- No
- 417
- Date
- 2022.05.30 Mon
箱根本箱(部屋など)
5月初頭に久しぶりの箱根、1泊目の宿泊先は箱根本箱です。
こちらはもともと日本出版販売の保養所だった建物を、自遊人の企画でリノベーションし2018年に開業。
本を扱う会社なのだからブックホテルを、ということで、本好きな人にもそうでもない人にも「本との出会い」を楽しんでもらおうというコンセプトになりました。
万人受けを狙わず個性を際だたせる自遊人のプロデュースにも以前から興味があり、一度行ってみたいと思っていたホテルです。

エントランスの大きな自動ドアから中に入ると、右手にあるフロントよりもその奥のロビーラウンジに目を奪われます。
2階まで吹き抜けの壁全体が本棚になっていて、本好きにはテンションが上がる空間です。
北欧デザインのカラフルな椅子たちもかわいくて素敵。

本棚の一部は隠れ家のように人が入れる空間になっていました。
基本的に子供の宿泊はNGですが、大人の子供心がくすぐられます。

館内にはラウンジ以外にも廊下や客室など至る所に本棚があり、すべての本が購入可能です。
自宅の本棚のオーバーフローにより最近はほとんど電子書籍になっている私ですが、質感や重みのある紙の本はやっぱりいいですね。

廊下にあるエレベーターで2階へ上がり、部屋に案内してもらいました。
ルームキーは「本」「箱」の文字が書かれたカード。

客室は全18室。
私たちが予約したのは「マウンテンビュー・コーナースイート」で、多分一番多くの本が置かれている部屋だと思います。
大きくとられた窓の外のベランダにはハンモック。

窓に向かって座り心地のよい椅子が置かれ、もう好きなだけ読書してくださいという感じです。
ちなみにテレビはありません。
喫煙場所もないので、読書家かつ愛煙家の夫には問答無用で一晩禁煙してもらいました(笑)

テーブルには電気式のランタンとお菓子のフロランタン。
駄洒落ではないと思いますが(笑)
自遊人の雑誌も置かれています。

壁側にはベッドが2台。

ベッドの上に館内着とエコバッグがあり、エコバッグはホテルからのプレゼント。
カクカクしたホテルロゴの文字がかわいいです。
館内着は柔らかくて着心地はよいのですが、私には襟ぐりのあきとウェストが大きすぎて合いませんでした。

窓が大きいので眺めがよく明るく、鳥の声も聞こえたりして癒されます。
時折ウグイスも鳴いていました。

リビングの壁際に、お茶コーナーと内線代わりのタブレット、そして小型冷蔵庫。

コーヒーは2階のラウンジにあるエスプレッソマシンで自由に飲めるため、部屋にはお茶とお菓子が置いてありました。

お菓子は二段重ねの箱に入っていて、思いのほかたくさん。
本来はラウンジに置いてあるものを、感染拡大防止対策で部屋に置いているのかもしれません。

冷蔵庫のミネラルウォーターと烏龍茶、みかんジュースもフリーです。

リビングの横には書斎のような畳のおこもり部屋がついていて、ここがとても落ち着く空間でした。
気づけば夫が寝転がっていたり(笑)
机には「フランクロイドライトと日本文化」という、個人的にめちゃめちゃそそられるタイトルの本や、原稿用紙スタイルの便せんが置かれています。
そして畳の床がほんのり温かいような気がしました。
低めの床暖房なのかと思いましたが、特にスイッチなどはなかったです。

棚にはアーティスティックな大型本が飾られていて、お洒落な雰囲気です。
ただ、この和室がリビングとの段差もあり荷物や着替えを広げるのにちょうどよかったので、ほどなくして荷物置き場になりました(笑)

洗面所はダブルベイシンで広々としています。
が、クローゼットがなく壁際のバーにハンガーをかける形だったので、洗面所の電気のスイッチがその陰に隠れてしまっていました。
夜になってからスイッチを探し、ようやく見つけたものの、今度はスイッチを入れても付くはずの電球が見当たらず。

なかなか謎な状況でしたが、外の露天風呂の電灯を付ければ何とか事足りるし、夜も遅かったので結局そのままになりました(笑)

歯ブラシなどは洗面台の横に置いてあります。

ドライヤーなどは足元に。

洗面所の右手にあるトイレ。

そして左手のドアを開けると露天風呂があります。
シャワーも外なので、冬はちょっと寒そう。

露天風呂は源泉掛け流しではなく加水方式のようでした。
私たちは温泉の泉質にそれほどこだわりはないので全く問題ありません。
窓が大きいためか夜になると室内でも少し肌寒い感じがありましたが、ざぶんとお湯につかったらちょうどいいお湯加減でしっかり温まりました。
外側のスクリーンを下ろして目隠しすることもできますが、外は斜面になっていて2階なので人目は気になりません。
木の葉ずれの音や鳥のさえずりを聞きながらの露天風呂はとても気持ちがいいです。

部屋にはたくさんの本が置いてありますが、何も考えずに開きたくなったのは、世界の絶景プールを集めた写真集。

それとスリランカのモダニズム住宅の本。
どちらも眺めているだけで癒されます。

このホテルには、部屋とラウンジ以外にも気になるスポットがあちこちに。
私たちの部屋の奥にはロフトを備えた書斎のようなこじんまりとした部屋があり、詩人の谷川俊太郎さんがここに滞在して3篇の詩を書かれたそうです。
「本箱会」会員限定の部屋とのことですが、私たちの滞在中はドアが開放されていました。

2階の廊下の途中には、ドアのない小さな部屋に二段になったクッションスペースがあり、ここで本を読むのも楽しそうです。

本棚に囲まれた1階のラウンジを2階から見下ろすとこんな感じ。

エレベーターでもいいのですが、1階に下りる時はこの階段を下りる方が楽しいのでいつもそうしていました。
ただ、いちいち本を眺めながら下りるのでとても時間がかかるのと、人が通ると意外と揺れます(笑)

踊り場の手すり部分は長いベンチのようになっているのですが、私はどうやら高所恐怖症のようで、空中に張り出した部分には怖くて座れないことが判明しました(笑)
気になる本は本棚のところどころにある隠れ家のような読書スペースやラウンジの椅子で、または部屋に持ち帰って読みました。
読み終えた本を購入しない場合は自分で元の場所に戻しますが、場所がわからなくなったら置いておくスペースも用意されています。

置かれている本のジャンルは様々で、「衣・食・住・遊・休・知」を中心に1万2千冊ほど選書されたとのこと。
2階のラウンジのそばには旅に関係する本、1階のレストランに近い場所には食にまつわる本、というようにエリアごとに大まかに分類されているようでした。
廊下や客室内の本箱には「あの人の本箱」として各界で活躍している方々が選んだ本が置かれ、どんな人がどんな本を選んだのか探す楽しみも味わえます。
箱根本箱
https://hakonehonbako.com/
こちらはもともと日本出版販売の保養所だった建物を、自遊人の企画でリノベーションし2018年に開業。
本を扱う会社なのだからブックホテルを、ということで、本好きな人にもそうでもない人にも「本との出会い」を楽しんでもらおうというコンセプトになりました。
万人受けを狙わず個性を際だたせる自遊人のプロデュースにも以前から興味があり、一度行ってみたいと思っていたホテルです。

エントランスの大きな自動ドアから中に入ると、右手にあるフロントよりもその奥のロビーラウンジに目を奪われます。
2階まで吹き抜けの壁全体が本棚になっていて、本好きにはテンションが上がる空間です。
北欧デザインのカラフルな椅子たちもかわいくて素敵。

本棚の一部は隠れ家のように人が入れる空間になっていました。
基本的に子供の宿泊はNGですが、大人の子供心がくすぐられます。

館内にはラウンジ以外にも廊下や客室など至る所に本棚があり、すべての本が購入可能です。
自宅の本棚のオーバーフローにより最近はほとんど電子書籍になっている私ですが、質感や重みのある紙の本はやっぱりいいですね。

廊下にあるエレベーターで2階へ上がり、部屋に案内してもらいました。
ルームキーは「本」「箱」の文字が書かれたカード。

客室は全18室。
私たちが予約したのは「マウンテンビュー・コーナースイート」で、多分一番多くの本が置かれている部屋だと思います。
大きくとられた窓の外のベランダにはハンモック。

窓に向かって座り心地のよい椅子が置かれ、もう好きなだけ読書してくださいという感じです。
ちなみにテレビはありません。
喫煙場所もないので、読書家かつ愛煙家の夫には問答無用で一晩禁煙してもらいました(笑)

テーブルには電気式のランタンとお菓子のフロランタン。
駄洒落ではないと思いますが(笑)
自遊人の雑誌も置かれています。

壁側にはベッドが2台。

ベッドの上に館内着とエコバッグがあり、エコバッグはホテルからのプレゼント。
カクカクしたホテルロゴの文字がかわいいです。
館内着は柔らかくて着心地はよいのですが、私には襟ぐりのあきとウェストが大きすぎて合いませんでした。

窓が大きいので眺めがよく明るく、鳥の声も聞こえたりして癒されます。
時折ウグイスも鳴いていました。

リビングの壁際に、お茶コーナーと内線代わりのタブレット、そして小型冷蔵庫。

コーヒーは2階のラウンジにあるエスプレッソマシンで自由に飲めるため、部屋にはお茶とお菓子が置いてありました。

お菓子は二段重ねの箱に入っていて、思いのほかたくさん。
本来はラウンジに置いてあるものを、感染拡大防止対策で部屋に置いているのかもしれません。

冷蔵庫のミネラルウォーターと烏龍茶、みかんジュースもフリーです。

リビングの横には書斎のような畳のおこもり部屋がついていて、ここがとても落ち着く空間でした。
気づけば夫が寝転がっていたり(笑)
机には「フランクロイドライトと日本文化」という、個人的にめちゃめちゃそそられるタイトルの本や、原稿用紙スタイルの便せんが置かれています。
そして畳の床がほんのり温かいような気がしました。
低めの床暖房なのかと思いましたが、特にスイッチなどはなかったです。

棚にはアーティスティックな大型本が飾られていて、お洒落な雰囲気です。
ただ、この和室がリビングとの段差もあり荷物や着替えを広げるのにちょうどよかったので、ほどなくして荷物置き場になりました(笑)

洗面所はダブルベイシンで広々としています。
が、クローゼットがなく壁際のバーにハンガーをかける形だったので、洗面所の電気のスイッチがその陰に隠れてしまっていました。
夜になってからスイッチを探し、ようやく見つけたものの、今度はスイッチを入れても付くはずの電球が見当たらず。

なかなか謎な状況でしたが、外の露天風呂の電灯を付ければ何とか事足りるし、夜も遅かったので結局そのままになりました(笑)

歯ブラシなどは洗面台の横に置いてあります。

ドライヤーなどは足元に。

洗面所の右手にあるトイレ。

そして左手のドアを開けると露天風呂があります。
シャワーも外なので、冬はちょっと寒そう。

露天風呂は源泉掛け流しではなく加水方式のようでした。
私たちは温泉の泉質にそれほどこだわりはないので全く問題ありません。
窓が大きいためか夜になると室内でも少し肌寒い感じがありましたが、ざぶんとお湯につかったらちょうどいいお湯加減でしっかり温まりました。
外側のスクリーンを下ろして目隠しすることもできますが、外は斜面になっていて2階なので人目は気になりません。
木の葉ずれの音や鳥のさえずりを聞きながらの露天風呂はとても気持ちがいいです。

部屋にはたくさんの本が置いてありますが、何も考えずに開きたくなったのは、世界の絶景プールを集めた写真集。

それとスリランカのモダニズム住宅の本。
どちらも眺めているだけで癒されます。

このホテルには、部屋とラウンジ以外にも気になるスポットがあちこちに。
私たちの部屋の奥にはロフトを備えた書斎のようなこじんまりとした部屋があり、詩人の谷川俊太郎さんがここに滞在して3篇の詩を書かれたそうです。
「本箱会」会員限定の部屋とのことですが、私たちの滞在中はドアが開放されていました。

2階の廊下の途中には、ドアのない小さな部屋に二段になったクッションスペースがあり、ここで本を読むのも楽しそうです。

本棚に囲まれた1階のラウンジを2階から見下ろすとこんな感じ。

エレベーターでもいいのですが、1階に下りる時はこの階段を下りる方が楽しいのでいつもそうしていました。
ただ、いちいち本を眺めながら下りるのでとても時間がかかるのと、人が通ると意外と揺れます(笑)

踊り場の手すり部分は長いベンチのようになっているのですが、私はどうやら高所恐怖症のようで、空中に張り出した部分には怖くて座れないことが判明しました(笑)
気になる本は本棚のところどころにある隠れ家のような読書スペースやラウンジの椅子で、または部屋に持ち帰って読みました。
読み終えた本を購入しない場合は自分で元の場所に戻しますが、場所がわからなくなったら置いておくスペースも用意されています。

置かれている本のジャンルは様々で、「衣・食・住・遊・休・知」を中心に1万2千冊ほど選書されたとのこと。
2階のラウンジのそばには旅に関係する本、1階のレストランに近い場所には食にまつわる本、というようにエリアごとに大まかに分類されているようでした。
廊下や客室内の本箱には「あの人の本箱」として各界で活躍している方々が選んだ本が置かれ、どんな人がどんな本を選んだのか探す楽しみも味わえます。
箱根本箱
https://hakonehonbako.com/
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