- No
- 138
- Date
- 2013.10.27 Sun
角館 武家屋敷通り
体育の日の三連休、東京からスーパーこまちで秋田県の角館へ。
紅葉にはまだ早いけれど、未だ夏日の東京とは違ってひんやりとした秋の空気です。

JRの駅に出ると、すぐ横にローカル線の駅がありました。
何だかレトロでかわいらしい雰囲気です。
武家屋敷通りへは、駅から1キロ程度です。
昭和の町並みがそのまま残ったような商店街をのんびり歩いていくと、途中に「西宮家」の案内。
ちょっと寄ってみようと、門をくぐりました。
敷地内の蔵が公開されています。

入口に古い人力車が置かれた文庫蔵には、年代物の武具や食器などが保管されていました。
中には、その後の時代のモダンな家財道具もあったりして、興味津々。

母屋は、甘味・お食事処になっています。
奥の北蔵ではレストランもあって、ランチやコーヒーがいただけるそうです。

西宮家からさらに歩いて、武家屋敷通りへ。
黒板塀が続くまっすぐな通りの両側に、角館が佐竹北家の城下町だった江戸時代からの上中級武家の屋敷が並んでいます。
20年近く前に仙台に住んでいた頃、当時遠距離恋愛中だった夫と来たことがあるのですが、川原沿いの桜並木が夢のようにきれいだったこと以外はあまり覚えていないのが残念。
あ、あとそこで食べた猪肉の串焼きが予想外においしかったことも(笑)

秋田といえば稲庭うどん。
古い建物が目を引くお蕎麦屋さん、古泉洞に入ってみました。

細めの平打ちでつるりと喉ごしのいい稲庭うどんは、大好きなうどんのひとつです。

お昼時間を過ぎていたのでお店は空いていました。
店内いたるところに飾られた骨董品が圧巻で、昔の時代に迷い込んだようです。

古泉洞の建物は、江戸時代の寺子屋を移築したものだそうです。
言われてみれば、なるほどそんな雰囲気です。

通りにはたくさんの人力車が走っています。
やっぱり古い時代の街並みには人力車が似合うなぁ。
昼食後は早めに宿に入り、翌日改めて武家屋敷通りまで送ってもらいました。
武家屋敷の中でも、特に広大な敷地と立派な門構えが目に付く青柳家。

青柳家は佐竹氏の家臣として仕え、400年もの間、角館の有力者として文化や芸術の発展にも尽くした名家です。
末代の女性当主が亡くなってからは、今回宿泊した侘桜の経営者がその運営を任されており、宿泊者は無料で見学することができます。

母屋を抜けて隣の武器蔵に入ると、さすが武家といった感じの展示品の数々。

ここに住んでいた武士たちが実際に携えていた刀かもしれないと思うと、何だか迫力が増します。
こういう武器関係を少年のようにかぶりつきで撮影するのはだいたい夫です(笑)

私はといえば、武器蔵の2階に並ぶ手の込んだ装飾のお茶道具や、

日常使っていたと思われる食器の数々に釘付け。
同じ場所にいても、後で写真を見ると興味の対象がくっきり分かれていて面白いです。
武器蔵から庭に出ると、平賀源内に師事し西洋画の基礎を確立した小田野直武の像。
青柳家の血縁の武士で、解体新書の表紙や挿絵も手がけたすごい人です。
その像の向こう、農村の旧家を移築した秋田郷土館という建物の1階では、角館名産品の山桜の樺細工やイタヤ細工の実演販売が行われています。
2階では、青柳家が保管する明治以降の史料が展示されていました。

入口に慰霊の言葉が掲げられた戦史の部屋では、青柳家ゆかりの人たちの遺品や軍服などがたくさん並んでいます。

その上の階には、膨大な数のレコードのコレクション。
中にはコレクターからまとめて寄贈されたものもあり、武士という階級がなくなってからも実業家として成功を収めた青柳家の片鱗を垣間見ることができます。

さらに別のハイカラ館という建物では、これもまた圧巻のカメラコレクション。
他にも蓄音機や壁掛け時計といったアンティークが所狭しと並んでいます。

青柳家代々、時代の先を行く先進的な気質を持った当主だったのでしょうね。

見所満載の青柳家を出て、武家屋敷通りを散策。

空き地には栗の実がイガごと(しかも大量に)落ちていました。
久々に見る光景。秋だなぁ。

昔懐かしい、丸いポスト。
道行く人の人気を集めていました。

ずっと外を歩いていると、体が冷えてきます。
武家屋敷通りから桧木内川に出る途中、櫻丸珈琲で温かいコーヒーをテイクアウト。
雨が降ったり止んだりなので、お店の中は一休みする観光客で賑わっていました。

桧木内川の川原に出てみました。
犬の散歩をするご近所の方がちらほら。
土手沿いにはソメイヨシノの並木道が続き、春には見事な桜のトンネルになります。
ここは桜の季節にもう一度来たいなぁ。

武家屋敷通りには何軒もの稲庭うどん屋が並んでいます。
今日のお昼も稲庭うどん。
そして、つけ合わせのいぶりがっこは、噛めば噛むほどにじみ出る燻製のいい香り。
初めて食べるわけじゃないけれど、このおいしさがわかってしまうとは、私も大人になったということかな(笑)

うどん屋さんの近くにあった、角館小学校の跡地。
現在は更地になっていますが、ぽっかりした広い空間が印象的でした。

その横には、色とりどりの花が咲いている花壇。
秋に咲く花もいろいろあるんですね。

小学校跡地のほぼ向かい側に、岩橋家という武家屋敷があったので入ってみました。
たそがれ清兵衛のロケ地にもなったそうです。

角館の中級武士としての典型的な間取りが、そのまま残されています。
それにしても、囲炉裏があるとはいえ板戸と障子だけで秋田の冬を過ごすのは、とんでもなく寒かったでしょうね。
昔の人は本当に偉いと思います。私には無理そう(笑)

陽が傾き、武家屋敷通りの木々を斜めに照らします。
もう少ししたら紅葉が道の両側を赤く染めることでしょう。
この通りには大きな枝垂桜もたくさんあり、桧木内川のソメイヨシノと並んで春は桜の名所にもなります。
久しぶりに訪ねた角館、やっぱりいいところだなぁ。

帰りの新幹線を待つ角館駅のホーム。
山形新幹線もそうですが、新幹線など止まりそうにもないひなびたローカル線の雰囲気が、ミニ新幹線ならではの大好きなところです。
東京から直通3時間と意外にアクセスのいい角館、今度は春にまた訪ねてみたいです。
一般社団法人 角館町観光協会
http://kakunodate-kanko.jp/
紅葉にはまだ早いけれど、未だ夏日の東京とは違ってひんやりとした秋の空気です。

JRの駅に出ると、すぐ横にローカル線の駅がありました。
何だかレトロでかわいらしい雰囲気です。
武家屋敷通りへは、駅から1キロ程度です。
昭和の町並みがそのまま残ったような商店街をのんびり歩いていくと、途中に「西宮家」の案内。
ちょっと寄ってみようと、門をくぐりました。
敷地内の蔵が公開されています。

入口に古い人力車が置かれた文庫蔵には、年代物の武具や食器などが保管されていました。
中には、その後の時代のモダンな家財道具もあったりして、興味津々。

母屋は、甘味・お食事処になっています。
奥の北蔵ではレストランもあって、ランチやコーヒーがいただけるそうです。

西宮家からさらに歩いて、武家屋敷通りへ。
黒板塀が続くまっすぐな通りの両側に、角館が佐竹北家の城下町だった江戸時代からの上中級武家の屋敷が並んでいます。
20年近く前に仙台に住んでいた頃、当時遠距離恋愛中だった夫と来たことがあるのですが、川原沿いの桜並木が夢のようにきれいだったこと以外はあまり覚えていないのが残念。
あ、あとそこで食べた猪肉の串焼きが予想外においしかったことも(笑)

秋田といえば稲庭うどん。
古い建物が目を引くお蕎麦屋さん、古泉洞に入ってみました。

細めの平打ちでつるりと喉ごしのいい稲庭うどんは、大好きなうどんのひとつです。

お昼時間を過ぎていたのでお店は空いていました。
店内いたるところに飾られた骨董品が圧巻で、昔の時代に迷い込んだようです。

古泉洞の建物は、江戸時代の寺子屋を移築したものだそうです。
言われてみれば、なるほどそんな雰囲気です。

通りにはたくさんの人力車が走っています。
やっぱり古い時代の街並みには人力車が似合うなぁ。
昼食後は早めに宿に入り、翌日改めて武家屋敷通りまで送ってもらいました。
武家屋敷の中でも、特に広大な敷地と立派な門構えが目に付く青柳家。

青柳家は佐竹氏の家臣として仕え、400年もの間、角館の有力者として文化や芸術の発展にも尽くした名家です。
末代の女性当主が亡くなってからは、今回宿泊した侘桜の経営者がその運営を任されており、宿泊者は無料で見学することができます。

母屋を抜けて隣の武器蔵に入ると、さすが武家といった感じの展示品の数々。

ここに住んでいた武士たちが実際に携えていた刀かもしれないと思うと、何だか迫力が増します。
こういう武器関係を少年のようにかぶりつきで撮影するのはだいたい夫です(笑)

私はといえば、武器蔵の2階に並ぶ手の込んだ装飾のお茶道具や、

日常使っていたと思われる食器の数々に釘付け。
同じ場所にいても、後で写真を見ると興味の対象がくっきり分かれていて面白いです。
武器蔵から庭に出ると、平賀源内に師事し西洋画の基礎を確立した小田野直武の像。
青柳家の血縁の武士で、解体新書の表紙や挿絵も手がけたすごい人です。
その像の向こう、農村の旧家を移築した秋田郷土館という建物の1階では、角館名産品の山桜の樺細工やイタヤ細工の実演販売が行われています。
2階では、青柳家が保管する明治以降の史料が展示されていました。

入口に慰霊の言葉が掲げられた戦史の部屋では、青柳家ゆかりの人たちの遺品や軍服などがたくさん並んでいます。

その上の階には、膨大な数のレコードのコレクション。
中にはコレクターからまとめて寄贈されたものもあり、武士という階級がなくなってからも実業家として成功を収めた青柳家の片鱗を垣間見ることができます。

さらに別のハイカラ館という建物では、これもまた圧巻のカメラコレクション。
他にも蓄音機や壁掛け時計といったアンティークが所狭しと並んでいます。

青柳家代々、時代の先を行く先進的な気質を持った当主だったのでしょうね。

見所満載の青柳家を出て、武家屋敷通りを散策。

空き地には栗の実がイガごと(しかも大量に)落ちていました。
久々に見る光景。秋だなぁ。

昔懐かしい、丸いポスト。
道行く人の人気を集めていました。

ずっと外を歩いていると、体が冷えてきます。
武家屋敷通りから桧木内川に出る途中、櫻丸珈琲で温かいコーヒーをテイクアウト。
雨が降ったり止んだりなので、お店の中は一休みする観光客で賑わっていました。

桧木内川の川原に出てみました。
犬の散歩をするご近所の方がちらほら。
土手沿いにはソメイヨシノの並木道が続き、春には見事な桜のトンネルになります。
ここは桜の季節にもう一度来たいなぁ。

武家屋敷通りには何軒もの稲庭うどん屋が並んでいます。
今日のお昼も稲庭うどん。
そして、つけ合わせのいぶりがっこは、噛めば噛むほどにじみ出る燻製のいい香り。
初めて食べるわけじゃないけれど、このおいしさがわかってしまうとは、私も大人になったということかな(笑)

うどん屋さんの近くにあった、角館小学校の跡地。
現在は更地になっていますが、ぽっかりした広い空間が印象的でした。

その横には、色とりどりの花が咲いている花壇。
秋に咲く花もいろいろあるんですね。

小学校跡地のほぼ向かい側に、岩橋家という武家屋敷があったので入ってみました。
たそがれ清兵衛のロケ地にもなったそうです。

角館の中級武士としての典型的な間取りが、そのまま残されています。
それにしても、囲炉裏があるとはいえ板戸と障子だけで秋田の冬を過ごすのは、とんでもなく寒かったでしょうね。
昔の人は本当に偉いと思います。私には無理そう(笑)

陽が傾き、武家屋敷通りの木々を斜めに照らします。
もう少ししたら紅葉が道の両側を赤く染めることでしょう。
この通りには大きな枝垂桜もたくさんあり、桧木内川のソメイヨシノと並んで春は桜の名所にもなります。
久しぶりに訪ねた角館、やっぱりいいところだなぁ。

帰りの新幹線を待つ角館駅のホーム。
山形新幹線もそうですが、新幹線など止まりそうにもないひなびたローカル線の雰囲気が、ミニ新幹線ならではの大好きなところです。
東京から直通3時間と意外にアクセスのいい角館、今度は春にまた訪ねてみたいです。
一般社団法人 角館町観光協会
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