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龍山寺と剥皮寮

龍山寺は、1738年に創建された台湾で最も古いお寺です。
仏教や道教の19人もの神様が祀られており、台湾の人々の篤い信仰を集めています。



最寄り駅は、MRT板南線の龍山寺駅。
東京でも近年よく見られるホームドアが、微妙な中途半端さで設置されていました(笑)
東京では一晩で一気に設置することが多いので、ちょっと珍しい光景です。



龍山寺駅を降り、すぐ横の公園をぐるりと回ってお寺に向かいます。
道端ではお供えの花が売られていました。



やや年配の方々がのんびり集う(ように見える)公園横の通路です。



公園を過ぎると、龍山寺を取り囲む塀の色鮮やかさが目に飛び込んできます。



正面の門から敷地内に入ると、堂々たる龍山寺の姿が現れました。
左右に通路があり、右側が入口、左側が出口と決まっています。
残念ながら雨模様でしたが、中に入る頃には何とか止んでくれました。



入口から入ってすぐ右にある案内所で、10元のお線香セットを購入します。
赤い紙の袋に入っていて、50cmはあるでしょうか。
お参りする場所が7箇所あるため、7本で1セットになっています。
お参りの仕方については、近くの壁に簡単な日本語の説明がありました。

まず7本すべてに火をつけ、この長いお線香を両手で持って顔の前に掲げ、本殿に向かって3度礼拝。
中央にある大きな香炉にお線香を1本挿したら、見よう見まねで次の順路に進みます。
台湾の人たちの流れるようなお参りの所作は、とても魅力的です。



本殿の後ろに控える5人の神様は道教の神様で、海と貿易、学業と出世、恋愛、商売、安産と、それぞれ違うご利益を持っています。
時々お線香から落ちてくる灰に「あち!」と動揺しながら、それぞれ3礼拝し、1本ずつ香炉にお線香を挿していきます。
あとで夫が、何本かまとめてお線香を挿している台湾の人もいたと言うので、特に頼りたい神様へのエコヒイキも許されるのかもしれません(笑)
香炉の後ろ側には、いろいろなお供え物。
台湾の人たちは神様にたくさんの願い事をしますが、願いが叶ったらちゃんと報告しに来て、お礼のお供え物を奮発するのだそうです。



お線香はもうないけれど、最後の神様として月下老人が祀られていました。
赤い糸を持つ縁結びの神様で、若い女性が大勢順番を待っていました。
赤い木片を使ったおみくじをひくこともできます。



お作法が違っていたらすみません・・・と念のため神様に謝り、出口に向かうと、お守り売り場がありました。
やっぱりお守りはいるよねぇ、と売り場を覗いてみると、種類がたくさんあって迷ってしまうほどです。
しかもカラフルでかわいい。



いくつかオーソドックスなものと一緒に、小さな靴のお守りを買ってみました。
後で調べたら、子供の健やかな成長を願うものだとか、女神様に捧げる靴なので女性向けの万能お守りになるとか、足元から入ってくる悪いものを防ぐ護身のお守りだとか、いろいろな説が出てきました。
どれが本当かは残念ながらわかりませんが、どれもちょっとずつ信じたいと思います(笑)

観光客や地元の人たちで賑わう龍山寺を出て、庶民的な市場や食堂の連なる通りを東に歩いていくと、少し趣の異なる一角が出現します。



剥皮寮という、清の時代に作られた古い街並みが歴史街区として保存されている場所です。
その内側の道を通り抜けてみました。



年代を感じさせるレンガの建物が鉄骨で補強されていて、レトロモダンな雰囲気を醸し出しています。



映画ポスターが貼られた街角の風景。



元は誰かの家だったのでしょうか。



向こうの方に人が集まっていると思ったら・・・



ドラマの撮影をしていました。
スタッフが「静かに!」とジェスチャーで周囲を制します。
他にも、建物の中でイベントの準備をしていたり、ギャラリーとして何かを展示するための工事をしていたり、いろいろな用途で使われているようでした。

施設の中には、台北市に関する歴史的な資料の展示館や、小学校だった建物を利用した郷土教育センターもあるようですが、入口がよくわからなかったので、残念ながら今回は素通りです。
いずれまた、じっくり見てみたいです。



この周辺は地元で人気の飲食店やローカル気分満点の市場も多く、とてもそそられるところですが、初心者の私たちには何となくハードルが高いので・・・



セブンイレブンでひとやすみ(笑)
こちらのセブンイレブンにはカフェコーナーがあるので、ちょっと休んだりできるのは便利です。

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