- No
- 112
- Date
- 2013.05.18 Sat
竹富島 自転車で午後の散歩
竹富島にはタクシーがありません。
一周10キロもない平らで小さな島なので、移動には自転車が一番です。
でも、絶対に借りようと思っていたホテルの自転車は予約でいっぱい。
しかも雨まじりの微妙な天気。
迷ったけれどとりあえず車で竹富集落まで送ってもらい、レンタサイクルを借りることにしました。

自転車屋さんに向かう途中、石垣に咲く赤い花に蝶がやってきました。
本当は蝶が苦手なのに、カメラの前にひらひら飛んでくるとつい撮ってしまうという、カメラ好きの本能(笑)
沖縄随一の花の島である竹富島には、蝶もたくさんいるのだそうです。
小雨まじりの中、自転車をレンタル。
時々傘をさして雨をやり過ごしながらの、のんびりサイクリングです。
自転車は若干年季が入っていて、ブレーキの効きが左右で微妙に違ったり、あちこち錆びていたり。
しかも注意事項として「鍵は付いてないので間違えないように」って(笑)
確かに、島で見かける自転車にはどれも、マジックで大きくレンタル店の名前と番号が書いてありました。
何だか楽しくなってしまう大らかさです。

レンタサイクル店のすぐ近く、花いっぱいの竹富小中学校。
これだけの花に囲まれた門なら、毎日くぐるのが楽しいだろうな。

島内では、こんな懐かしいような原っぱをそこかしこで見かけます。
竹富島は国の重要無形民俗文化財であるだけでなく、町民が定めた竹富島憲章によって、島の土地や家などを島外者に売ったり、景観や自然を汚したり壊したりすることが禁止されているのだそうです。
さらに、島内の建物を新改築する場合は、伝統的な様式の木造平屋に赤瓦の屋根を使うことなどが義務づけられているとのこと。
とても厳しい取り決めによって、昔ながらの景観が今も守られているのです。
時々雨が強くなり、ところどころで雨宿りしながらの自転車道。
にわかに本格的な雨になったかと思いきや、突然晴れて南の島らしく太陽が顔を出しました。
これはやっぱり日頃の行いかな(笑)

星の砂で有名なカイジ浜。
晴れた海辺を、傘を持って歩く変な人(夫です)。
砂浜に座りこんで星の砂を探す人が何人もいましたが、なかなか見つからないと音を上げていました。

だいぶ潮が引いており、かなり沖の方まで歩いていけそうです。
満潮時には、この力強い木々の足元まで海が来るんだろうな。

すっかり晴れた道を、自転車でコンドイ浜へ。
車もほとんど通らず、とても気持ちのいい道路です。

駐輪場に自転車を停めて砂浜に出ると、見渡す限りの青い空と海。
太陽が出て急に暑くなった波打ち際で、海水浴を楽しむ子供たちもいました。
こんな海で遊べるなんて、贅沢だなぁ。

遠浅の青い海に、白い砂浜。
これぞ南の島のビーチ。

パラソルかテントでもあれば、寝そべって1日中見ていたいような海です。
コンドイ浜を出て北の方に進むとまもなく、西桟橋に到着。
コンクリートで作られた、海に突き出た古い桟橋です。
今は使われていないけれど、昔は対岸の西表島まで行って農耕をするため、ここから船で通っていたのだそうです。

夕日が美しいという西桟橋は、夕方になると島中の観光客が集まってきてごった返すとのこと。
満潮時には、海の真ん中に立っているような(タイタニック的な?)気分になれるそうです。
このときはまだ日も高く、干潮だったので、人はほとんどいませんでした。
ちょっと寂しいけれど、これはこれでなかなかの眺めです。
でもやっぱり、夕日は見てみたかったな。

潮が引いて、干潟に取り残された生き物がプツプツと音を立てています。

よく見ると小さな青い魚も泳いでいました。
ほんの数センチの浅瀬でも、透明でとてもきれいな水です。

海に行くといつも、貝殻やサンゴを熱心に集める夫。
コレクション癖なのか、ロマンチストなのか(笑)
今回もあちこちの浜辺や道端で、きれいなのを選りすぐっては拾っていました。

西桟橋から竹富集落に入る道のすぐそばに、貝殻や自然モチーフのアクセサリー屋さん、Islandがあります。
入口に心惹かれ、自転車を停めてふらりと寄ってみました。
アプローチを通り抜けた先には、おなじみの赤瓦屋根の一軒家。
自然素材のアクセサリーや標本のように美しい貝が、こじんまりとした店内にたくさん並んでいました。
夜光貝を加工したものが気に入って、私と夫の自分用にペンダントとストラップを購入。
それから、闘病中の友人の一日も早い快癒を願って、幸せを呼ぶ星の砂を閉じ込めたストラップを。

海岸から竹富集落の中へ。
石積みの垣根の上に、かわいいオブジェが看板代わりに置かれていたり。

道路の標識もこんなまったりした感じだったり。

ふと水牛車がのんびりと目の前を横切ったりします。
何だか時間の流れがゆるやかに感じられます。

なごみの塔のすぐ近くにある食事処、かふぇてーどぅん しだめー館で遅いランチ。
竹富島の言葉で、てーどぅん(またはたきどぅん)は竹富、しだめーはカタツムリの意味だそうです。
夫が頼んだオリオンビールのジョッキに敷かれていたコースターには、にっこりジンベエザメの絵。

八重山そばは、数年前に沖縄本島で食べたソーキそばより少し細めの丸い麺でした。

ビールのおつまみに、からりと揚がったゴーヤリング。
塩をちょっとつけて食べると、これが本当においしかった!
今回の旅で、もう一度食べたい料理の個人的ランキング、ナンバーワンです(笑)
家でも作ってみようかな。

夕方までに自転車でもうひと巡り。
牛のしっぽのイラストが描かれた瓦。

ブーゲンビリアのピンク色の部分は、花ではなく葉っぱ(ガク)だということを、初めて知りました。
花は中心の小さな黄色い部分のみで、咲いてもすぐ枯れてしまうのだそうです。

港や集落からホテルに向かう、原っぱを横切る一本道。
ここは夫と私のお気に入りの場所です。
右も左も、見渡す限りの原っぱ。

集落の夕暮れ。
フェリーの最終便が迫ると、石垣島からの日帰り観光客が一気にいなくなり、島は何となく穏やかな表情になります。
私たちも、自転車を返却して港へ行き、ホテルへの送迎の車を待ちます。

竹富港は、フェリーの発着する港なのに(なのにと言うのも変ですが)海がとてもきれいです。
到着した日はどんより曇り空でしたが、晴れた日に来てみたら同じ港とは思えないほど。
空と海の色は景色を一変させるんだなぁと、改めて思いました。
本当に、天気が回復してくれてよかったです。
一周10キロもない平らで小さな島なので、移動には自転車が一番です。
でも、絶対に借りようと思っていたホテルの自転車は予約でいっぱい。
しかも雨まじりの微妙な天気。
迷ったけれどとりあえず車で竹富集落まで送ってもらい、レンタサイクルを借りることにしました。

自転車屋さんに向かう途中、石垣に咲く赤い花に蝶がやってきました。
本当は蝶が苦手なのに、カメラの前にひらひら飛んでくるとつい撮ってしまうという、カメラ好きの本能(笑)
沖縄随一の花の島である竹富島には、蝶もたくさんいるのだそうです。
小雨まじりの中、自転車をレンタル。
時々傘をさして雨をやり過ごしながらの、のんびりサイクリングです。
自転車は若干年季が入っていて、ブレーキの効きが左右で微妙に違ったり、あちこち錆びていたり。
しかも注意事項として「鍵は付いてないので間違えないように」って(笑)
確かに、島で見かける自転車にはどれも、マジックで大きくレンタル店の名前と番号が書いてありました。
何だか楽しくなってしまう大らかさです。

レンタサイクル店のすぐ近く、花いっぱいの竹富小中学校。
これだけの花に囲まれた門なら、毎日くぐるのが楽しいだろうな。

島内では、こんな懐かしいような原っぱをそこかしこで見かけます。
竹富島は国の重要無形民俗文化財であるだけでなく、町民が定めた竹富島憲章によって、島の土地や家などを島外者に売ったり、景観や自然を汚したり壊したりすることが禁止されているのだそうです。
さらに、島内の建物を新改築する場合は、伝統的な様式の木造平屋に赤瓦の屋根を使うことなどが義務づけられているとのこと。
とても厳しい取り決めによって、昔ながらの景観が今も守られているのです。
時々雨が強くなり、ところどころで雨宿りしながらの自転車道。
にわかに本格的な雨になったかと思いきや、突然晴れて南の島らしく太陽が顔を出しました。
これはやっぱり日頃の行いかな(笑)

星の砂で有名なカイジ浜。
晴れた海辺を、傘を持って歩く変な人(夫です)。
砂浜に座りこんで星の砂を探す人が何人もいましたが、なかなか見つからないと音を上げていました。

だいぶ潮が引いており、かなり沖の方まで歩いていけそうです。
満潮時には、この力強い木々の足元まで海が来るんだろうな。

すっかり晴れた道を、自転車でコンドイ浜へ。
車もほとんど通らず、とても気持ちのいい道路です。

駐輪場に自転車を停めて砂浜に出ると、見渡す限りの青い空と海。
太陽が出て急に暑くなった波打ち際で、海水浴を楽しむ子供たちもいました。
こんな海で遊べるなんて、贅沢だなぁ。

遠浅の青い海に、白い砂浜。
これぞ南の島のビーチ。

パラソルかテントでもあれば、寝そべって1日中見ていたいような海です。
コンドイ浜を出て北の方に進むとまもなく、西桟橋に到着。
コンクリートで作られた、海に突き出た古い桟橋です。
今は使われていないけれど、昔は対岸の西表島まで行って農耕をするため、ここから船で通っていたのだそうです。

夕日が美しいという西桟橋は、夕方になると島中の観光客が集まってきてごった返すとのこと。
満潮時には、海の真ん中に立っているような(タイタニック的な?)気分になれるそうです。
このときはまだ日も高く、干潮だったので、人はほとんどいませんでした。
ちょっと寂しいけれど、これはこれでなかなかの眺めです。
でもやっぱり、夕日は見てみたかったな。

潮が引いて、干潟に取り残された生き物がプツプツと音を立てています。

よく見ると小さな青い魚も泳いでいました。
ほんの数センチの浅瀬でも、透明でとてもきれいな水です。

海に行くといつも、貝殻やサンゴを熱心に集める夫。
コレクション癖なのか、ロマンチストなのか(笑)
今回もあちこちの浜辺や道端で、きれいなのを選りすぐっては拾っていました。

西桟橋から竹富集落に入る道のすぐそばに、貝殻や自然モチーフのアクセサリー屋さん、Islandがあります。
入口に心惹かれ、自転車を停めてふらりと寄ってみました。
アプローチを通り抜けた先には、おなじみの赤瓦屋根の一軒家。
自然素材のアクセサリーや標本のように美しい貝が、こじんまりとした店内にたくさん並んでいました。
夜光貝を加工したものが気に入って、私と夫の自分用にペンダントとストラップを購入。
それから、闘病中の友人の一日も早い快癒を願って、幸せを呼ぶ星の砂を閉じ込めたストラップを。

海岸から竹富集落の中へ。
石積みの垣根の上に、かわいいオブジェが看板代わりに置かれていたり。

道路の標識もこんなまったりした感じだったり。

ふと水牛車がのんびりと目の前を横切ったりします。
何だか時間の流れがゆるやかに感じられます。

なごみの塔のすぐ近くにある食事処、かふぇてーどぅん しだめー館で遅いランチ。
竹富島の言葉で、てーどぅん(またはたきどぅん)は竹富、しだめーはカタツムリの意味だそうです。
夫が頼んだオリオンビールのジョッキに敷かれていたコースターには、にっこりジンベエザメの絵。

八重山そばは、数年前に沖縄本島で食べたソーキそばより少し細めの丸い麺でした。

ビールのおつまみに、からりと揚がったゴーヤリング。
塩をちょっとつけて食べると、これが本当においしかった!
今回の旅で、もう一度食べたい料理の個人的ランキング、ナンバーワンです(笑)
家でも作ってみようかな。

夕方までに自転車でもうひと巡り。
牛のしっぽのイラストが描かれた瓦。

ブーゲンビリアのピンク色の部分は、花ではなく葉っぱ(ガク)だということを、初めて知りました。
花は中心の小さな黄色い部分のみで、咲いてもすぐ枯れてしまうのだそうです。

港や集落からホテルに向かう、原っぱを横切る一本道。
ここは夫と私のお気に入りの場所です。
右も左も、見渡す限りの原っぱ。

集落の夕暮れ。
フェリーの最終便が迫ると、石垣島からの日帰り観光客が一気にいなくなり、島は何となく穏やかな表情になります。
私たちも、自転車を返却して港へ行き、ホテルへの送迎の車を待ちます。

竹富港は、フェリーの発着する港なのに(なのにと言うのも変ですが)海がとてもきれいです。
到着した日はどんより曇り空でしたが、晴れた日に来てみたら同じ港とは思えないほど。
空と海の色は景色を一変させるんだなぁと、改めて思いました。
本当に、天気が回復してくれてよかったです。
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