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白川郷

遅めの夏休み。
車で夫の実家に帰省したついでに、たまには義母を連れて遠出するかと岐阜県飛騨地方に向かいました。
私はまだ行ったことのない白川郷。
夫も義母も、前回訪ねたのはいつかわからないほど昔だそうです。

亡くなった義父がいつも「あそこは遠くて簡単には行けへんでなぁ」と言っていましたが、数年前に東海北陸自動車道が開通し、一宮ジャンクションから2時間かからずに白川郷へ。
ずいぶん近くなったと義母も驚いていました。

のんびり出発して11時前に到着したら、中心部にあるせせらぎ公園駐車場が満車。
少し離れたみだしま公園臨時駐車場に誘導されました。
週末だし、もう少し早めに出発するべきだったかな。
歩いてもそう遠くない距離だったのでよかったけれど。



合掌造りの集落に足を踏み入れると、水田がまもなく実りの秋を迎える風情。



明善寺の隣の庫裡(お寺の住職や家族が住まう家)では、屋根の葺き替え作業をしていました。
見学可能な文化財にも、実際に人が暮らしているのがすごいです。



水路の水がとてもきれいで、大きな魚が何匹も泳いでいます。
家族と一緒にやってきたワンちゃんが、興味津々で覗き込んでいました。



集落には何件か、中に入って見学することのできる家があります。
これは神田家。
どっしりとした趣のある家です。



あちこちにススキの穂が出ています。
山里の秋は早いなぁ。



水田の脇を流れる水路、その向こうには民家や蔵。
義母が、子供の頃に訪ねたおばあさんの家がこんな感じやったわ、と懐かしんでいました。



国の重要文化財に指定されている、和田家。
何と築300年だそうです。
中に入ってみました。



和田家は代々名主や番所役人を勤めた名家です。
黒く磨き上げられた木の床に、これだけ広いのにお掃除が行き届いていて素晴らしいと義母が感嘆。
格式の高そうな客間の横に、立派な仏間。
・・・も素晴らしかったのですが、お仏壇の横の数珠掛けが妙に気に入ってしまいました(笑)



昔の生活の中心だったと思われる囲炉裏端。
入れ代わり立ち代わりの記念撮影スポットになっています。



昔ながらの急な階段を上ると、中二階にはさまざまな大きさの樽が。
「昔は何でも樽で保存しとったで、どこの家にもようけあったもんやよ。」
「衣装なんかも長持っていう大きな箱に入れてな、子供らでよく蔵に入り込んで勝手に開けてみたりしとったわ。」
と、義母の記憶の糸がするすると紡ぎ出されていきます。



さらに上階に上ると、予想以上に広い屋根裏がありました。
釘を1本も使わずに組み上げられた柱に、屋根も乗せてあるだけ。
長年の風雪に耐えてきた重みを感じます。



養蚕や農作業のための道具や、大きなたらいやおひつ。
ざるや背負いかごや、蓑などの防寒具もありました。



二階からの眺め。
こんな自然の中での生活は厳しくも美しいものだろうなと思いをはせてみたり。



工夫と知恵に満ちた合掌造りの家。
居住空間を分けて自宅を公開するなんて大変なことだと思いますが、文化や生活の一端に触れられてとてもよかったです。
義母も「いやぁ感動した!小泉総理やないけど。」って、それはちょっと古いよ(笑)



周りではコスモスの花がもう終わりかけていました。
満開の頃はさぞかしきれいでしょうね。



集落をひと巡りし、中央の通りへ。
ここはお土産屋さんや飲食店がずらりと立ち並んでいます。



ちょっとしたファーストフード的なものもあって、食べ歩きも楽しそうです。



道路沿いの消火栓も何だかいい雰囲気。
てくてく歩いて、遅い昼食におそばを食べ、展望台へのシャトルバスに乗ってみました。



荻町城址展望台は、集落のシャトルバス乗り場から10分ほど、急な山道を登りきったところにあります。
ツアーバスもひっきりなしに発着していて、少しざわざわしていますが、ここからの眺めはとてもきれい。
合掌造りの家は、長く日が当たるように東西に向けて屋根を葺いてあり、南北の壁に窓が付いているので、必然的にどの家もほぼ同じ方角を向くのだそうです。
日没後のライトアップも美しいでしょうね。



山里の短い秋。
稲刈りももうすぐです。



シャトルバスで集落に戻ります。
義母のためにゆっくり歩こうと思いきや、あちこちで写真を撮りまくって逆に義母を待たせる私たち夫婦(笑)
「あんたら二人で3台もカメラ持って、プロみたいやなぁ。写真楽しみやわ。」と笑われました。
のんびりしすぎて、せせらぎ公園のそばにある野外博物館は見られませんでしたが、集落の雰囲気は堪能することができました。



白川郷が世界遺産に登録されてから、観光客の増加で交通渋滞やマナーの問題が起こっているという話も聞きます。
観光資源の活用と景観や文化の保護の両立は難しい課題ですが、日本の宝として大切にしていかなければと思いました。
スタッドレスを持っていない我が家の車では無理ですが、ここはぜひ雪深い冬にも訪ねてみたいです。


白川郷観光協会
http://www.shirakawa-go.gr.jp/
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comment

美しい情景だねぇ

こちらではご無沙汰ですね。(笑)

雪の無い白川郷って、こんな感じなんだね。
過去に訪れたり、通りすがった際はいつも雪。
テレビで目にするのも雪が多くて、どうしても白川郷には雪がつきものって感覚なのです。

それにしても展望台からの景色はすごいね。
田舎暮らしの人間が言うのも何ですが、今の日本の日常とは別次元な感じがしますわ。まるでジオラマって言うか…

美しい写真と文章のおかげで、自分が散策してきたような気分になれました。
どもね。(^_^)/

Re: 美しい情景だねぇ

コメントありがとう、せつなさん。

おー、雪の白川郷に行ったですか。
いいなぁ、見てみたい(*^^*)
うちの実家も田舎だけど、こんな風景はなかなか無いよね。

最近、何かしら昔ながらの日本に癒されます。
大人になったってことかな(´ー`;)フッ

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