- No
- 429
- Date
- 2023.01.22 Sun
時の宿すみれ(食事など)
時の宿すみれの夕食は、米沢牛づくしの創作懐石です。
少し前に銀座の「米沢牛黄木」でランチをいただきましたが、その黄木の系列店とのことなので、良質な米沢牛が手配できるのでしょうね。

ロビーの奥にある食事処、すみれ庵。
夕食は18時から19時、朝食は8時半から9時の間の好きな時間に行けばよいとのこと。
ランチ時間は予約のみで、宿泊客以外でも利用できるそうです。
カウンターと半個室のテーブル席があり、私たちはテーブル席でした。

本日のお品書き。
夕食の量が控えめなプランなので、通常のコースよりも2皿少なく、代わりにメインのステーキがサーロインからフィレにグレードアップされています。
それでもそれなりの品数で、ほぼすべての料理に米沢牛が使われているため、普段それほど食べない私たちには結構なボリュームでした。

かいのみのマリネとアボカドのセルクル仕立て。
牛肉のかいのみという部位のローストをワインビネガーでマリネし、アボカドと合わせてかぼちゃのペーストを添えたものです。
創作懐石ですがフレンチっぽさもあり、生肉がちょっと苦手な私でも好物のアボカドと相まっておいしくいただけました。

テールのフランとポルチーニのポタージュ。
牛テールを使った洋風茶碗蒸しとポルチーニ茸風味のポタージュの二層になっており、優しい口当たりながらずっしりと濃厚な味わいです。

ぶりすけのカツレツと内もものロティ、コニャック風味のマスタードソース。
ぶりすけとは肩もも肉のことで、ブリスケットから転じた呼び方だそうです。
一口サイズのカツレツは夫がとても気に入り、胃弱の私はどのみち全部食べきれないので、早くも夫にあげました(笑)

お口直しのグラニテ、ラ・フランス。
洋梨の果肉も少し感じられて爽やか。

大とろポワレとランプ漬けのにぎり。
すみれのシグネチャーメニュー、大とろのポワレは肩三角をベリーレアにローストしたものです。
極薄切りで、口の中で脂分がスッと溶けてなくなりました。
ランプ漬けにぎりにはゆずを添えて。

しきんぼの湯引きと豆もやしの小鉢。
しきんぼとは後ろ脚の外側で、取り出した時の形が金の延棒に似ているためそう呼ばれるとのこと。
牛のいろいろな部位の説明も楽しいです。

すみれの冷や汁。
冷や汁は椎茸の戻し汁で煮て冷やしたお浸しで、米沢の郷土料理です。

そして、ステーキ用の塩とわさびが用意されました。
塩はイギリス産、ヒマラヤ産、モンゴル産と3種類あり、お好みで。

フィレのステーキ。
焼く前に塊肉を見せてくれましたが、色も形も大きさも完璧な美しいフィレでした。
これはきっとレア寄りがおすすめだろうなとは思いつつミディアムでお願いしましたが、サシが一切ない綺麗な赤身なのに柔らかな脂分の甘さも感じられ、これまで食べたフィレの中で一番おいしかったです。
何ならもうこの1品だけでも大満足(笑)

まくらと牛骨スープの温かいうどん。
とても食べきれないと思いましたが、牛骨を長時間煮込んだ熱々のスープの出汁がこれまた最高においしくて、ちびちびといつまでも啜っていたい味わいでした。
まくらというのは殿様が使う硬くて高い木の枕に似ているからで、前足の部分だそうです。

デザートはロビーラウンジに席を移し、バーカウンターでいただきました。

レモンチーズムースとフルーツのカクテル。
私も夫もすっかり満腹でしたが、コーヒーと紅茶を淹れてもらい、時折雪がちらつく窓の外にも目をやりながら食後の余韻を楽しみました。
その後、部屋に戻ってさらにのんびりし、思い立ってはお風呂に出かけて温泉に浸かり。
来る前は「部屋に温泉がついてたら満点なのに」と思っていましたが、もはやそんなことはどうでもよくなり、ここは天国ですか?と思いながら雪国の夜を過ごしました(笑)

翌朝、すっきり目覚めてまた温泉へ。
貸切露天も空いていたし、大浴場も貸切で使えて冬の温泉をしみじみと満喫しました。
朝食前のロビーの窓から林越しに、鉄橋を渡る新幹線がちらりと見えました。

朝食も昨晩と同じ半個室テーブルで。
米沢牛のソーセージや、サーロインなども使われている牛すじの煮凝りなど、朝も米沢牛を堪能できます。

米沢産のつや姫と温泉卵。

お味噌汁は牛汁、冷奴には山形のだしが乗っています。

フルーツソースのヨーグルト。
全部は食べきれませんでしたが、お腹いっぱいになりました。

シックで落ち着いた雰囲気のすみれ庵のカウンター。
目の前の鉄板でステーキが焼き上がるのを眺めるのは楽しそうです。
夕食の時は気づきませんでしたが、奥にはお座敷もあるようでした。

部屋の窓から見える、たまに鉄橋を通過する新幹線。
ガタンゴトンと音が聞こえるともうカメラが間に合わないのでなかなか撮れませんでしたが、チェックアウト直前になぜか夫と二人で本気になり、米沢発上りの時刻表を調べたりして、ようやくしっかり写真に収めることができました(笑)
チェックアウト時間は11時ですが、雪道のため米沢駅までの送迎を通常より早い出発にしているとのことで、少し早めに部屋を出ます。

部屋に置いてあるアンケートに答えたら、チェックインの時に出してくれたメレンゲのお菓子をいただきました。
お世話になりました。

雪で真っ白な米沢駅から下りの新幹線に乗って山形へ。
上山あたりから積雪量は目に見えて減り、山形市内にはほとんど雪がありません。
妹が迎えに来てくれて、その日は久しぶりに親戚の家を訪ねたりして、遅めのご年始挨拶となりました。
翌日は、私が今回上杉神社でいただいてきた御朱印を見た両親が「寺社仏閣なら県内にいっぱいあるぞ」と張り切ってあちこち紹介してくれました。
が、御朱印ありきで急いで回るものでもないので、まずは昔から馴染みのある何箇所かへ。

諏訪神社。
こちらは初めてきちんと参拝しましたが、山形七福神の1つで、Jリーグのモンテディオ山形が必勝祈願に訪れる神社でもあるそうです。

手水舎に浮かぶ菊の花が綺麗でした。

続いて山形県護国神社。
「何回も来てるから車で待ってる」と言う父に「一緒に写真撮りたかったのに」と母がプンプン文句を言いながらの参拝です(笑)
この辺りでは大きな神社だけあって、まだまだ初詣客もたくさんいました。

他に寒河江市の慈恩寺がおすすめだと父が言うので、連れて行ってもらいました。
お寺の本堂は山を少し上ったところにあるのですが、まずはその麓の施設「慈恩寺テラス」へ。
慈恩寺の歴史が学べる常設の展示室やシアタールームがあり、まだ新しいようでとてもきれいでした。

施設内の飲食スペース、寺そば・寺カフェ。
お昼過ぎの時間だったので、ここで昼食をとりました。
これは夫のげそ天小板そば。
山形の板そばといえば大きな木箱に数人前のそばを盛ったものですが、さすがにそんな大きさではないということで「小板そば」なのでしょうか。
げそ天は山形ではそばやラーメンの具の定番です。

私はこの辺りのソウルフード、肉そば。
冬でも冷たいのを食べる人が多いのですが、温かい方で。
東京でよく見る更科そばと山形の極太田舎そばの中間くらいで、程よくもちもち感もあるおいしいおそばでした。
ただ、混雑のためか材料切れか、食券を買ってから提供までかなり待ったので、肝心のお寺を見る時間があまりなくなりました。

慈恩寺の本堂は冬囲いがしてあってほとんど外観が見えませんでしたが、山門はさすがの迫力でした。
屋根からの雪崩のような落雪に肝を冷やしながら本堂の階段を上ると、中に無人の授与所があり、ご用の方はブザーで呼んでくださいとのこと。
ほどなくしてお寺の方が来られ、無事にお参りを済ませて御朱印もいただきました。
数々の国宝を有する本堂内部にも、時間があれば拝観したかったです。

雨もぱらついてきたので足早に眺めるだけとなりましたが、三重塔も壮観でした。
慈恩寺はまた別の季節に余裕をもって再訪したいですね。
その後、道の駅に寄りつつ山形駅まで送ってもらい、東京に戻りました。
私の御朱印帳を興味深げに眺めていた母が、翌週にさっそく南陽市の熊野大社で御朱印集めをスタートしたようで、「さすが、行動が早いな」と夫と感心しています(笑)
時の宿すみれ
https://www.tokinoyado.com/
少し前に銀座の「米沢牛黄木」でランチをいただきましたが、その黄木の系列店とのことなので、良質な米沢牛が手配できるのでしょうね。

ロビーの奥にある食事処、すみれ庵。
夕食は18時から19時、朝食は8時半から9時の間の好きな時間に行けばよいとのこと。
ランチ時間は予約のみで、宿泊客以外でも利用できるそうです。
カウンターと半個室のテーブル席があり、私たちはテーブル席でした。

本日のお品書き。
夕食の量が控えめなプランなので、通常のコースよりも2皿少なく、代わりにメインのステーキがサーロインからフィレにグレードアップされています。
それでもそれなりの品数で、ほぼすべての料理に米沢牛が使われているため、普段それほど食べない私たちには結構なボリュームでした。

かいのみのマリネとアボカドのセルクル仕立て。
牛肉のかいのみという部位のローストをワインビネガーでマリネし、アボカドと合わせてかぼちゃのペーストを添えたものです。
創作懐石ですがフレンチっぽさもあり、生肉がちょっと苦手な私でも好物のアボカドと相まっておいしくいただけました。

テールのフランとポルチーニのポタージュ。
牛テールを使った洋風茶碗蒸しとポルチーニ茸風味のポタージュの二層になっており、優しい口当たりながらずっしりと濃厚な味わいです。

ぶりすけのカツレツと内もものロティ、コニャック風味のマスタードソース。
ぶりすけとは肩もも肉のことで、ブリスケットから転じた呼び方だそうです。
一口サイズのカツレツは夫がとても気に入り、胃弱の私はどのみち全部食べきれないので、早くも夫にあげました(笑)

お口直しのグラニテ、ラ・フランス。
洋梨の果肉も少し感じられて爽やか。

大とろポワレとランプ漬けのにぎり。
すみれのシグネチャーメニュー、大とろのポワレは肩三角をベリーレアにローストしたものです。
極薄切りで、口の中で脂分がスッと溶けてなくなりました。
ランプ漬けにぎりにはゆずを添えて。

しきんぼの湯引きと豆もやしの小鉢。
しきんぼとは後ろ脚の外側で、取り出した時の形が金の延棒に似ているためそう呼ばれるとのこと。
牛のいろいろな部位の説明も楽しいです。

すみれの冷や汁。
冷や汁は椎茸の戻し汁で煮て冷やしたお浸しで、米沢の郷土料理です。

そして、ステーキ用の塩とわさびが用意されました。
塩はイギリス産、ヒマラヤ産、モンゴル産と3種類あり、お好みで。

フィレのステーキ。
焼く前に塊肉を見せてくれましたが、色も形も大きさも完璧な美しいフィレでした。
これはきっとレア寄りがおすすめだろうなとは思いつつミディアムでお願いしましたが、サシが一切ない綺麗な赤身なのに柔らかな脂分の甘さも感じられ、これまで食べたフィレの中で一番おいしかったです。
何ならもうこの1品だけでも大満足(笑)

まくらと牛骨スープの温かいうどん。
とても食べきれないと思いましたが、牛骨を長時間煮込んだ熱々のスープの出汁がこれまた最高においしくて、ちびちびといつまでも啜っていたい味わいでした。
まくらというのは殿様が使う硬くて高い木の枕に似ているからで、前足の部分だそうです。

デザートはロビーラウンジに席を移し、バーカウンターでいただきました。

レモンチーズムースとフルーツのカクテル。
私も夫もすっかり満腹でしたが、コーヒーと紅茶を淹れてもらい、時折雪がちらつく窓の外にも目をやりながら食後の余韻を楽しみました。
その後、部屋に戻ってさらにのんびりし、思い立ってはお風呂に出かけて温泉に浸かり。
来る前は「部屋に温泉がついてたら満点なのに」と思っていましたが、もはやそんなことはどうでもよくなり、ここは天国ですか?と思いながら雪国の夜を過ごしました(笑)

翌朝、すっきり目覚めてまた温泉へ。
貸切露天も空いていたし、大浴場も貸切で使えて冬の温泉をしみじみと満喫しました。
朝食前のロビーの窓から林越しに、鉄橋を渡る新幹線がちらりと見えました。

朝食も昨晩と同じ半個室テーブルで。
米沢牛のソーセージや、サーロインなども使われている牛すじの煮凝りなど、朝も米沢牛を堪能できます。

米沢産のつや姫と温泉卵。

お味噌汁は牛汁、冷奴には山形のだしが乗っています。

フルーツソースのヨーグルト。
全部は食べきれませんでしたが、お腹いっぱいになりました。

シックで落ち着いた雰囲気のすみれ庵のカウンター。
目の前の鉄板でステーキが焼き上がるのを眺めるのは楽しそうです。
夕食の時は気づきませんでしたが、奥にはお座敷もあるようでした。

部屋の窓から見える、たまに鉄橋を通過する新幹線。
ガタンゴトンと音が聞こえるともうカメラが間に合わないのでなかなか撮れませんでしたが、チェックアウト直前になぜか夫と二人で本気になり、米沢発上りの時刻表を調べたりして、ようやくしっかり写真に収めることができました(笑)
チェックアウト時間は11時ですが、雪道のため米沢駅までの送迎を通常より早い出発にしているとのことで、少し早めに部屋を出ます。

部屋に置いてあるアンケートに答えたら、チェックインの時に出してくれたメレンゲのお菓子をいただきました。
お世話になりました。

雪で真っ白な米沢駅から下りの新幹線に乗って山形へ。
上山あたりから積雪量は目に見えて減り、山形市内にはほとんど雪がありません。
妹が迎えに来てくれて、その日は久しぶりに親戚の家を訪ねたりして、遅めのご年始挨拶となりました。
翌日は、私が今回上杉神社でいただいてきた御朱印を見た両親が「寺社仏閣なら県内にいっぱいあるぞ」と張り切ってあちこち紹介してくれました。
が、御朱印ありきで急いで回るものでもないので、まずは昔から馴染みのある何箇所かへ。

諏訪神社。
こちらは初めてきちんと参拝しましたが、山形七福神の1つで、Jリーグのモンテディオ山形が必勝祈願に訪れる神社でもあるそうです。

手水舎に浮かぶ菊の花が綺麗でした。

続いて山形県護国神社。
「何回も来てるから車で待ってる」と言う父に「一緒に写真撮りたかったのに」と母がプンプン文句を言いながらの参拝です(笑)
この辺りでは大きな神社だけあって、まだまだ初詣客もたくさんいました。

他に寒河江市の慈恩寺がおすすめだと父が言うので、連れて行ってもらいました。
お寺の本堂は山を少し上ったところにあるのですが、まずはその麓の施設「慈恩寺テラス」へ。
慈恩寺の歴史が学べる常設の展示室やシアタールームがあり、まだ新しいようでとてもきれいでした。

施設内の飲食スペース、寺そば・寺カフェ。
お昼過ぎの時間だったので、ここで昼食をとりました。
これは夫のげそ天小板そば。
山形の板そばといえば大きな木箱に数人前のそばを盛ったものですが、さすがにそんな大きさではないということで「小板そば」なのでしょうか。
げそ天は山形ではそばやラーメンの具の定番です。

私はこの辺りのソウルフード、肉そば。
冬でも冷たいのを食べる人が多いのですが、温かい方で。
東京でよく見る更科そばと山形の極太田舎そばの中間くらいで、程よくもちもち感もあるおいしいおそばでした。
ただ、混雑のためか材料切れか、食券を買ってから提供までかなり待ったので、肝心のお寺を見る時間があまりなくなりました。

慈恩寺の本堂は冬囲いがしてあってほとんど外観が見えませんでしたが、山門はさすがの迫力でした。
屋根からの雪崩のような落雪に肝を冷やしながら本堂の階段を上ると、中に無人の授与所があり、ご用の方はブザーで呼んでくださいとのこと。
ほどなくしてお寺の方が来られ、無事にお参りを済ませて御朱印もいただきました。
数々の国宝を有する本堂内部にも、時間があれば拝観したかったです。

雨もぱらついてきたので足早に眺めるだけとなりましたが、三重塔も壮観でした。
慈恩寺はまた別の季節に余裕をもって再訪したいですね。
その後、道の駅に寄りつつ山形駅まで送ってもらい、東京に戻りました。
私の御朱印帳を興味深げに眺めていた母が、翌週にさっそく南陽市の熊野大社で御朱印集めをスタートしたようで、「さすが、行動が早いな」と夫と感心しています(笑)
時の宿すみれ
https://www.tokinoyado.com/
- 関連記事
-
- 時の宿すみれ(食事など) (2023/01/22)
- 時の宿すみれ(部屋など) (2023/01/21)
- category:2023.01 米沢(時の宿すみれ)