- No
- 135
- Date
- 2013.09.23 Mon
山形
2週間前には夫の実家、今回は私の実家と、なかなか目まぐるしい9月です(笑)
台風が近づく三連休、久々の山形新幹線。

福島で東北新幹線から切り離されると、その先は奥羽本線を走ります。
在来線の線路なので、一応新幹線とはいうものの山の中も走れば踏切もあり、スピードはがくんと落ちます。
それでも、車窓から山肌の葡萄畑や水田を眺めると何とも言えず癒されてしまう、根っからの田舎者です。

途中駅のホームに停車中の在来線、車体には「きてけろくん」の絵。
最近できたキャラクターなのかな。
モアイ像みたいな人の横顔、山形県はこんな形をしているのです。
この日は9月とは思えない暑い日で、駅に迎えに来た家族と「冷やしラーメン」を食べに行くことに。

冷やしラーメンは山形市のお蕎麦屋さん栄屋本店が発祥ですが、今ではあちこちで食べることができます。
醤油ベースのスープに氷が浮かんでいて、冷えても固まらない油が特徴です。
山形ってラーメン消費量日本一なんだよ、と妹。
そういえば、蕎麦屋のメニューにラーメン(中華そば)があるのも、山形独特かもしれません。

夜は、学生時代の友人と駅前の沖縄料理店で飲む約束。
夫の同級生で私もよく知っている人ですが、転勤で偶然私の実家から徒歩5分のところに引っ越してきたという話(笑)
山形なのに敢えての沖縄料理チョイスにもくすりとしましたが、これがなかなか良いお店でした。
豚料理・うちなー酒家、ぶーさー。
ハデハデな外観とは少し違う印象の、高低差のある半個室がくつろげます。

海ぶどうと、お通しのもずく。
東京の居酒屋で出てくるのとは違い、沖縄で食べた時のしゃっきり感に限りなく近い海ぶどうでした。
沖縄から仕入れてるのかな。びっくりです。
お酒も、泡盛の品揃えがものすごい。
きれいな琉球グラスで出してくれます。

看板メニューの豚しゃぶと蒸ししゃぶは、山形の誇る平田牧場の三元豚。
せいろに山盛りの野菜の上に豚肉を乗せて蒸しあげる蒸ししゃぶ、ポン酢と胡麻を合わせた特製タレがおいしかったです。
夫と三人、近況報告や昔話で盛り上がり、あっという間の数時間。

もう1軒行くか、と表通りを駅の反対方向へ。
SIDE WAYSという、ガラス越しのワインセラーが目を引くスペイン料理店に入りました。
ここも人気店のようで、ほぼ満席のお客さんがにぎやか。

おなかいっぱいなので、グラスワインとちょっとつまむもの程度の注文。
「本日のグラスワイン」として500円で飲めるワインがリストアップされています。
ボトルの場合は、ウォークインセラーへ見に行って自由に選べるそうです。
山形の街中で飲む機会はほとんどなかったので、こんなお店もあったんだなぁと新鮮な発見でした。

翌日、ワインといえば・・・の高畠ワイナリーへドライブ。
常時何種類かのワインが試飲用に用意されており、山形産のワインや特産品などが購入できます。
父は到着早々に母に車のキーを渡し、夫ともどもあっという間に全種類を試飲(笑)
外で売られている葡萄やラ・フランスのソフトクリームも人気です。

そして、山形を中心にレストランや洋菓子店、パン工房などを展開するシベール。
レストランもおいしいですが、行くと必ず買うのがラスクです。
ラスク好きの私ですが、私が知っている限りではここのラスクが一番おいしい!
とはいえ、実は東京の青山にもシベールのお店はあるんですけれどね(笑)

これは、山形県郷土館「文翔館」。
大正5年に建てられた、旧山形県庁舎・県会議事堂です。
中にはホールや会議室、ギャラリーなどがあり、コンサートやイベント、時には結婚式や映画などの撮影にも使われているそうです。
毎年行われる花笠まつりでは、花笠パレードのゴール地点にもなります。

市内を歩いてみました。
最近できたらしい「水の長屋 七日町御殿堰」。
御殿堰は江戸時代に治水のため整備された水路のひとつで、これを街の中に復元させる取り組みが進んでいるようです。
長屋や蔵には飲食店や雑貨屋などが入っていて、ちょっといい雰囲気の空間になっていました。

そこから少し歩くと、これもここ数年でできたという屋台村がありました。
昔お祭りでよく売っていた「どんどん焼き」なんかもあって懐かしい感じでしたが、おなかが空いていなかったので、残念ながら今回は素通りです。
子供の頃によく行った楽器店なども知らないうちに小綺麗な建物に変わっていたりして、たまにはこの辺りも歩いてみるもんだなぁと思いました。
翌日は、台風が東海地方から北上してくる中、「肉そば」を食べに河北町へ。

河北町の肉そばは、田舎そばに少し甘めのそばつゆ、具は歯ごたえのある鶏肉にネギというスタイルです。
町内20店舗ぐらいのお蕎麦屋さんで食べられます。
冷たいのと温かいのがあり、なぜか一年を通して冷たい方が主流。
これは冷たい肉そばですが、写真では温かいのと区別がつきません(笑)
窓の外を雨が斜めに吹きつけ、何かよくわからないものが音を立てて飛ばされていくような天気でも、お客さんがそこそこ入っていたのはさすがです。
台風さえ来なければ、この季節の山形といえば芋煮会なのにね・・・。
ということで、今更ですが数年前の写真を引っぱりだしてみました。

毎年9月の初め頃、馬見ヶ崎川の河川敷で開催される、日本一の芋煮会フェスティバル。
この日のためにプールのような大鍋が用意され、川原を埋め尽くす大勢の人たちに芋煮がふるまわれます。
なぜ祭でなくフェスティバルなのかはよくわかりませんが(笑)

建設現場ではありません(笑)
重機で芋煮を作っています。
この重機は芋煮会専用で、機械油の代わりに食用油が使われているそうです。

チケット(300円ぐらい)を買うともらえる1杯の芋煮。
里芋、牛肉、ネギ、こんにゃくが基本の具で、醤油とお酒と砂糖で味付けしています。
庄内地方やお隣の宮城県などでは、牛肉の代わりに豚肉だったり、醤油でなく味噌味だったり、バリエーションはいろいろあってどれもおいしいです。
が、山形市周辺ではこの組み合わせ以外は芋煮と認めません。
職場などで「芋煮会するべー!」となったとき、出身地による芋煮の違いで争いが勃発するほどの芋煮愛なのです(笑)

そして、これは去年帰省したときの実家メンバーでの芋煮会です。
秋になると、芋煮用の鍋や釜の貸し出しと薪の束などを含めて一式になっている「芋煮会セット」が、あちこちのスーパーで売り出されます。

基本の具に加え、きのこ率が異常に高い我が家の芋煮です(笑)

またそのうち芋煮会しようか、などと夫と話しつつ、運良く台風の直撃を免れた新幹線で東京へ戻りました。
稲刈り間近の黄金色の水田。
今年も新米が楽しみです。
台風が近づく三連休、久々の山形新幹線。

福島で東北新幹線から切り離されると、その先は奥羽本線を走ります。
在来線の線路なので、一応新幹線とはいうものの山の中も走れば踏切もあり、スピードはがくんと落ちます。
それでも、車窓から山肌の葡萄畑や水田を眺めると何とも言えず癒されてしまう、根っからの田舎者です。

途中駅のホームに停車中の在来線、車体には「きてけろくん」の絵。
最近できたキャラクターなのかな。
モアイ像みたいな人の横顔、山形県はこんな形をしているのです。
この日は9月とは思えない暑い日で、駅に迎えに来た家族と「冷やしラーメン」を食べに行くことに。

冷やしラーメンは山形市のお蕎麦屋さん栄屋本店が発祥ですが、今ではあちこちで食べることができます。
醤油ベースのスープに氷が浮かんでいて、冷えても固まらない油が特徴です。
山形ってラーメン消費量日本一なんだよ、と妹。
そういえば、蕎麦屋のメニューにラーメン(中華そば)があるのも、山形独特かもしれません。

夜は、学生時代の友人と駅前の沖縄料理店で飲む約束。
夫の同級生で私もよく知っている人ですが、転勤で偶然私の実家から徒歩5分のところに引っ越してきたという話(笑)
山形なのに敢えての沖縄料理チョイスにもくすりとしましたが、これがなかなか良いお店でした。
豚料理・うちなー酒家、ぶーさー。
ハデハデな外観とは少し違う印象の、高低差のある半個室がくつろげます。

海ぶどうと、お通しのもずく。
東京の居酒屋で出てくるのとは違い、沖縄で食べた時のしゃっきり感に限りなく近い海ぶどうでした。
沖縄から仕入れてるのかな。びっくりです。
お酒も、泡盛の品揃えがものすごい。
きれいな琉球グラスで出してくれます。

看板メニューの豚しゃぶと蒸ししゃぶは、山形の誇る平田牧場の三元豚。
せいろに山盛りの野菜の上に豚肉を乗せて蒸しあげる蒸ししゃぶ、ポン酢と胡麻を合わせた特製タレがおいしかったです。
夫と三人、近況報告や昔話で盛り上がり、あっという間の数時間。

もう1軒行くか、と表通りを駅の反対方向へ。
SIDE WAYSという、ガラス越しのワインセラーが目を引くスペイン料理店に入りました。
ここも人気店のようで、ほぼ満席のお客さんがにぎやか。

おなかいっぱいなので、グラスワインとちょっとつまむもの程度の注文。
「本日のグラスワイン」として500円で飲めるワインがリストアップされています。
ボトルの場合は、ウォークインセラーへ見に行って自由に選べるそうです。
山形の街中で飲む機会はほとんどなかったので、こんなお店もあったんだなぁと新鮮な発見でした。

翌日、ワインといえば・・・の高畠ワイナリーへドライブ。
常時何種類かのワインが試飲用に用意されており、山形産のワインや特産品などが購入できます。
父は到着早々に母に車のキーを渡し、夫ともどもあっという間に全種類を試飲(笑)
外で売られている葡萄やラ・フランスのソフトクリームも人気です。

そして、山形を中心にレストランや洋菓子店、パン工房などを展開するシベール。
レストランもおいしいですが、行くと必ず買うのがラスクです。
ラスク好きの私ですが、私が知っている限りではここのラスクが一番おいしい!
とはいえ、実は東京の青山にもシベールのお店はあるんですけれどね(笑)

これは、山形県郷土館「文翔館」。
大正5年に建てられた、旧山形県庁舎・県会議事堂です。
中にはホールや会議室、ギャラリーなどがあり、コンサートやイベント、時には結婚式や映画などの撮影にも使われているそうです。
毎年行われる花笠まつりでは、花笠パレードのゴール地点にもなります。

市内を歩いてみました。
最近できたらしい「水の長屋 七日町御殿堰」。
御殿堰は江戸時代に治水のため整備された水路のひとつで、これを街の中に復元させる取り組みが進んでいるようです。
長屋や蔵には飲食店や雑貨屋などが入っていて、ちょっといい雰囲気の空間になっていました。

そこから少し歩くと、これもここ数年でできたという屋台村がありました。
昔お祭りでよく売っていた「どんどん焼き」なんかもあって懐かしい感じでしたが、おなかが空いていなかったので、残念ながら今回は素通りです。
子供の頃によく行った楽器店なども知らないうちに小綺麗な建物に変わっていたりして、たまにはこの辺りも歩いてみるもんだなぁと思いました。
翌日は、台風が東海地方から北上してくる中、「肉そば」を食べに河北町へ。

河北町の肉そばは、田舎そばに少し甘めのそばつゆ、具は歯ごたえのある鶏肉にネギというスタイルです。
町内20店舗ぐらいのお蕎麦屋さんで食べられます。
冷たいのと温かいのがあり、なぜか一年を通して冷たい方が主流。
これは冷たい肉そばですが、写真では温かいのと区別がつきません(笑)
窓の外を雨が斜めに吹きつけ、何かよくわからないものが音を立てて飛ばされていくような天気でも、お客さんがそこそこ入っていたのはさすがです。
台風さえ来なければ、この季節の山形といえば芋煮会なのにね・・・。
ということで、今更ですが数年前の写真を引っぱりだしてみました。

毎年9月の初め頃、馬見ヶ崎川の河川敷で開催される、日本一の芋煮会フェスティバル。
この日のためにプールのような大鍋が用意され、川原を埋め尽くす大勢の人たちに芋煮がふるまわれます。
なぜ祭でなくフェスティバルなのかはよくわかりませんが(笑)

建設現場ではありません(笑)
重機で芋煮を作っています。
この重機は芋煮会専用で、機械油の代わりに食用油が使われているそうです。

チケット(300円ぐらい)を買うともらえる1杯の芋煮。
里芋、牛肉、ネギ、こんにゃくが基本の具で、醤油とお酒と砂糖で味付けしています。
庄内地方やお隣の宮城県などでは、牛肉の代わりに豚肉だったり、醤油でなく味噌味だったり、バリエーションはいろいろあってどれもおいしいです。
が、山形市周辺ではこの組み合わせ以外は芋煮と認めません。
職場などで「芋煮会するべー!」となったとき、出身地による芋煮の違いで争いが勃発するほどの芋煮愛なのです(笑)

そして、これは去年帰省したときの実家メンバーでの芋煮会です。
秋になると、芋煮用の鍋や釜の貸し出しと薪の束などを含めて一式になっている「芋煮会セット」が、あちこちのスーパーで売り出されます。

基本の具に加え、きのこ率が異常に高い我が家の芋煮です(笑)

またそのうち芋煮会しようか、などと夫と話しつつ、運良く台風の直撃を免れた新幹線で東京へ戻りました。
稲刈り間近の黄金色の水田。
今年も新米が楽しみです。
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