- No
- 442
- Date
- 2023.11.22 Wed
角川武蔵野ミュージアム
週末、妹が埼玉での用事のついでに所沢の角川武蔵野ミュージアムに行きたいと言うので、私も便乗することにしました。
最寄駅の東所沢駅で妹と待ち合わせ、そこから10分ほど歩いてミュージアムのある複合施設ところざわサクラタウンへ。
11月としては異例の夏日続きから一転、数日前から突然寒くなりぐずついた天候でしたが、何とか雨には降られずに済みました。

ところざわサクラタウンは、KADOKAWAと所沢市の連携によりポップカルチャーの発信拠点として2020年にオープン。
敷地内に足を踏み入れると、武蔵野坐令和神社のモダンな意匠が目を引きました。
文芸、芸術、芸能は古来神に奉納し神から賜るものであったことから、クールジャパンの聖地として建立されたようです。

そして、図書館と美術館と博物館の混合施設として作られた角川武蔵野ミュージアム。
地層深くから地表に隆起した火山積層物のイメージで隈研吾氏がデザインしたそうで、さすがの迫力です。
正面入口の外ではオープン前からチケット購入待ちで10組ほど並んでいましたが、私たちはWebで事前購入済みの別の列に一番乗り。
1階で開催中のツタンカーメン展が翌週終了のためか、10時オープンと同時にそちらに流れる人が多いようでした。

まずは空いているうちにかの有名な本棚劇場を見てみたい、ということで私たちは4階へ直行。
エレベーターを降りると「エディットタウン ブックストリート」として本だらけの通路が目の前に広がり、本好きの妹も私もテンションが上がります。

様々なテーマごとに展示されている本は、購入はできませんが自由に読むことができます。
座って読めるスペースもたくさんあって心惹かれますが、ひとまずその通路を抜けて一番奥へ。

ブックストリートの突き当たりが、5階まで吹き抜けの「本棚劇場」。
もちろんここにある本も手に取って読めますが、これだけ立体的に並べられると展示空間としても圧巻です。
期せずしての一番乗りでしたが大正解でした。
ただ、上の方の書棚への通路はスタッフオンリーになっていて行くことができず残念。

ここには、角川書店創業者の角川源義氏をはじめとする昭和の文化人4名から寄贈された本が主に収蔵されているそうです。
どの本にも作者の創造する物語や伝えたい想いや遺したい知識が詰まっているのだと思うと、その果てしない世界の広がりがアナログの仮想空間のようで本当にわくわくします。

本棚の壁面に投写されるプロジェクションマッピング。
一定の時間ごとに上映があり、スタッフが立ち位置を誘導してくれます。
動画はNGですが写真撮影はOKとのこと。
角川書店と角川映画の往年の名作の一節が紹介されたりして、文字と映像で構成されたイメージを楽しみました。

本棚劇場を出て、気になるコーナーの本を眺めながらブックストリートを戻り、横にある「荒俣ワンダー秘宝館」を覗いてみました。
その一角では、企画展として金魚を特集。

隣のスペースでは、荒俣宏氏が監修した博物学的コレクションがあれこれ並び、まさに蒐集家の秘密の部屋を覗き見するようなごちゃ混ぜ感。

「エディットアンドアートギャラリー」では「古代エジプトの教科書」の企画展。
1階のツタンカーメン展との連動企画のようです。
神戸でもここでも何故か古代エジプト展によく遭遇するよねと妹と笑いつつ。

4階をひと巡りした後5階へ行こうと、せっかくなのでエレベーターではなく本棚劇場の裏手にある階段へ向かいました。
この階段スペースの壁際もすべて本棚。
手に取ってケースから取り出すと装丁や紙が傷んでしまいそうな年代物の本や、古い外国の雑誌シリーズなどもあり、見ているだけで好奇心がそそられます。

5階の吹き抜けから見下ろした本棚劇場。

5階には「武蔵野ギャラリー」として埼玉ゆかりの本や文化が紹介されていました。
傍らにはくつろぎスペースがあり、ハンモックに揺られながら本を読む人も。
他にレストランもありランチ待ちの列ができていましたが、ホテルの朝食ブッフェでしっかり元を取ってきた妹にはまだランチは早く、3階の「EJアニメミュージアム」も残念ながら展示替えでクローズしていたため、エントランスの2階を通過して1階へ。
「マンガ・ラノベ図書館」に入ってみたらベンチの端が空いていたので、本も読まずに小声でお互いの近況報告に盛り上がりました(笑)
それにしても、児童書や新旧作家の書籍、オタク心をくすぐる専門書からマンガやライトノベルまで揃い、あれこれ企画展も観られるなんて、時間が許せば1日中いられますね。

1階の「グランドギャラリー」では「体験型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」と題した企画展。
考古学者ハワード・カーターがツタンカーメン王の墓を発見した際のストーリーを、発掘品のスーパーレプリカとデジタルコンテンツで再現した展示です。

少年王ツタンカーメンの黄金の玉座。

棺やその外側の3つの厨子も実物大で再現され、その大きさと豪華さに圧倒されました。
精巧なレプリカなので間近で見て触れるのも楽しいです。

壮大な映像と音楽も。

ツタンカーメンの短い即位期間の出来事だけでなく、古代エジプトの死生観や宗教、ヒエログリフの読み方なども解説され、なかなか興味深い展示でした。
考古学はやっぱりロマンがありますね。

遅ればせながらのランチはサクラタウンの「角川食堂」で。
3種類から2種選べるあいがけカレー、またはオムライスプレートというメニューでした。
私はきのこカレーとチキントマトカレーのあいがけ。
トッピングとしてシーズンベジタブルとローストナッツを選びましたが、他にも卵やパクチーやチキンなどいろいろあって楽しいです。
ここであれやこれや話しながら過ごした後、大宮駅に移動して妹の新幹線の時間までさらにお茶タイム。
どれだけしゃべるんだという感じですが(笑)
お互いに趣味の合うところと違うところを含めて楽しいし、身内ならではの笑える話や心配ごとの共有もできて、フットワークが軽く毎度誘ってくれる妹に感謝です。
角川武蔵野ミュージアム
https://kadcul.com
ところざわサクラタウン
https://tokorozawa-sakuratown.com
最寄駅の東所沢駅で妹と待ち合わせ、そこから10分ほど歩いてミュージアムのある複合施設ところざわサクラタウンへ。
11月としては異例の夏日続きから一転、数日前から突然寒くなりぐずついた天候でしたが、何とか雨には降られずに済みました。

ところざわサクラタウンは、KADOKAWAと所沢市の連携によりポップカルチャーの発信拠点として2020年にオープン。
敷地内に足を踏み入れると、武蔵野坐令和神社のモダンな意匠が目を引きました。
文芸、芸術、芸能は古来神に奉納し神から賜るものであったことから、クールジャパンの聖地として建立されたようです。

そして、図書館と美術館と博物館の混合施設として作られた角川武蔵野ミュージアム。
地層深くから地表に隆起した火山積層物のイメージで隈研吾氏がデザインしたそうで、さすがの迫力です。
正面入口の外ではオープン前からチケット購入待ちで10組ほど並んでいましたが、私たちはWebで事前購入済みの別の列に一番乗り。
1階で開催中のツタンカーメン展が翌週終了のためか、10時オープンと同時にそちらに流れる人が多いようでした。

まずは空いているうちにかの有名な本棚劇場を見てみたい、ということで私たちは4階へ直行。
エレベーターを降りると「エディットタウン ブックストリート」として本だらけの通路が目の前に広がり、本好きの妹も私もテンションが上がります。

様々なテーマごとに展示されている本は、購入はできませんが自由に読むことができます。
座って読めるスペースもたくさんあって心惹かれますが、ひとまずその通路を抜けて一番奥へ。

ブックストリートの突き当たりが、5階まで吹き抜けの「本棚劇場」。
もちろんここにある本も手に取って読めますが、これだけ立体的に並べられると展示空間としても圧巻です。
期せずしての一番乗りでしたが大正解でした。
ただ、上の方の書棚への通路はスタッフオンリーになっていて行くことができず残念。

ここには、角川書店創業者の角川源義氏をはじめとする昭和の文化人4名から寄贈された本が主に収蔵されているそうです。
どの本にも作者の創造する物語や伝えたい想いや遺したい知識が詰まっているのだと思うと、その果てしない世界の広がりがアナログの仮想空間のようで本当にわくわくします。

本棚の壁面に投写されるプロジェクションマッピング。
一定の時間ごとに上映があり、スタッフが立ち位置を誘導してくれます。
動画はNGですが写真撮影はOKとのこと。
角川書店と角川映画の往年の名作の一節が紹介されたりして、文字と映像で構成されたイメージを楽しみました。

本棚劇場を出て、気になるコーナーの本を眺めながらブックストリートを戻り、横にある「荒俣ワンダー秘宝館」を覗いてみました。
その一角では、企画展として金魚を特集。

隣のスペースでは、荒俣宏氏が監修した博物学的コレクションがあれこれ並び、まさに蒐集家の秘密の部屋を覗き見するようなごちゃ混ぜ感。

「エディットアンドアートギャラリー」では「古代エジプトの教科書」の企画展。
1階のツタンカーメン展との連動企画のようです。
神戸でもここでも何故か古代エジプト展によく遭遇するよねと妹と笑いつつ。

4階をひと巡りした後5階へ行こうと、せっかくなのでエレベーターではなく本棚劇場の裏手にある階段へ向かいました。
この階段スペースの壁際もすべて本棚。
手に取ってケースから取り出すと装丁や紙が傷んでしまいそうな年代物の本や、古い外国の雑誌シリーズなどもあり、見ているだけで好奇心がそそられます。

5階の吹き抜けから見下ろした本棚劇場。

5階には「武蔵野ギャラリー」として埼玉ゆかりの本や文化が紹介されていました。
傍らにはくつろぎスペースがあり、ハンモックに揺られながら本を読む人も。
他にレストランもありランチ待ちの列ができていましたが、ホテルの朝食ブッフェでしっかり元を取ってきた妹にはまだランチは早く、3階の「EJアニメミュージアム」も残念ながら展示替えでクローズしていたため、エントランスの2階を通過して1階へ。
「マンガ・ラノベ図書館」に入ってみたらベンチの端が空いていたので、本も読まずに小声でお互いの近況報告に盛り上がりました(笑)
それにしても、児童書や新旧作家の書籍、オタク心をくすぐる専門書からマンガやライトノベルまで揃い、あれこれ企画展も観られるなんて、時間が許せば1日中いられますね。

1階の「グランドギャラリー」では「体験型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」と題した企画展。
考古学者ハワード・カーターがツタンカーメン王の墓を発見した際のストーリーを、発掘品のスーパーレプリカとデジタルコンテンツで再現した展示です。

少年王ツタンカーメンの黄金の玉座。

棺やその外側の3つの厨子も実物大で再現され、その大きさと豪華さに圧倒されました。
精巧なレプリカなので間近で見て触れるのも楽しいです。

壮大な映像と音楽も。

ツタンカーメンの短い即位期間の出来事だけでなく、古代エジプトの死生観や宗教、ヒエログリフの読み方なども解説され、なかなか興味深い展示でした。
考古学はやっぱりロマンがありますね。

遅ればせながらのランチはサクラタウンの「角川食堂」で。
3種類から2種選べるあいがけカレー、またはオムライスプレートというメニューでした。
私はきのこカレーとチキントマトカレーのあいがけ。
トッピングとしてシーズンベジタブルとローストナッツを選びましたが、他にも卵やパクチーやチキンなどいろいろあって楽しいです。
ここであれやこれや話しながら過ごした後、大宮駅に移動して妹の新幹線の時間までさらにお茶タイム。
どれだけしゃべるんだという感じですが(笑)
お互いに趣味の合うところと違うところを含めて楽しいし、身内ならではの笑える話や心配ごとの共有もできて、フットワークが軽く毎度誘ってくれる妹に感謝です。
角川武蔵野ミュージアム
https://kadcul.com
ところざわサクラタウン
https://tokorozawa-sakuratown.com
- No
- 423
- Date
- 2022.07.30 Sat
ホテル雅叙園東京 百段階段
ここ数年推し活にいそしんでいる妹が、7月中旬に東京にやってきました。
目的は推しのピアノライブで、チケットが2枚取れたから行かないかと誘ってくれたので、私も一緒に行くことに。
3年ぶりの東京とあって、ライブ参戦以外にもそれなりに予定を詰め込んでの1泊2日です。
コロナ禍も第7波に突入し、行動制限は出ていないものの感染は怖いので、「会っても無言で過ごそう」「いやそれは無理」と笑いつつも気を引き締めながらの再会です。
東京駅で待ち合わせ、まずは目黒にある雅叙園の百段階段へ。
雅叙園は行ったことがなかったのですが、文化財の百段階段でいろいろな企画展をやっているのは知っており、そのうち行ってみたいと思っていたのでした。

目黒駅のロッカーに妹の荷物を預け、急な坂道を5分ほど下りて雅叙園の正面入口へ。
目黒雅叙園だと思っていたら、いつの間にかホテル雅叙園東京に名前が変わっていました。
2017年にリブランドされたようです。

エントランスロビーのすぐ左手のエレベーターが百段階段への入口です。
妹が11時30分の時間指定チケットを予約してくれていましたが、既に何組かが並んでエレベーター待ち。
浴衣を着た人が多く、夏らしい雰囲気です。
そしてエレベーターの絢爛豪華さにまず感心。

3階でエレベーターを降りると金魚ちょうちんが出迎えてくれました。
今回は、和のあかり×百段階段2022「光と影・百物語」という企画展です。

こうもりマークが付いた不敵な面構えの子も(笑)

たくさんの風鈴が涼やかな音を立てる通路で靴を脱ぎ、その先の階段へ向かいます。
百段階段は1935年に傾斜地沿いに建てられた木造建築で、当時の雅叙園の一部。
この階段沿いに、宴席などに使われた7つの部屋があり、それぞれに異なる趣向で贅を凝らした装飾が施されています。
今回は百物語にちなんで、各部屋に怪談や妖怪をイメージさせるあかりアートが展示されていました。
ルールを守れば写真撮影も自由です。

最初の部屋は「十畝の間」で、「薄暮のあかり」というテーマの展示でした。
影を活かした不穏な雰囲気。
豪華な天井画にも見とれてしまいます。

蜘蛛の巣に蝶のモチーフはちょっとロックなかっこよさ。
壁際には繊細で美しいかんざしやライトなどの工芸美術品も飾られていました。

次の「漁樵の間」はとても煌びやか。
天井や壁、柱の装飾も美術館のようです。
最初は運よく誰もいませんでしたが、あっという間に後続組がやってきて、写真を撮りまくる人たちでいっぱいに(笑)

「草丘の間」のテーマは「情念のあかり」。
透ける和傘の色がとてもきれい。

柳の下に・・・というやつですね。
この部屋は不穏というよりもはや怪談そのもの。
奥の方にあった古井戸を覗き込んだ妹が「うわっ、びっくりした!」と思わず後ずさり。

展示物だけでなく、障子の意匠もとても美しい部屋でした。

各部屋をつなぐ階段通路は、天井にも色々な絵が描かれていて、まさに雅の世界です。

「静水の間」には「さかさまのあかり」という説明がありました。
ジブリ映画に出てくる神様のような、なにか人ならぬもの。

球体を覗き込むと展示物の上下が逆転します。
だからさかさまのあかりなのかー、と納得。

通路の途中、ここは立入禁止の小さな部屋。
暗がりに揺らめく妖怪提灯。
禁止されていなくても、さすがにこれは部屋に入るのを躊躇します(笑)

「星光の間」では物の怪たちが大集合。

衝立や畳をすり抜ける猫さんたち。

現代社会に馴染みすぎの河童と幽霊がなかなかシュールです(笑)

「清方の間」は「光と影」ということで様々なランプが飾られていました。
百物語は、そこに集う者たちが順に怪談を語り継ぎ、百番目の怪談が語り終えられた時に本物の怪異が現れるというもの。
部屋の案内ボードでも「九十九番目となる青行灯が見えますか」と盛り上げます。

ひとつひとつ、繊細な絵が施されたランプ。

部屋の奥には、ぼんぼりのやさしいあかりも。

そして最後の「頂上の間」。
そうか、怪奇なるものが跋扈する夜が明けて朝になったのね、と勝手に腑に落ちる清々しさです。
あれだけ階段を上ったのに、窓の外に地面があるのも不思議な感覚。
そして百段階段なのに実際は99段しかないことも発見でした。

広々と開放的な空間に生け花などが飾られています。
ここに至るまで妹と何枚も自撮り写真を撮りましたが、自撮りに慣れていないのでまぁ映えない(笑)
でも、アート好き姉妹で鑑賞した百段階段は、見どころ満載で楽しい体験となりました。

せっかくだからホテルも見ていこうと、エレベーターで1階に下りて本館へ。
ミュージアムホテルを標榜するだけあって、通路にずらりと並ぶ壁画が圧巻です。
よく見るとすべて立体的なレリーフになっていました。

本館入口は、まさに竜宮城。

その先のレストランエリアの奥から、庭に出てみました。
池に橋が架かった散策路になっていて、ここにも浴衣姿の人がたくさん。
私たちと違ってみんな自撮りが上手そう(笑)

池には錦鯉が泳いでいました。
暑い日でしたが、滝の水音に涼を感じます。

滝の裏側にも回れますが、シャッタースピードを間違えて何だかよくわからない写真に(笑)

涼しい館内に戻り、ガラス張りの大きなアトリウムになっているカフェラウンジ、パンドラへ入ってみることに。
三段プレートのアフタヌーンティーを楽しんでいる人が多く、明るく優雅な雰囲気です。

運よく窓際の席に案内してもらいました。
妹はミックスサンドイッチをオーダー。

私はフレンチトーストにしました。
少しずつシェアして楽しみつつ、めちゃめちゃ喋りながらいつの間にか完食している妹と、気づけば半分も食べていない私の、相変わらずのスピード差(笑)
家族の話や近況報告で盛り上がり、のんびりランチとなりました。

ランチの後は、小さな水路や橋まである豪華なお手洗いにもいちいち感嘆。
ホテル全体が美術品に彩られた圧倒的な空間で、目の保養になりました。
その後、妹が泊まる蒲田のホテルに移動し、いそいそと推し必携グッズなど用意して、夕方から満を持してライブへ参戦。
移動手段で少々手こずり、羽田のライブ会場に着くのが予定より遅れてしまい本当に申し訳なかったのですが、全力疾走の結果、運よく前方のかなりいい位置を確保できました。
ライブ自体も盛り上がり、観客もルールをきちんと守って参加し、とても楽しかったです。
帰り道、ライブの余韻に浸りつつ「あーもう明日から何を楽しみに生きていこう」と抜け殻になる妹。
それわかるわーとなだめつつ、二人でまた他愛もない話をしながら蒲田名物の羽根付き餃子をかじり、じゃあまたねと妹と別れました。
翌日は私は仕事で付き合えませんでしたが、妹は朝早くから精力的に活動。
行動力と運動神経はピカイチながら曲がり角は必ず反対方向に曲がる方向音痴な妹を若干心配な姉(笑)でしたが、予定通り行きたい場所に行って大満足の東京旅だったようです。
お互い仕事も忙しく、コロナ禍で色々とままならないことも多いけれど、とにかく家族みんなが健やかでそれなりに楽しく過ごせればいいなと思います。
そして運動不足の姉は、百段階段の往復とライブ前の猛ダッシュとスタンディング&ペンライト振り回し参戦が効いて、翌日から数日間筋肉痛でした(笑)
ホテル雅叙園東京
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/
目的は推しのピアノライブで、チケットが2枚取れたから行かないかと誘ってくれたので、私も一緒に行くことに。
3年ぶりの東京とあって、ライブ参戦以外にもそれなりに予定を詰め込んでの1泊2日です。
コロナ禍も第7波に突入し、行動制限は出ていないものの感染は怖いので、「会っても無言で過ごそう」「いやそれは無理」と笑いつつも気を引き締めながらの再会です。
東京駅で待ち合わせ、まずは目黒にある雅叙園の百段階段へ。
雅叙園は行ったことがなかったのですが、文化財の百段階段でいろいろな企画展をやっているのは知っており、そのうち行ってみたいと思っていたのでした。

目黒駅のロッカーに妹の荷物を預け、急な坂道を5分ほど下りて雅叙園の正面入口へ。
目黒雅叙園だと思っていたら、いつの間にかホテル雅叙園東京に名前が変わっていました。
2017年にリブランドされたようです。

エントランスロビーのすぐ左手のエレベーターが百段階段への入口です。
妹が11時30分の時間指定チケットを予約してくれていましたが、既に何組かが並んでエレベーター待ち。
浴衣を着た人が多く、夏らしい雰囲気です。
そしてエレベーターの絢爛豪華さにまず感心。

3階でエレベーターを降りると金魚ちょうちんが出迎えてくれました。
今回は、和のあかり×百段階段2022「光と影・百物語」という企画展です。

こうもりマークが付いた不敵な面構えの子も(笑)

たくさんの風鈴が涼やかな音を立てる通路で靴を脱ぎ、その先の階段へ向かいます。
百段階段は1935年に傾斜地沿いに建てられた木造建築で、当時の雅叙園の一部。
この階段沿いに、宴席などに使われた7つの部屋があり、それぞれに異なる趣向で贅を凝らした装飾が施されています。
今回は百物語にちなんで、各部屋に怪談や妖怪をイメージさせるあかりアートが展示されていました。
ルールを守れば写真撮影も自由です。

最初の部屋は「十畝の間」で、「薄暮のあかり」というテーマの展示でした。
影を活かした不穏な雰囲気。
豪華な天井画にも見とれてしまいます。

蜘蛛の巣に蝶のモチーフはちょっとロックなかっこよさ。
壁際には繊細で美しいかんざしやライトなどの工芸美術品も飾られていました。

次の「漁樵の間」はとても煌びやか。
天井や壁、柱の装飾も美術館のようです。
最初は運よく誰もいませんでしたが、あっという間に後続組がやってきて、写真を撮りまくる人たちでいっぱいに(笑)

「草丘の間」のテーマは「情念のあかり」。
透ける和傘の色がとてもきれい。

柳の下に・・・というやつですね。
この部屋は不穏というよりもはや怪談そのもの。
奥の方にあった古井戸を覗き込んだ妹が「うわっ、びっくりした!」と思わず後ずさり。

展示物だけでなく、障子の意匠もとても美しい部屋でした。

各部屋をつなぐ階段通路は、天井にも色々な絵が描かれていて、まさに雅の世界です。

「静水の間」には「さかさまのあかり」という説明がありました。
ジブリ映画に出てくる神様のような、なにか人ならぬもの。

球体を覗き込むと展示物の上下が逆転します。
だからさかさまのあかりなのかー、と納得。

通路の途中、ここは立入禁止の小さな部屋。
暗がりに揺らめく妖怪提灯。
禁止されていなくても、さすがにこれは部屋に入るのを躊躇します(笑)

「星光の間」では物の怪たちが大集合。

衝立や畳をすり抜ける猫さんたち。

現代社会に馴染みすぎの河童と幽霊がなかなかシュールです(笑)

「清方の間」は「光と影」ということで様々なランプが飾られていました。
百物語は、そこに集う者たちが順に怪談を語り継ぎ、百番目の怪談が語り終えられた時に本物の怪異が現れるというもの。
部屋の案内ボードでも「九十九番目となる青行灯が見えますか」と盛り上げます。

ひとつひとつ、繊細な絵が施されたランプ。

部屋の奥には、ぼんぼりのやさしいあかりも。

そして最後の「頂上の間」。
そうか、怪奇なるものが跋扈する夜が明けて朝になったのね、と勝手に腑に落ちる清々しさです。
あれだけ階段を上ったのに、窓の外に地面があるのも不思議な感覚。
そして百段階段なのに実際は99段しかないことも発見でした。

広々と開放的な空間に生け花などが飾られています。
ここに至るまで妹と何枚も自撮り写真を撮りましたが、自撮りに慣れていないのでまぁ映えない(笑)
でも、アート好き姉妹で鑑賞した百段階段は、見どころ満載で楽しい体験となりました。

せっかくだからホテルも見ていこうと、エレベーターで1階に下りて本館へ。
ミュージアムホテルを標榜するだけあって、通路にずらりと並ぶ壁画が圧巻です。
よく見るとすべて立体的なレリーフになっていました。

本館入口は、まさに竜宮城。

その先のレストランエリアの奥から、庭に出てみました。
池に橋が架かった散策路になっていて、ここにも浴衣姿の人がたくさん。
私たちと違ってみんな自撮りが上手そう(笑)

池には錦鯉が泳いでいました。
暑い日でしたが、滝の水音に涼を感じます。

滝の裏側にも回れますが、シャッタースピードを間違えて何だかよくわからない写真に(笑)

涼しい館内に戻り、ガラス張りの大きなアトリウムになっているカフェラウンジ、パンドラへ入ってみることに。
三段プレートのアフタヌーンティーを楽しんでいる人が多く、明るく優雅な雰囲気です。

運よく窓際の席に案内してもらいました。
妹はミックスサンドイッチをオーダー。

私はフレンチトーストにしました。
少しずつシェアして楽しみつつ、めちゃめちゃ喋りながらいつの間にか完食している妹と、気づけば半分も食べていない私の、相変わらずのスピード差(笑)
家族の話や近況報告で盛り上がり、のんびりランチとなりました。

ランチの後は、小さな水路や橋まである豪華なお手洗いにもいちいち感嘆。
ホテル全体が美術品に彩られた圧倒的な空間で、目の保養になりました。
その後、妹が泊まる蒲田のホテルに移動し、いそいそと推し必携グッズなど用意して、夕方から満を持してライブへ参戦。
移動手段で少々手こずり、羽田のライブ会場に着くのが予定より遅れてしまい本当に申し訳なかったのですが、全力疾走の結果、運よく前方のかなりいい位置を確保できました。
ライブ自体も盛り上がり、観客もルールをきちんと守って参加し、とても楽しかったです。
帰り道、ライブの余韻に浸りつつ「あーもう明日から何を楽しみに生きていこう」と抜け殻になる妹。
それわかるわーとなだめつつ、二人でまた他愛もない話をしながら蒲田名物の羽根付き餃子をかじり、じゃあまたねと妹と別れました。
翌日は私は仕事で付き合えませんでしたが、妹は朝早くから精力的に活動。
行動力と運動神経はピカイチながら曲がり角は必ず反対方向に曲がる方向音痴な妹を若干心配な姉(笑)でしたが、予定通り行きたい場所に行って大満足の東京旅だったようです。
お互い仕事も忙しく、コロナ禍で色々とままならないことも多いけれど、とにかく家族みんなが健やかでそれなりに楽しく過ごせればいいなと思います。
そして運動不足の姉は、百段階段の往復とライブ前の猛ダッシュとスタンディング&ペンライト振り回し参戦が効いて、翌日から数日間筋肉痛でした(笑)
ホテル雅叙園東京
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/
- No
- 248
- Date
- 2015.09.28 Mon
江戸東京たてもの園
今年のシルバーウィークは5連休。
車を車検に出したこともあり、基本的には家でのんびり過ごしていましたが、よく晴れた日に夫と二人で遠足に出かけました。
小金井公園内にある、江戸東京たてもの園。
小金井市は、都内のやや東寄りにある我が家からは少々距離があり、電車を乗り継いで1時間ほどかかります。
JR武蔵小金井駅からは近くまでバスで行けますが、グーグルマップで「この距離なら歩けるんじゃない?」と元気よく歩き出したところ、意外に遠くてへとへとになりました(笑)
素直にバスかタクシーに乗ればよかった。
お昼頃に到着したたてもの園は、ビジターセンターの入口で10数人程度の待ち行列。
大人1人400円のチケットを買い、とりあえず何か食べようかと園内のカフェに向かいました。

西ゾーンにある洋館、デ・ラランデ邸。
神戸にある風見鶏の館を設計したドイツ人建築家による西洋式住宅で、1階は武蔵野茶房というカフェになっています。

武蔵野茶房で軽い昼食、パンケーキ。
バターが滑り落ちちゃってますが(笑)

夫が頼んだ、ソーセージ盛り合わせとレーベンブロイ。
お昼時のせいか少し混んでいましたが、クラシックな洋館の雰囲気を味わいながらカジュアルにひと休みできます。

カフェを出て、まずはすぐ近くにある綱島家(農家)に行ってみました。

家の中では、実演として囲炉裏に火を入れていました。
太い大黒柱に黒い梁、高い天井。
どっしりした昔の家です。

台所の様子。
大きな釜もありました。

こちらは、終戦後西麻布に建てられた三井八郎右衞門邸。
表から見ると割と普通の家という感じもしますが、そこはやっぱり三井財閥の邸宅、中はさすがの貫禄です。

庭が見渡せるこの部屋は、客間でしょうか。

廊下の板戸にもあちこちに繊細な絵が施され、さながら美術館の様相です。

そうかと思えば、モダンさが際立つ広い台所も。

三井邸を出ると、横の袋小路に停めてあるボンネットバス。
昔はこんな形のバスが路線バスとして走っていたのでしょうね。

常盤台写真場。
青空に真っ白な壁が映えます。

建築家の自邸、前川國男邸。
戦時中に建てられたものですが、今でも十分に通用するデザインですね。

センターゾーンにある、高橋是清邸。
港区赤坂にあった主屋部分と玄関を移築したものです。

1階には畳敷きの部屋が並んでいます。
食堂部分では遺品や歴史的資料が展示されていました。

2階は是清が寝室や書斎として使っていた部屋で、青年将校らに襲撃された2.26事件の現場となった場所です。

少し歪みのある明治時代のガラスがはめ込まれた窓。
庭を眺めたり散策したりするのを好み、ダルマさんと親しまれたひとりの政治家の人生に、しばし思いをはせる空間です。

センターゾーンから小さな橋を渡ると、東ゾーン。
万世橋交番(須田町派出所)は、今の万世橋あたりにもしっくり馴染みそうな佇まいです。

ぱっと目を引く黄色い電車は、都電7500形。
乗りたかったけれど、あまりにも子供たちに大人気だったので遠慮しました(笑)

東ゾーンの下町中通り。
時代物のドラマのロケができそうです。

荒物屋の丸二商店。
店内は昭和10年頃の様子を再現しています。

鍋や食器類、さまざまな道具がたくさん並んでいて、どことなく懐かしい雰囲気です。

窓際には、きれいな青色のホーロー製品。

白金台にあった乾物屋、大和屋本店。
こんなタバコ販売の窓口、昔あったような気がします。

戦前の乾物屋ってこういう感じだったんですね。

それにしても、この再現度の高さには感心してしまいます。
まあ実際のお店はこんなに整然としていなかったかもしれませんが(笑)

隣り合った2軒の店舗は、花市生花店と、武居三省堂(文具店)。

昔の文具店って何だろうと思ったら、主に筆や硯などの書道用具を扱っていたようです。
なるほど。

川野商店(和傘問屋)。
和傘作りが盛んだった江戸川区小岩から移築されたものです。

横の部屋では、傘作りの工程が小さな人形で説明されていました。

大正期から白金で営業していた、小寺醤油店。

味噌や醤油、酒類を売っていたそうです。
店内には酒瓶がたくさん並んでいて、日本酒党の夫は何やら楽しげに写真を撮っていました(笑)

なんともかわいい昭和な絵の缶詰も。

リアルに作り込まれた、店の一角です。

下町中通りの突き当たりには、古きよき銭湯の風格が漂う子宝湯。
「千と千尋の神隠し」に出てきそうな外観ですね。

女湯の脱衣場の広告がモダンです。

男湯の浴槽と洗い場。
壁にはお約束の富士山の絵も。

壁にはプロレスのポスターが貼ってあったりして、情緒満点。
銭湯に行ったことはありませんが、不思議な懐かしさです。

台東区下谷の言問通りにあった居酒屋、鍵屋。
江戸時代からの建物が戦火を免れて残ったもので、内部は昭和45年頃の復元だそうです。

横の部屋は小さな座敷席になっていました。
レトロ居酒屋として、今でもやっていけそうですね。

広場には、今にもドラえもんやジャイアンが出てきそうな土管やビールケースが。
遊び道具として置いてある竹馬には大勢の子供たち(と時々大人たち)が挑戦し、楽しげな歓声が響いていました。

路地裏の井戸。
実際は水道とつながっているのですが、レバーを押すと水が出ます。
夕方の長屋はとてもいい雰囲気です。
広すぎて全ての建物は見られませんでしたが、400円で目いっぱい楽しめる江戸東京たてもの園でした。
晴れた日の遠足にはちょうどいいと思います。
江戸東京たてもの園
http://tatemonoen.jp/
車を車検に出したこともあり、基本的には家でのんびり過ごしていましたが、よく晴れた日に夫と二人で遠足に出かけました。
小金井公園内にある、江戸東京たてもの園。
小金井市は、都内のやや東寄りにある我が家からは少々距離があり、電車を乗り継いで1時間ほどかかります。
JR武蔵小金井駅からは近くまでバスで行けますが、グーグルマップで「この距離なら歩けるんじゃない?」と元気よく歩き出したところ、意外に遠くてへとへとになりました(笑)
素直にバスかタクシーに乗ればよかった。
お昼頃に到着したたてもの園は、ビジターセンターの入口で10数人程度の待ち行列。
大人1人400円のチケットを買い、とりあえず何か食べようかと園内のカフェに向かいました。

西ゾーンにある洋館、デ・ラランデ邸。
神戸にある風見鶏の館を設計したドイツ人建築家による西洋式住宅で、1階は武蔵野茶房というカフェになっています。

武蔵野茶房で軽い昼食、パンケーキ。
バターが滑り落ちちゃってますが(笑)

夫が頼んだ、ソーセージ盛り合わせとレーベンブロイ。
お昼時のせいか少し混んでいましたが、クラシックな洋館の雰囲気を味わいながらカジュアルにひと休みできます。

カフェを出て、まずはすぐ近くにある綱島家(農家)に行ってみました。

家の中では、実演として囲炉裏に火を入れていました。
太い大黒柱に黒い梁、高い天井。
どっしりした昔の家です。

台所の様子。
大きな釜もありました。

こちらは、終戦後西麻布に建てられた三井八郎右衞門邸。
表から見ると割と普通の家という感じもしますが、そこはやっぱり三井財閥の邸宅、中はさすがの貫禄です。

庭が見渡せるこの部屋は、客間でしょうか。

廊下の板戸にもあちこちに繊細な絵が施され、さながら美術館の様相です。

そうかと思えば、モダンさが際立つ広い台所も。

三井邸を出ると、横の袋小路に停めてあるボンネットバス。
昔はこんな形のバスが路線バスとして走っていたのでしょうね。

常盤台写真場。
青空に真っ白な壁が映えます。

建築家の自邸、前川國男邸。
戦時中に建てられたものですが、今でも十分に通用するデザインですね。

センターゾーンにある、高橋是清邸。
港区赤坂にあった主屋部分と玄関を移築したものです。

1階には畳敷きの部屋が並んでいます。
食堂部分では遺品や歴史的資料が展示されていました。

2階は是清が寝室や書斎として使っていた部屋で、青年将校らに襲撃された2.26事件の現場となった場所です。

少し歪みのある明治時代のガラスがはめ込まれた窓。
庭を眺めたり散策したりするのを好み、ダルマさんと親しまれたひとりの政治家の人生に、しばし思いをはせる空間です。

センターゾーンから小さな橋を渡ると、東ゾーン。
万世橋交番(須田町派出所)は、今の万世橋あたりにもしっくり馴染みそうな佇まいです。

ぱっと目を引く黄色い電車は、都電7500形。
乗りたかったけれど、あまりにも子供たちに大人気だったので遠慮しました(笑)

東ゾーンの下町中通り。
時代物のドラマのロケができそうです。

荒物屋の丸二商店。
店内は昭和10年頃の様子を再現しています。

鍋や食器類、さまざまな道具がたくさん並んでいて、どことなく懐かしい雰囲気です。

窓際には、きれいな青色のホーロー製品。

白金台にあった乾物屋、大和屋本店。
こんなタバコ販売の窓口、昔あったような気がします。

戦前の乾物屋ってこういう感じだったんですね。

それにしても、この再現度の高さには感心してしまいます。
まあ実際のお店はこんなに整然としていなかったかもしれませんが(笑)

隣り合った2軒の店舗は、花市生花店と、武居三省堂(文具店)。

昔の文具店って何だろうと思ったら、主に筆や硯などの書道用具を扱っていたようです。
なるほど。

川野商店(和傘問屋)。
和傘作りが盛んだった江戸川区小岩から移築されたものです。

横の部屋では、傘作りの工程が小さな人形で説明されていました。

大正期から白金で営業していた、小寺醤油店。

味噌や醤油、酒類を売っていたそうです。
店内には酒瓶がたくさん並んでいて、日本酒党の夫は何やら楽しげに写真を撮っていました(笑)

なんともかわいい昭和な絵の缶詰も。

リアルに作り込まれた、店の一角です。

下町中通りの突き当たりには、古きよき銭湯の風格が漂う子宝湯。
「千と千尋の神隠し」に出てきそうな外観ですね。

女湯の脱衣場の広告がモダンです。

男湯の浴槽と洗い場。
壁にはお約束の富士山の絵も。

壁にはプロレスのポスターが貼ってあったりして、情緒満点。
銭湯に行ったことはありませんが、不思議な懐かしさです。

台東区下谷の言問通りにあった居酒屋、鍵屋。
江戸時代からの建物が戦火を免れて残ったもので、内部は昭和45年頃の復元だそうです。

横の部屋は小さな座敷席になっていました。
レトロ居酒屋として、今でもやっていけそうですね。

広場には、今にもドラえもんやジャイアンが出てきそうな土管やビールケースが。
遊び道具として置いてある竹馬には大勢の子供たち(と時々大人たち)が挑戦し、楽しげな歓声が響いていました。

路地裏の井戸。
実際は水道とつながっているのですが、レバーを押すと水が出ます。
夕方の長屋はとてもいい雰囲気です。
広すぎて全ての建物は見られませんでしたが、400円で目いっぱい楽しめる江戸東京たてもの園でした。
晴れた日の遠足にはちょうどいいと思います。
江戸東京たてもの園
http://tatemonoen.jp/