- No
- 132
- Date
- 2013.09.07 Sat
高山(本陣平野屋 花兆庵)
白川郷と高山を回る1泊旅行、宿泊は本陣平野屋花兆庵です。
義母が一緒なので、なるべく便利な場所がいいと思い選びました。
高山陣屋のすぐ近くで、古い町並みにも歩いて行けるし、駐車場の心配もいりません。
あまり部屋数が多くないところも、個人的にはポイントです。

入口で車を預けて玄関を入ると、畳敷きの上がり口で女将さんが出迎えてくれます。
歓迎の太鼓がどーんと鳴り、ちょっとびっくりしました(笑)

正面には風流な雛飾り。
毎年3月には、ここに100体以上のお雛様がずらりと並ぶそうです。
壮麗な眺めでしょうね。
部屋は5階にある「輝の間」。
10畳の和室にツインベッドルームがついた和洋室です。

和室の壁側。
旅館なのにモダンな造りで素敵やねぇ、びっくりしてまうわと義母(笑)

窓側にはもっちりした座り心地のいい小さなクッション。
座卓は、老舗家具メーカー「飛騨産業」のものだそうです。
大きなテーブルの上はあっという間に散らかってしまったので、お見せできません(笑)

和室の横にはソファコーナーもありました。
このソファも飛騨産業製。
和室ってお行儀よくしていると意外と疲れるので、楽に座れるソファがあるのは嬉しい。

仲居さんがお抹茶とあねさまもちを用意してくれました。
胡桃と胡麻を味噌で和えたものをお餅で包んであって、とても柔らかくおいしかったです。
それをいただきながら、食事の希望時間やお風呂の説明を聞いたり、足袋や歯ブラシを選んだり、売店や姉妹店の優待チケットをもらったり。
浴衣を用意するのでと身長を聞かれた義母が、なぜか「152です。・・・いや、嘘です151です。サバ読みましたわスミマセン。」と答えて一同爆笑。
なぜここでサバを読む。かわいいなぁ。
私も158ですと言おうとしたけれど、実は数ミリ足りないので、義母に倣って157にしておきました(笑)

一息ついて、義母と部屋を探検。
隣の洋室は、奥の壁の向こうがバスルームになっています。
手前の壁には、少し小さいけれどテレビも置いてありました。

洋室の奥から入るようになっている、洗面所。
割と広々としています。
クレンジングなどが揃っているのは嬉しいけれど、使いきりサイズの方がよかったかな。
業務用の詰め替え式ならまだしも普通の個人用サイズだったので、何だか前の人の使い残しみたいに見えるのは今ひとつでした。

シンクは1台。
拡大鏡も付いています。

バスルームは広い洗い場にジャグジー付き。
階下には温泉がありますが、熱いお湯につかるのが苦手な義母は「私はここで十分やわ」と。
「でもこれ外から丸見えやない?」
大丈夫、ブラインド下ろせるからね(笑)
何だかんだで食事の時間。
夕食は部屋食と個室料亭が選べますが、個室ならばと料亭の方にしてみました。

エレベーターを降りると、さっきの仲居さんが待っていて、掘りごたつ式の個室に案内してくれました。

座付と前菜。
手の込んだ料理が並びます。
一緒に出された松茸と鱧の土瓶蒸しもいいお味でした。

高山なのにお造りって意外でしたが、飛騨地方は同じ岐阜県の美濃地方より富山や石川に近く、海のお魚はそちらから来ることが多いとのこと。
白海老という、桜海老より少しだけ大きいくらいの海老のお刺身がとてもおいしかった。
義母によると、白海老は富山の特産品として有名なのだそうです。
白い器に白い海老の身で、写真ではほとんど判別できませんが(笑)

うまみが凝縮したような寒干し大根と、辛子麩の揚げ煮、飛騨小茄子。
辛子麩って初めて食べました。これも福井かどこかの郷土料理のようです。
ほんの少しだけ辛子の風味が効いています。

太刀魚の蓼焼きが秋らしいお皿で出されたあと、飛騨牛の食べ比べ。
イチボ、とも三角、赤身という三種のお肉を、小さな鉄板で焼いていただきます。
おろしポン酢と麹味噌、どちらもよく合いました。

飛騨牛のあとは、冷やしうどん、ご飯とお味噌汁の食事と続きますが、食べきれずに残してしまいました。
夫と義母は完食。参りました(笑)
最後のデザートは、飛騨桃とイチジクのコンポートです。
イチジクは小さい頃そこら中に実がなっていて、よく勝手に取って食ったなぁと夫。

料亭の外の喫煙所で夫が一服している間、私と義母はその周りにある美術品に興味津々。
横長の床の間のようなところにお人形がずらりと並んでいたり、壁に水墨画のような大きな絵が掛けられていたり。

年代物の和箪笥の上には、小さな反物屋さんのドールハウス(伝統的な日本語で何て言うんでしょうね)が置いてありました。
実家の母がこういうの得意だったなぁ。
最近は忙しくてあまり作っていないみたいだけれど。

部屋に戻ると、和室に義母用の布団が整えられていました。
飲んだときの慣例で早々に寝入ってしまった夫を何とか起こして、隣の洋室に移動。
早めにお風呂に入って、おやすみなさい。

夜中に雷が鳴ったりして、相変わらず不安定な天気。
翌朝も雨混じりでした。
窓からは、陣屋前の朝市の様子が見えます。

まだ温泉に行ってなかったので、1階にある大浴場へ。
坪庭を眺めるような横長の浴槽で、ほっと一息。
今回はここだけでしたが、はす向かいの別館のお風呂も利用することができます。

のんびりと身支度を整えて、朝食です。
和食と洋食が選べますが、私たちは3人とも和食。

飛騨といえば、朴葉味噌。
少しぐつぐつ言ってきたら、ネギとさっくり混ぜて、

火から下ろします。

そして、イワナの開きをあぶります。
朴葉味噌はご飯やお粥、手作り豆腐にちょっと乗せて食べるのがおいしかった。
果物がごろごろ入ったゼリーをデザートにいただいて、ごちそうさまでした。
部屋は快適で食事もおいしく、接客がとても丁寧。
館内ではスタッフが名前で呼びかけてくれるのも感じが良かったです。
のんびりできました。
本陣平野屋 花兆庵
http://www.honjinhiranoya.com/
義母が一緒なので、なるべく便利な場所がいいと思い選びました。
高山陣屋のすぐ近くで、古い町並みにも歩いて行けるし、駐車場の心配もいりません。
あまり部屋数が多くないところも、個人的にはポイントです。

入口で車を預けて玄関を入ると、畳敷きの上がり口で女将さんが出迎えてくれます。
歓迎の太鼓がどーんと鳴り、ちょっとびっくりしました(笑)

正面には風流な雛飾り。
毎年3月には、ここに100体以上のお雛様がずらりと並ぶそうです。
壮麗な眺めでしょうね。
部屋は5階にある「輝の間」。
10畳の和室にツインベッドルームがついた和洋室です。

和室の壁側。
旅館なのにモダンな造りで素敵やねぇ、びっくりしてまうわと義母(笑)

窓側にはもっちりした座り心地のいい小さなクッション。
座卓は、老舗家具メーカー「飛騨産業」のものだそうです。
大きなテーブルの上はあっという間に散らかってしまったので、お見せできません(笑)

和室の横にはソファコーナーもありました。
このソファも飛騨産業製。
和室ってお行儀よくしていると意外と疲れるので、楽に座れるソファがあるのは嬉しい。

仲居さんがお抹茶とあねさまもちを用意してくれました。
胡桃と胡麻を味噌で和えたものをお餅で包んであって、とても柔らかくおいしかったです。
それをいただきながら、食事の希望時間やお風呂の説明を聞いたり、足袋や歯ブラシを選んだり、売店や姉妹店の優待チケットをもらったり。
浴衣を用意するのでと身長を聞かれた義母が、なぜか「152です。・・・いや、嘘です151です。サバ読みましたわスミマセン。」と答えて一同爆笑。
なぜここでサバを読む。かわいいなぁ。
私も158ですと言おうとしたけれど、実は数ミリ足りないので、義母に倣って157にしておきました(笑)

一息ついて、義母と部屋を探検。
隣の洋室は、奥の壁の向こうがバスルームになっています。
手前の壁には、少し小さいけれどテレビも置いてありました。

洋室の奥から入るようになっている、洗面所。
割と広々としています。
クレンジングなどが揃っているのは嬉しいけれど、使いきりサイズの方がよかったかな。
業務用の詰め替え式ならまだしも普通の個人用サイズだったので、何だか前の人の使い残しみたいに見えるのは今ひとつでした。

シンクは1台。
拡大鏡も付いています。

バスルームは広い洗い場にジャグジー付き。
階下には温泉がありますが、熱いお湯につかるのが苦手な義母は「私はここで十分やわ」と。
「でもこれ外から丸見えやない?」
大丈夫、ブラインド下ろせるからね(笑)
何だかんだで食事の時間。
夕食は部屋食と個室料亭が選べますが、個室ならばと料亭の方にしてみました。

エレベーターを降りると、さっきの仲居さんが待っていて、掘りごたつ式の個室に案内してくれました。

座付と前菜。
手の込んだ料理が並びます。
一緒に出された松茸と鱧の土瓶蒸しもいいお味でした。

高山なのにお造りって意外でしたが、飛騨地方は同じ岐阜県の美濃地方より富山や石川に近く、海のお魚はそちらから来ることが多いとのこと。
白海老という、桜海老より少しだけ大きいくらいの海老のお刺身がとてもおいしかった。
義母によると、白海老は富山の特産品として有名なのだそうです。
白い器に白い海老の身で、写真ではほとんど判別できませんが(笑)

うまみが凝縮したような寒干し大根と、辛子麩の揚げ煮、飛騨小茄子。
辛子麩って初めて食べました。これも福井かどこかの郷土料理のようです。
ほんの少しだけ辛子の風味が効いています。

太刀魚の蓼焼きが秋らしいお皿で出されたあと、飛騨牛の食べ比べ。
イチボ、とも三角、赤身という三種のお肉を、小さな鉄板で焼いていただきます。
おろしポン酢と麹味噌、どちらもよく合いました。

飛騨牛のあとは、冷やしうどん、ご飯とお味噌汁の食事と続きますが、食べきれずに残してしまいました。
夫と義母は完食。参りました(笑)
最後のデザートは、飛騨桃とイチジクのコンポートです。
イチジクは小さい頃そこら中に実がなっていて、よく勝手に取って食ったなぁと夫。

料亭の外の喫煙所で夫が一服している間、私と義母はその周りにある美術品に興味津々。
横長の床の間のようなところにお人形がずらりと並んでいたり、壁に水墨画のような大きな絵が掛けられていたり。

年代物の和箪笥の上には、小さな反物屋さんのドールハウス(伝統的な日本語で何て言うんでしょうね)が置いてありました。
実家の母がこういうの得意だったなぁ。
最近は忙しくてあまり作っていないみたいだけれど。

部屋に戻ると、和室に義母用の布団が整えられていました。
飲んだときの慣例で早々に寝入ってしまった夫を何とか起こして、隣の洋室に移動。
早めにお風呂に入って、おやすみなさい。

夜中に雷が鳴ったりして、相変わらず不安定な天気。
翌朝も雨混じりでした。
窓からは、陣屋前の朝市の様子が見えます。

まだ温泉に行ってなかったので、1階にある大浴場へ。
坪庭を眺めるような横長の浴槽で、ほっと一息。
今回はここだけでしたが、はす向かいの別館のお風呂も利用することができます。

のんびりと身支度を整えて、朝食です。
和食と洋食が選べますが、私たちは3人とも和食。

飛騨といえば、朴葉味噌。
少しぐつぐつ言ってきたら、ネギとさっくり混ぜて、

火から下ろします。

そして、イワナの開きをあぶります。
朴葉味噌はご飯やお粥、手作り豆腐にちょっと乗せて食べるのがおいしかった。
果物がごろごろ入ったゼリーをデザートにいただいて、ごちそうさまでした。
部屋は快適で食事もおいしく、接客がとても丁寧。
館内ではスタッフが名前で呼びかけてくれるのも感じが良かったです。
のんびりできました。
本陣平野屋 花兆庵
http://www.honjinhiranoya.com/
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