- No
- 115
- Date
- 2013.05.19 Sun
星のや竹富島 部屋(ガジョーニ)
ゴールデンウィークに訪ねた竹富島。
宿泊先は「星のや竹富島」です。
敷地全体が竹富島の伝統的な集落を模した造りで、部屋は一棟ずつ独立した建物になっています。
4タイプの部屋のうち、今回は「ガジョーニ」というフローリングの部屋にしてみました。
ガジョーニとはガジュマルの意味だそうです。

石を積み上げた垣根で囲まれた各部屋の敷地。
門の中はさらに衝立のような石垣で塞がれており、奥が直接見えないようになっています。
これは、屏風(ヒンプン)(竹富の言葉ではマイヤシ)と呼ばれ、風を通しつつ視線を遮る役割とともに、魔よけの意味も持っています。
中に入るには、屏風の左右のどちらかのスペースを通ることになりますが、右側は神様やお客様が通る道なので、住人は左側を通るのだそうです。
私たちは滞在中はこの部屋の主なので、やはり左側を通ってくださいねとスタッフが説明してくれました。

各部屋はすべて南向きで、正面が縁側のように広く窓に面しています。
この縁側がリビングスペース。
また、伝統的な沖縄の民家には玄関がなく、住民も客人も縁側から出入りしていたことから、この部屋も縁側の真ん中から出入りできるようになっています。
家の中とご近所とが、ゆるやかな境界でつながっているのでしょうね。

屋根の上には、これも魔よけであるシーサー。
各部屋それぞれでシーサーの顔が違っています。
うちのはちょっとエキセントリックな感じ?(笑)

直射日光を避けるために長く延びた軒下の地面には、貝やサンゴの混じった石が敷かれています。
庭や道路をこの白い石や砂で覆うことで、光を程よく反射して家の中に届けるのだそうです。
伝統的な居住空間がさまざまな工夫に満ちていることに、感心してしまいます。

基本的に縁側から出入りするとはいえ、宿泊施設としてはセキュリティも必要。
ということで、唯一外から鍵がかけられる西側の出入口が、便宜上の玄関になります。
ここの引き戸、鍵のかけ方がとっても独特で、慣れるまでは開け閉めに時間がかかりました。

玄関を部屋の中から見たところ。
部屋は新しい木の匂いがしました。

玄関横の靴入れに飾ってあった、やちむんの壷。
ミンサー織りの敷物はショップでも売られていました。

部屋でのチェックインの際に、スタッフが用意してくれたお茶とお菓子。

窓に面したテーブルと椅子。
ここでお茶や食事をしていると、普段から食べるのが遅い私がさらにまったりと省エネモードに(笑)

このダイニングセットの後ろには、大きなバスタブが置かれています。
リビングとバスエリアの境界がないので、開放感は抜群です。

とはいえ、その気になれば、それほど高いわけでもない石垣の外から丸見え状態(笑)なので、バスタブに入るときにはブラインドや引き戸を閉めました。
最初は広すぎると思ったけれど、空間を区切ってもなお広々としたバスルームはとても気持ちのいいものでした。
バスエリアの一番奥には、ガラス戸で区切られた広めのシャワーブースが付いています。

洗面所のアメニティは、物としてはごく普通ですが、星のやらしく黒で統一。
他に、お散歩用の小さな布製の手提げ袋も用意してありました。
小さな缶入りの月桃バームは、ロクシタンのシアバターに似た感じ。
デザインがかわいかったので、いくつかお土産に買って帰りました。

ダイニングテーブルの横には、大きめのソファ。というよりデイベッドかな。
ここが本当に居心地がよくて、クッションに寄りかかって本を読んだり、寝そべって庭や空を眺めたり。
ふと見れば夫が昼寝をしていたり。いつでもどこでも、よく寝る夫です(笑)

ソファの後ろには、琉球畳敷きのベッドルーム。
電話や冷蔵庫、ミニバーなどはなぜかベッドルームに配置されていました。

玄関のすぐ横にあるトイレも広々。
赤外線感知で自動で電気がつくのは、地味ながら便利ポイントです。

庭全体の眺め。
集落にある民家と同じように、毎日きれいに掃き清められます。
花や木はまだ植えたばかりという風情ですが、きっとこれから成長して竹富の庭らしくなるでしょう。
花壇スペースの横には、テーブルと椅子のテラス席も作られています。

このテーブルの上には、蚊取り線香を入れるかわいい蚊遣りが置いてありました。
テラスは、夫がもっぱら喫煙スペースとして使用。
ちょっと虫が多かったので、朝食やお茶をここで楽しむなら、部屋に備え付けの蚊取り線香を使った方がよさそうです。

部屋の窓を全面開け放すと、不思議なほど爽やかな風がそよそよと流れて、この上ない気持ちよさ。
車や街の音は皆無、聞こえてくるのは鳥と虫の声だけです。
窓にはすべて、かなりちゃんとした(そしてお洒落な)網戸が付いていて、虫が入ってくる心配もありません。
何だか、日本じゃないみたいです。
しばらくここに住みたいなぁ・・・。

バスタブから夫が撮った写真。
引き戸や窓をフルオープンにしてバスタブに入ったら、こんな眺めになるんですね。
あ、実際はこの時お湯は入ってないです(笑)

暗くなってから、部屋を外から見るとこんな感じです。
ライトは調光が可能なので、好きな明るさにしてくつろげます。
夜は窓のロールスクリーンを下ろして過ごしました。

星のやでは、ダイニングと同じ食事を、インルームダイニングとして注文することができます。
(但し、さすがにディナーコースは不可)
ディナーメニューから、石垣牛のハンバーグ定食と、島野菜のバーニャカウダを頼んでみました。
予約した時間ぴったりに、スタッフが運んできて手際よくセッティングしてくれます。

このバーニャカウダ、野菜だけでなく石垣牛のグリルもごろごろ入っています。
軽く済ませるつもりだった割には、意外にボリューム満点でした。

夫には、冷え冷えのビール。
そして、部屋のミニバーから小さな泡盛のボトルも追加。
部屋でのんびりできてよかったけれど、連休中で混んでいたせいか、食器を下げてもらうのにかなり時間がかかりました。
スタッフにも限りがあるでしょうし、仕方ないかもしれませんが。

朝食も、お願いした時間通りに運んできてくれました。
こちらはダイニングとまったく同じ内容です。
この日は、和食と洋食から、和食を選択。

石垣産みやぶたと島野菜のタジン蒸しをはじめ、朝からとっても豪華です。
コーヒーをポットでサーブしてくれるのも嬉しい。
食後はまた、大きなソファでコーヒーを飲みながら、のんびりまったり。

夫の仕事の都合で、宿泊日数が当初予約していた半分になってしまいましたが、ここになら何泊でもいられそうです。
次に来るときは、床が全面琉球畳敷きの「キャンギ」の部屋もいいかもしれません。
星のや竹富島
http://www.hoshinoyataketomijima.com/
宿泊先は「星のや竹富島」です。
敷地全体が竹富島の伝統的な集落を模した造りで、部屋は一棟ずつ独立した建物になっています。
4タイプの部屋のうち、今回は「ガジョーニ」というフローリングの部屋にしてみました。
ガジョーニとはガジュマルの意味だそうです。

石を積み上げた垣根で囲まれた各部屋の敷地。
門の中はさらに衝立のような石垣で塞がれており、奥が直接見えないようになっています。
これは、屏風(ヒンプン)(竹富の言葉ではマイヤシ)と呼ばれ、風を通しつつ視線を遮る役割とともに、魔よけの意味も持っています。
中に入るには、屏風の左右のどちらかのスペースを通ることになりますが、右側は神様やお客様が通る道なので、住人は左側を通るのだそうです。
私たちは滞在中はこの部屋の主なので、やはり左側を通ってくださいねとスタッフが説明してくれました。

各部屋はすべて南向きで、正面が縁側のように広く窓に面しています。
この縁側がリビングスペース。
また、伝統的な沖縄の民家には玄関がなく、住民も客人も縁側から出入りしていたことから、この部屋も縁側の真ん中から出入りできるようになっています。
家の中とご近所とが、ゆるやかな境界でつながっているのでしょうね。

屋根の上には、これも魔よけであるシーサー。
各部屋それぞれでシーサーの顔が違っています。
うちのはちょっとエキセントリックな感じ?(笑)

直射日光を避けるために長く延びた軒下の地面には、貝やサンゴの混じった石が敷かれています。
庭や道路をこの白い石や砂で覆うことで、光を程よく反射して家の中に届けるのだそうです。
伝統的な居住空間がさまざまな工夫に満ちていることに、感心してしまいます。

基本的に縁側から出入りするとはいえ、宿泊施設としてはセキュリティも必要。
ということで、唯一外から鍵がかけられる西側の出入口が、便宜上の玄関になります。
ここの引き戸、鍵のかけ方がとっても独特で、慣れるまでは開け閉めに時間がかかりました。

玄関を部屋の中から見たところ。
部屋は新しい木の匂いがしました。

玄関横の靴入れに飾ってあった、やちむんの壷。
ミンサー織りの敷物はショップでも売られていました。

部屋でのチェックインの際に、スタッフが用意してくれたお茶とお菓子。

窓に面したテーブルと椅子。
ここでお茶や食事をしていると、普段から食べるのが遅い私がさらにまったりと省エネモードに(笑)

このダイニングセットの後ろには、大きなバスタブが置かれています。
リビングとバスエリアの境界がないので、開放感は抜群です。

とはいえ、その気になれば、それほど高いわけでもない石垣の外から丸見え状態(笑)なので、バスタブに入るときにはブラインドや引き戸を閉めました。
最初は広すぎると思ったけれど、空間を区切ってもなお広々としたバスルームはとても気持ちのいいものでした。
バスエリアの一番奥には、ガラス戸で区切られた広めのシャワーブースが付いています。

洗面所のアメニティは、物としてはごく普通ですが、星のやらしく黒で統一。
他に、お散歩用の小さな布製の手提げ袋も用意してありました。
小さな缶入りの月桃バームは、ロクシタンのシアバターに似た感じ。
デザインがかわいかったので、いくつかお土産に買って帰りました。

ダイニングテーブルの横には、大きめのソファ。というよりデイベッドかな。
ここが本当に居心地がよくて、クッションに寄りかかって本を読んだり、寝そべって庭や空を眺めたり。
ふと見れば夫が昼寝をしていたり。いつでもどこでも、よく寝る夫です(笑)

ソファの後ろには、琉球畳敷きのベッドルーム。
電話や冷蔵庫、ミニバーなどはなぜかベッドルームに配置されていました。

玄関のすぐ横にあるトイレも広々。
赤外線感知で自動で電気がつくのは、地味ながら便利ポイントです。

庭全体の眺め。
集落にある民家と同じように、毎日きれいに掃き清められます。
花や木はまだ植えたばかりという風情ですが、きっとこれから成長して竹富の庭らしくなるでしょう。
花壇スペースの横には、テーブルと椅子のテラス席も作られています。

このテーブルの上には、蚊取り線香を入れるかわいい蚊遣りが置いてありました。
テラスは、夫がもっぱら喫煙スペースとして使用。
ちょっと虫が多かったので、朝食やお茶をここで楽しむなら、部屋に備え付けの蚊取り線香を使った方がよさそうです。

部屋の窓を全面開け放すと、不思議なほど爽やかな風がそよそよと流れて、この上ない気持ちよさ。
車や街の音は皆無、聞こえてくるのは鳥と虫の声だけです。
窓にはすべて、かなりちゃんとした(そしてお洒落な)網戸が付いていて、虫が入ってくる心配もありません。
何だか、日本じゃないみたいです。
しばらくここに住みたいなぁ・・・。

バスタブから夫が撮った写真。
引き戸や窓をフルオープンにしてバスタブに入ったら、こんな眺めになるんですね。
あ、実際はこの時お湯は入ってないです(笑)

暗くなってから、部屋を外から見るとこんな感じです。
ライトは調光が可能なので、好きな明るさにしてくつろげます。
夜は窓のロールスクリーンを下ろして過ごしました。

星のやでは、ダイニングと同じ食事を、インルームダイニングとして注文することができます。
(但し、さすがにディナーコースは不可)
ディナーメニューから、石垣牛のハンバーグ定食と、島野菜のバーニャカウダを頼んでみました。
予約した時間ぴったりに、スタッフが運んできて手際よくセッティングしてくれます。

このバーニャカウダ、野菜だけでなく石垣牛のグリルもごろごろ入っています。
軽く済ませるつもりだった割には、意外にボリューム満点でした。

夫には、冷え冷えのビール。
そして、部屋のミニバーから小さな泡盛のボトルも追加。
部屋でのんびりできてよかったけれど、連休中で混んでいたせいか、食器を下げてもらうのにかなり時間がかかりました。
スタッフにも限りがあるでしょうし、仕方ないかもしれませんが。

朝食も、お願いした時間通りに運んできてくれました。
こちらはダイニングとまったく同じ内容です。
この日は、和食と洋食から、和食を選択。

石垣産みやぶたと島野菜のタジン蒸しをはじめ、朝からとっても豪華です。
コーヒーをポットでサーブしてくれるのも嬉しい。
食後はまた、大きなソファでコーヒーを飲みながら、のんびりまったり。

夫の仕事の都合で、宿泊日数が当初予約していた半分になってしまいましたが、ここになら何泊でもいられそうです。
次に来るときは、床が全面琉球畳敷きの「キャンギ」の部屋もいいかもしれません。
星のや竹富島
http://www.hoshinoyataketomijima.com/
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No title
旅行、海。リゾートだーいすきなおばさん!現実は仕事にあけくれてる。デイベッドをさがしていたら、偶然こちらにありつきまして、このデイベッドが超お気に入り!差し出がましいですが、どこのメーカーでおいくらくらいかお教えねがいますか?中古でもほしいくらいです。
Re: No title
このデイベッド、本当にいいですよね〜。
とても素敵だったのですが、メーカーやお値段まで残念ながらわからないのです。
お役に立てなくてごめんなさい…。
もしお気に入りのようでしたら、星のやさんに問い合わせてみたら教えてもらえるかもしれませんよ。