縮尺でほぼ同じ面積のため、大名と町人の人口密度の違いが実感できるようになっています。
大名一家分のスペースに、町人数百名分の家がぎっしり。



5階に下りると、江戸ゾーンの続きです。
これは「錦絵さらし問屋」の実物大模型。
江戸時代の絵の印刷技術や出版についても丁寧に解説されていました。
本が高価だったため貸本屋も繁盛していて、江戸庶民の識字率は驚異的な高さだったとか。



呉服屋、三井越後屋江戸本店の模型。
のちの三越や三井住友銀行につながる、江戸を代表する商家です。
越後屋と聞くとつい「お主も悪よのぅ(ニヤリ)」なんて言いたくなってしまいますが(笑)、当時はよくある屋号だったのだそうです。



表情豊かな人形たちを見ていると飽きません。
店内には寸法を測ったりそろばんを弾いたりする人もいて、江戸時代の商家ってこんなふうだったんだろうなと想像が膨らみます。



こちらも大きなジオラマです。
江戸有数の盛り場だった、両国橋西詰。
人形たちは服装や仕草もそれぞれに違っていて、よくこんなにリアルに作れるなぁと感心してしまいます。



隅田川に浮かぶたくさんの船。



江戸ゾーンを抜けて日本橋をくぐり、東京ゾーンに向かうと、中村座の向かいに朝野新聞社の実物大の建物があります。
横にはレトロな自転車や人力車が置いてあって、自由に乗ることができました。
もちろん姪と写真を撮りまくり(笑)
明治7年に創刊された朝野新聞の社屋は銀座4丁目にあり、改築を経て現在は和光となっているのだそうです。
知らなかったなぁ。



自分たちの住む東京に関する展示はどれも興味深く、面白いものでした。
が、特にジオラマが大好きなので、見つけるたびについついかぶりついてしまいます(笑)
これは明治新政府が整備した銀座煉瓦街の様子。
ガス灯が立ち並び、ハイカラな雰囲気です。



文明開化を経て、モダン東京のエリア。
円タクと、「進」「止」の文字盤が直角にセットされたバタン式信号機。



下町の庶民住宅。
中には入れませんが、実物大でとてもリアルです。
昔のドラマで見たような、ちゃぶ台のある風景。



その隣の部屋は、かまどのある台所。
昭和初期ってまだまだこんな感じだったんですね。



戦時下の住まい。
防空頭巾やヘルメットがあります。
この後、戦争の惨禍や占領下の復興、高度経済成長と、近代東京につながる展示が続きました。
我が家の周辺も空襲で焼け野原だったんだなぁと、長くて短い戦後70年の時間をふと考えさせられます。



東京ゾーンの出口付近の体験コーナー。
「“あのころ”の東京のくらし」として、昭和20~30年頃の住宅が再現されていました。
ここでは靴を脱いで中に入ることができます。
おくつをそろえませう。かわいいです(笑)



台所の様子。
この辺の時代になると、父などは「別に珍しくもない」と見向きもしませんでした(笑)
それはまぁそうでしょうけど。



常設展を見終わってからも、ミュージアムショップでお土産を買い、7階のレストランで昼食をとり、ついでにデザートも食べてずいぶん長居してしまいました。
母は「レストラン静かでよかったわー」とのんびりできて喜んでいましたが、多分私たちが一番うるさかったと思うよ(笑)

今回は常設展だけでしたが、見所満載でなかなか面白い博物館でした。
基本的に写真撮影がOK(但しフラッシュ制限あり)なのも楽しいです。


江戸東京博物館
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/

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