- No
- 403
- Date
- 2020.08.15 Sat
パレスホテル東京
梅雨が明け夏がやってきた東京です。
オリンピックが延期になったのはとても残念ですが、この猛暑では選手の方々も大変だったろうなと複雑な気持ちも抱きつつ。
誰しもそうだと思いますが、新型コロナウィルスの影響で、私の生活も大きく変わりました。
仕事は4月から在宅でのリモートワーク中心となり、出社するのは週に1日か2日。
プライベートでどこかに出かけたり友達と集まったりすることも躊躇せざるを得ない状況です。
それでも、身近な人たちに感染がなく、今のところは職を失うこともなく、私はまだ恵まれている方かなと思います。
周りの状況を見回しながら、「新しい生活様式」って何だろうと模索しています。
基本的に私も夫もインドア派なので、家にこもるのは特段苦にはなりません。
仕事のない日は、ため込んだ本を読んだりAmazonプライムの映画を観たり、腱鞘炎になる寸前まで電子ピアノを弾きまくってみたり、好きなアーティストの音楽を過去作品から聴き返してどっぷり浸ってみたり、まあそれぞれに過ごしています。
ステイホームが過ぎて運動不足が心配になり、ルームランナーかエアロバイクを買おうとしたのですが、君は絶対やらないからやめておけと家族や友人に止められました(笑)
そんな中、帰省や旅行を諦めた8月初週の夏休みに、せめてもの息抜きをしようかと、久しぶりに都内のホテルに宿泊することにしました。
こういうのは実家の母との女子会パターンなのですが、さすがに今東京に呼ぶわけにはいかないので今回は夫と。

皇居の横にあるパレスホテル東京。
息抜きという割に完全に通勤圏内ですが(笑)
フロントデスクには今や見慣れた透明のアクリル板が設置され、消毒用アルコールも館内のあちこちに置かれ、スタッフは制服に合ったシックなマスクをしていました。

部屋は和田倉噴水公園に面したグランドデラックスキングルーム。
このホテルは都心とは思えないほどの眺めの良さが気に入っていて、今回は絶対にバルコニー付きの部屋にしようと思っていたのでした。
宿泊料金は春頃より大幅に下がっていて、とてもありがたい反面、ホテル好きとしてはつい業界の苦境にも考えを巡らせてしまいます。

時節柄、ターンダウンサービスは省略とのことでした。
夕刻にベッドがぱりっと整えられるあの感じは贅沢で心地よいものですが、もちろんなくても問題ありません。

ベッドの対面の壁には液晶テレビ。
その横にはミネラルウォーターが3本用意されていました。
長いデスクに置かれたペンやリモコンは透明の袋に収まっていて、部屋の入れ替えの際に消毒と袋詰めを行うようです。

窓際のカウチソファとガラステーブル。

そこからバルコニー越しの眺めもなかなかいいものです。

テーブルの上には茶器一式。
感染症予防に関するホテルからのお知らせと小さなハンドジェルも用意されていました。
ホテル側の様々な対策に頭が下がります。

和のお茶セット。
箱には煎茶とほうじ茶のティーバッグ。

窓際の白いキャビネットはバーコーナーです。
扉を開くと中がガラス張りになっており、電気ケトルやエスプレッソマシン、ウィスキーの小瓶などが置いてありました。
下の段は小さな冷蔵庫で、ビールやワインなどのドリンク類が入っています。

引き出しにはエスプレッソのカートリッジとドリップコーヒーとお茶。
なくなったら補充してくれるとのことです。

その下の引き出しには食器類。
部屋での夕食時に使いました。

ベッドの横には広めのウォークインクローゼットがあり、荷物がまとめて置けるので部屋が雑然とならずとても便利です。

アイロンやアイロン台も置いてありました。
中で着替えもできる広さです。

引き出しにはサイズの違うパジャマが。
ロングシャツタイプで私は好きですが、夫は少し落ち着かない感じでした。
とはいえ、基本的には寝られれば何でもよさそうですが(笑)

スリッパもサイズ違いで用意されていました。

バルコニー側の引き戸の向こうはバスエリアです。
洗面台の左手には明るいバスルーム。

右手のすりガラスのドアはトイレです。

バスアメニティは洗面台の引き出しにきれいに収まっていました。

大きな窓のあるバスからは、バルコニー越しに外の景色が見えます。
ほぼ露天風呂ですね(笑)

壁にハンドシャワー、天井にはレインシャワーも付いていました。

リビングからバルコニーに出ると、横の壁にバスルームの窓が張り出しているのがわかります。

少し右手に見える皇居側の風景。

正面は日比谷方面、左手が丸の内です。
都心にあってこの開放感。
この日は気温もそれほど高すぎず、夕方の風も心地よく、バルコニーでまったりと過ごしました。
ここでシャンパンでも飲めればお洒落なのでしょうが、風景のお供はフロントで貰った冷たいミネラルウォーター(笑)

夕食は、ホテル内の日本料理店「和田倉」の期間限定テイクアウト。
ホテルのサイトから予約し、本来は地下のデリに自分で取りに行くのですが、スタッフが連携して部屋まで持ってきてくれました。

テイクアウト用に工夫を凝らした小さめの四段重は、私たちには二人でちょうどよいサイズ。
トマトが添えられた牛すき焼きが特に絶品でした。
夫は冷蔵庫の白ワインを開けました。

引きこもる場所が自宅から近場のホテルに変わっただけですが、のんびりとおいしいものを食べ、いつもと違う景色を眺めるだけでも、それなりに出かけた気分になれるのは不思議です。

翌朝の朝食は、ロビーの奥にあるダイニング「グランドキッチン」で。
平日でゲストも少なく、皇居のお堀に面したテラス席が空いていたので案内してもらいました。
気温もちょうどよく気持ちのいい空間です。

朝食はブッフェがお休みでセットメニューになっており、メニューはテーブル上のQRコードをスマホで読み込む方式でした。
サラダは野菜とスモークサーモンとプロシュートの3種類から。

フルーツの盛り合わせ。

そしてパンのかご盛り。
ブッフェができず多めに盛っているのでと、持ち帰り用の紙袋も用意してくれました。

卵料理は、ホテル朝食の定番エッグベネディクトを。
イングリッシュマフィンに乗せる具は、スモークサーモンとジャンボンブランから選べます。

夫のスクランブルエッグもおいしそうです。
時々、やけに人に慣れたスズメがテーブルの上までやってきて、パンをついばもうとしていました。
朝の風が心地よいテラスで、のんびりと朝食を楽しみました。

お堀側への連絡通路に宿泊者専用の喫煙ルームを発見し、夫は食後の一服。
ロビーにもほとんど人がおらず、好きな場所で寛ぎ放題です。

部屋に戻ってしばらく過ごし、チェックアウトの後、すぐそばの皇居まで歩いてみました。
何年ぶりかわからないほど久々でしたが、改めてその広さに感嘆。
振り返ると松並木の向こうのビル群が壮観です。
白い砂利の照り返しと日傘越しの太陽の熱に、思わず昔懐かしい「東京砂漠」の言葉が浮かびました(笑)

あまりじっくり見たことのなかった二重橋。

近くの広場に楠木正成の銅像があることも知りませんでした。
この暑い中うっかり東京に来てしまった観光客かのように、ほとんど人のいない皇居周辺でキョロキョロしたり感心したりしながらひとしきり散歩して帰宅しました。
東京の街もホテルも、本来ならばオリンピックの真っ最中で世界中からゲストを迎えていたはずなのに、その高揚とは正反対の今の状況を思うと何とも言えない気持ちになります。
不要不急なんて言うけれど、旅の解放感や、親しい人たちとの会話や食事、好きな音楽や映画などが、何でもない日常にどれほど幸せや楽しさの色を添えてくれることか。
本当に不要なものなんてそうないのではと、つくづく思う今日この頃です。
パレスホテル東京
https://www.palacehoteltokyo.com/
オリンピックが延期になったのはとても残念ですが、この猛暑では選手の方々も大変だったろうなと複雑な気持ちも抱きつつ。
誰しもそうだと思いますが、新型コロナウィルスの影響で、私の生活も大きく変わりました。
仕事は4月から在宅でのリモートワーク中心となり、出社するのは週に1日か2日。
プライベートでどこかに出かけたり友達と集まったりすることも躊躇せざるを得ない状況です。
それでも、身近な人たちに感染がなく、今のところは職を失うこともなく、私はまだ恵まれている方かなと思います。
周りの状況を見回しながら、「新しい生活様式」って何だろうと模索しています。
基本的に私も夫もインドア派なので、家にこもるのは特段苦にはなりません。
仕事のない日は、ため込んだ本を読んだりAmazonプライムの映画を観たり、腱鞘炎になる寸前まで電子ピアノを弾きまくってみたり、好きなアーティストの音楽を過去作品から聴き返してどっぷり浸ってみたり、まあそれぞれに過ごしています。
ステイホームが過ぎて運動不足が心配になり、ルームランナーかエアロバイクを買おうとしたのですが、君は絶対やらないからやめておけと家族や友人に止められました(笑)
そんな中、帰省や旅行を諦めた8月初週の夏休みに、せめてもの息抜きをしようかと、久しぶりに都内のホテルに宿泊することにしました。
こういうのは実家の母との女子会パターンなのですが、さすがに今東京に呼ぶわけにはいかないので今回は夫と。

皇居の横にあるパレスホテル東京。
息抜きという割に完全に通勤圏内ですが(笑)
フロントデスクには今や見慣れた透明のアクリル板が設置され、消毒用アルコールも館内のあちこちに置かれ、スタッフは制服に合ったシックなマスクをしていました。

部屋は和田倉噴水公園に面したグランドデラックスキングルーム。
このホテルは都心とは思えないほどの眺めの良さが気に入っていて、今回は絶対にバルコニー付きの部屋にしようと思っていたのでした。
宿泊料金は春頃より大幅に下がっていて、とてもありがたい反面、ホテル好きとしてはつい業界の苦境にも考えを巡らせてしまいます。

時節柄、ターンダウンサービスは省略とのことでした。
夕刻にベッドがぱりっと整えられるあの感じは贅沢で心地よいものですが、もちろんなくても問題ありません。

ベッドの対面の壁には液晶テレビ。
その横にはミネラルウォーターが3本用意されていました。
長いデスクに置かれたペンやリモコンは透明の袋に収まっていて、部屋の入れ替えの際に消毒と袋詰めを行うようです。

窓際のカウチソファとガラステーブル。

そこからバルコニー越しの眺めもなかなかいいものです。

テーブルの上には茶器一式。
感染症予防に関するホテルからのお知らせと小さなハンドジェルも用意されていました。
ホテル側の様々な対策に頭が下がります。

和のお茶セット。
箱には煎茶とほうじ茶のティーバッグ。

窓際の白いキャビネットはバーコーナーです。
扉を開くと中がガラス張りになっており、電気ケトルやエスプレッソマシン、ウィスキーの小瓶などが置いてありました。
下の段は小さな冷蔵庫で、ビールやワインなどのドリンク類が入っています。

引き出しにはエスプレッソのカートリッジとドリップコーヒーとお茶。
なくなったら補充してくれるとのことです。

その下の引き出しには食器類。
部屋での夕食時に使いました。

ベッドの横には広めのウォークインクローゼットがあり、荷物がまとめて置けるので部屋が雑然とならずとても便利です。

アイロンやアイロン台も置いてありました。
中で着替えもできる広さです。

引き出しにはサイズの違うパジャマが。
ロングシャツタイプで私は好きですが、夫は少し落ち着かない感じでした。
とはいえ、基本的には寝られれば何でもよさそうですが(笑)

スリッパもサイズ違いで用意されていました。

バルコニー側の引き戸の向こうはバスエリアです。
洗面台の左手には明るいバスルーム。

右手のすりガラスのドアはトイレです。

バスアメニティは洗面台の引き出しにきれいに収まっていました。

大きな窓のあるバスからは、バルコニー越しに外の景色が見えます。
ほぼ露天風呂ですね(笑)

壁にハンドシャワー、天井にはレインシャワーも付いていました。

リビングからバルコニーに出ると、横の壁にバスルームの窓が張り出しているのがわかります。

少し右手に見える皇居側の風景。

正面は日比谷方面、左手が丸の内です。
都心にあってこの開放感。
この日は気温もそれほど高すぎず、夕方の風も心地よく、バルコニーでまったりと過ごしました。
ここでシャンパンでも飲めればお洒落なのでしょうが、風景のお供はフロントで貰った冷たいミネラルウォーター(笑)

夕食は、ホテル内の日本料理店「和田倉」の期間限定テイクアウト。
ホテルのサイトから予約し、本来は地下のデリに自分で取りに行くのですが、スタッフが連携して部屋まで持ってきてくれました。

テイクアウト用に工夫を凝らした小さめの四段重は、私たちには二人でちょうどよいサイズ。
トマトが添えられた牛すき焼きが特に絶品でした。
夫は冷蔵庫の白ワインを開けました。

引きこもる場所が自宅から近場のホテルに変わっただけですが、のんびりとおいしいものを食べ、いつもと違う景色を眺めるだけでも、それなりに出かけた気分になれるのは不思議です。

翌朝の朝食は、ロビーの奥にあるダイニング「グランドキッチン」で。
平日でゲストも少なく、皇居のお堀に面したテラス席が空いていたので案内してもらいました。
気温もちょうどよく気持ちのいい空間です。

朝食はブッフェがお休みでセットメニューになっており、メニューはテーブル上のQRコードをスマホで読み込む方式でした。
サラダは野菜とスモークサーモンとプロシュートの3種類から。

フルーツの盛り合わせ。

そしてパンのかご盛り。
ブッフェができず多めに盛っているのでと、持ち帰り用の紙袋も用意してくれました。

卵料理は、ホテル朝食の定番エッグベネディクトを。
イングリッシュマフィンに乗せる具は、スモークサーモンとジャンボンブランから選べます。

夫のスクランブルエッグもおいしそうです。
時々、やけに人に慣れたスズメがテーブルの上までやってきて、パンをついばもうとしていました。
朝の風が心地よいテラスで、のんびりと朝食を楽しみました。

お堀側への連絡通路に宿泊者専用の喫煙ルームを発見し、夫は食後の一服。
ロビーにもほとんど人がおらず、好きな場所で寛ぎ放題です。

部屋に戻ってしばらく過ごし、チェックアウトの後、すぐそばの皇居まで歩いてみました。
何年ぶりかわからないほど久々でしたが、改めてその広さに感嘆。
振り返ると松並木の向こうのビル群が壮観です。
白い砂利の照り返しと日傘越しの太陽の熱に、思わず昔懐かしい「東京砂漠」の言葉が浮かびました(笑)

あまりじっくり見たことのなかった二重橋。

近くの広場に楠木正成の銅像があることも知りませんでした。
この暑い中うっかり東京に来てしまった観光客かのように、ほとんど人のいない皇居周辺でキョロキョロしたり感心したりしながらひとしきり散歩して帰宅しました。
東京の街もホテルも、本来ならばオリンピックの真っ最中で世界中からゲストを迎えていたはずなのに、その高揚とは正反対の今の状況を思うと何とも言えない気持ちになります。
不要不急なんて言うけれど、旅の解放感や、親しい人たちとの会話や食事、好きな音楽や映画などが、何でもない日常にどれほど幸せや楽しさの色を添えてくれることか。
本当に不要なものなんてそうないのではと、つくづく思う今日この頃です。
パレスホテル東京
https://www.palacehoteltokyo.com/
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