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date :2017年03月

方舟 大吟醸 いろり

実家の両親が東京に遊びに来るというので、週末に夕食をセッティングしました。
父と夫が和食派なので、宿泊先のホテルからそう遠くない銀座8丁目の和食店を予約。
北陸と新潟の食材を提供する方舟グループの大吟醸いろりという店舗で、ビルの7階にあります。
エレベーターホールから奥まったところにある入口は小さめながらも情緒満点。
中に入ると、囲炉裏のある半個室が並んでいました。



案内された個室では、すでに囲炉裏の中で岩魚が炙られていました。
掘りごたつ式の席に座ると、換気のためか風通しがよくてスースーしますが、囲炉裏で暖を取れるのがなんとも言えない心地よさです。
岩魚の塩焼きは頭から全部食べられるけど尻尾だけは残すのが正しいんだぞ、しょっぱいから、と父。



予約サイトのタイムセールで「輝」というコースがかなりの割引率だったので、それにしてみました。
予約特典の食前酒として日本酒スパークリングが1杯ずつ、母と私は下戸なのでグレープフルーツジュースを。
そして前菜の3品。
鰆の柚庵焼きに、能登鶏と湯葉豆腐水炊き。
あともう1品は「うるいと浅利のお浸し」だったのですが、私が貝類が苦手だと伝えたら4人分とも「牛肉の時雨煮」に変わっていました。
わがままですみません。



3種のお造りは、鰆の焼き締め、勘八、平目。
うっかり平目を1きれ食べてしまった後に、取り繕って撮った写真です(笑)
会社が北陸の各漁港での買参権を持っており、海産物を直接買い付けることができるのだそう。
それにしても、お隣の個室が7~8人の若者のようでとても賑やか。
換気の関係で壁の上の方が空いているので、個室でもかなり声が聞こえます。
これはお互いに配慮が必要ですね。



このあたりで、スタッフが岩魚の焼け具合を確認。
焼きすぎないように火から遠ざけたりして調整していましたが、頃合いを見てお皿に上げてくれました。
新潟出身だという若い男性スタッフに、地理オタクの父は早速、鉄道だと何線が走っているとか新潟のあの地域は昔は会津藩だったとか、何やかやと知識を披露していました。
若いのに彼はよく知っているなどと褒めていましたが、地元の人に対してその上から目線は何(笑)
そして、香ばしい岩魚を頬張りながら「尻尾だけは残せよ」と、それ何回も聞いたから大丈夫です(笑)



石川県産の桜鯛と北陸野菜の煮物。
上に玉子豆腐のようなものがかかっていました。
出汁のきいた餡の中にはふわふわの桜鯛とほくほくしたお芋と菜の花。



次の料理が出てくるまでには少し時間がかかりました。
囲炉裏での炙りものとして、越後牛のもも肉と季節の野菜。
よく見ると、お肉が6枚に蕪が2きれ。
これ4人分にしては量が変だよね、どうやって分けるの?もしかして2人分の間違い?と一瞬首をかしげましたが。



まあ細かいことは気にせずに焼いてしまおう、ということで一気に焼きました(笑)
もも肉には下味が付いていますが、お好みでわさびを。
お肉もおいしかったけれど、蕪の甘さにびっくりです。



富山県産の蛍烏賊と菜の花の酢味噌掛け。
内臓は苦手な私でも、アンチョビとかこの手の苦みは割と好きです。
生臭い系が一切ダメな母は父にあげていました。



富山名物の氷見うどんを鯛出汁で。
少し稲庭うどんにも似た細身の麺で、あっさりした鯛の出汁によく合います。
換気の風で少し寒かったのですが、体も暖まりほっこりと落ち着きました。



デザートの抹茶アイス。
石川県のマルガージェラートというお店で作っている、奥能登生乳100%の自家製アイスクリームです。
コース全体の量は、父と夫には少し物足りなかったかもしれません。
とはいえみんなそれなりに歳なので、食べ過ぎて胃に負担をかけるよりはいいと思います。
日本酒の品揃えは豊富なようですが、リスト上では1合2合の単位でオーダーできるものは少なめでした。
(頼めば出してきてくれるのかも)
そして銀座にしてもかなり高めの価格設定なので、ぐいぐい飲むというよりはやや接待向きのような雰囲気も。
おいしい料理を程よい量で、但し静かに過ごせるかどうかは隣室のお客次第といったところでしょうか(笑)

その日は国立新美術館のミュシャ展と両国の北斎美術館を観て相当歩いたという両親ですが、翌日は浜離宮に行ってみるとのこと。
暖かくて天気も良く、散歩にはうってつけの気候でよかったと思います。
また遊びに来てね。


日本酒スローフード 方舟
http://www.hakobune-ceory.com/

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