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category :2018.02 伊東(赤沢迎賓館)

赤沢迎賓館(食事など)


夕食は個室の食事処でいただきます。
予約時間にレセプションへ行くと、そこからスタッフが案内してくれました。



レセプションの奥にある吹き抜けのロビーから、庭に沿って1階と2階に個室が並んでいます。
今日は2階の部屋を用意したとのことで、エレベーターで2階へ。



1階は掘りごたつ式で、2階はテーブル席になっていました。
華やかな朱塗りの盆の横に、小さなかすみ草を添えたお品書きが。



開いてみると、「春となり」と題された懐石料理でした。
「春と成り」か「春隣り」か、あるいは両方を掛けたのでしょうか(笑)



前菜は、鮑の柔らか煮に二十日大根やうるいなどの野菜を添え、ほろ苦い肝若布ソースを合わせたもの。
のっけから苦手な貝類が登場したものの、薄切りだったのでそれほど気にならず食べられました。



凝った盛り付けの八寸。
小さな蓋つきの器には鰯の香梅煮が入っています。
合鴨のスモークは柔らかく、ずわい蟹と千両蕪のお寿司も上品な味でした。



椀物は、あいなめの葛打ちでした。
熱々で出してくれますが、まだ八寸を食べ終わっていなかったので少々焦りつつ。
飲みながらだとかなりゆっくり食べる夫と、そもそも食べるのが遅い私が悪いのですが(笑)
薄味で出汁をきかせた京風の味わいです。



季節の地魚のお造り盛り合わせ。
石鯛と平目とみる貝を、醤油とポン酢で。
残念ながら貝を残したら担当スタッフが「お嫌いでしたか」と恐縮していたので、逆に申し訳なかったです。



焼き物は、めばるの酒盗焼きと油ぼうずのレモンバターソテー。
2品で和洋の味わいが楽しめます。
さっぱりとした自家製ピクルスと。
例によって、そろそろお腹がいっぱいになってきました。



強肴として、和牛サーロインの自家製ローストビーフ。
ここまできてガツンと山盛りだったらどうしようと思っていましたが、ふた口で食べられるちょうどよい量でした。
山うどを巻いて西洋わさびのソースで味付けされたローストビーフはとてもおいしく、今回の料理の中で一番気に入りました。



煮物はかぶら蒸しです。
ふわふわにすりおろした蕪の下には、伊勢海老とたらこが隠れていました。
たらの芽が春の香り。



満腹だったのでご飯はいらないかなと思いましたが、少なめに盛ってくれた筍ご飯がこれまたおいしくて、思いのほかお箸が進んでしまう(笑)



水菓子はメロンと苺、そして金柑と白あんを餅で包んだものでした。
風邪気味ながらここのところ胃腸の調子もまずまずで、最後までおいしくいただけたのが幸せ。



食後に、お部屋でお夜食にどうぞとおにぎりを持ってきてくれました。
きっと今晩中には食べられないなと思いながら、これがまたとてもおいしそうなおにぎりで(笑)
個包装にしてもらって持ち帰ればよかったです。



部屋に戻ろうと食事処を退室。
1階に下りるエレベーターの横で、通りかかったスタッフが「ここに座って写真を撮ると美術館のような感じに映るんですよ」と、私が持っていたカメラでシャッターを押してくれました。



この宿は、基本的に豪華なのだけど気張らずほっとするような雰囲気があり、とても癒されます。



おにぎりの箱を抱えていい気分で部屋に戻りながら、渡り廊下の途中にあるリラクゼーションルームに寄ってみました。
革張りの大きな椅子が3台あり、1台はマッサージチェア、2台はスピーカーが内蔵されたリラックス用のチェアのようです。
ほろ酔いの夫はマッサージチェアにかなりハマっていました(笑)



夜なのであまり見えませんが、日中の好天とは打って変わって外は雨でした。
気候が不安定なので万が一雪になったら困ると、今回は車ではなく電車で来たわけですが、雪の心配はなさそうです。



部屋に戻ると、居間と広縁が障子戸で仕切られ、寝室も半透明の引き戸で仕切られて、お休みモードになっていました。
テーブルにはカフェインレスのハーブティーが。



庭もほどよくライトアップされています。
露天風呂付きの部屋でも夜になると外が真っ暗でちょっと怖いことがありますが、この部屋はいい感じですね。
おこもり感と開放感のバランスが絶妙。
障子戸を全部閉めなければ湯船から室内のテレビが見えるので、平昌オリンピックの中継を遠目に眺めながら、ゆったりとお湯を楽しみました。



部屋のお風呂がこの上なく気に入ったものの、翌朝はせっかくなので大浴場へ。
渡り廊下の先を、レセプションとは反対方向に歩いていきます。
夜半まで降っていた雨は止んでいるようでした。



大浴場は朝晩で男女が入れ替わります。
元々の部屋数が少ないうえに、朝早かったせいか誰もいなくて貸切状態でした。
何という贅沢(笑)



洗面所にはもちろんDHCの基礎化粧品がスタンバイ。
また、海洋深層水のミネラルウォーターがここにも置いてあって、よく冷えていました。



広々としたお風呂は海洋深層水の原水100%だそうです。
部屋の露天風呂には濃縮海洋深層水と書かれていたので、濃度が違うのでしょうか。
手前は浅く、奥に行くほど深くなって、寝湯から半身浴、立ち湯まで好きなところで楽しめます。
出入り口の近くには5~6か所の洗い場と、左側にはサウナもありました。



大浴場のそばには湯上がりの休憩所。



ここでもちょっとした庭を眺めてくつろげるようになっています。



そして、その裏手にはやはり海洋深層水(笑)
常に水を飲んでいたい私には、このお水飲み放題の環境は嬉しいです。



夫婦ともども朝風呂でさっぱりして、朝食へ。
昨晩と同じように、食事処の2階に案内されました。
テーブルの上の醤油さしが妙にかわいい。



最初に大皿いっぱいの旬野菜のサラダが置かれました。
二人で取り分けて食べる形です。
キャベツは特に甘みの強い「天使のキャベツ」という品種とのこと。
どの野菜も甘くて食べごたえがあります。



京風のお漬物。



これとは別に、大きな梅干しが最初からテーブルに置いてありました。



朝食のお膳。
ご飯はお粥と白米からお粥を選びました。
葛と醤油を煮詰めたタレがついてきて、お粥によく合います。
魚は鯖のみりん干し。
小鉢は鯵の南蛮漬けに温泉卵など。



薄味なので熱いうちにと、続いて運ばれてきた湯葉の煮物。



デザートにパイナップル。
コーヒーか紅茶を選びます。
ほっこりと落ち着く朝食でした。



12時のチェックアウトまで、夫はもう一度部屋の露天風呂に入り、私はお茶を飲みながら過ごしました。
今回は行きませんでしたが、大浴場の先にはスパ施設やプールもあり、少しだけ外に出たい場合は、敷地内に海の見える日帰り温泉や居酒屋もあります。
何より15室という部屋数の少なさは私にはとても理想的。
できれば連泊してゆっくり過ごしたい宿です。



帰りは伊豆高原駅までシャトルバスに乗ってみました。
早くも国道135号線の渋滞が始まっていて少し時間がかかりましたが、それほどの距離ではないので問題なし。
駅隣接のお店で伊豆の名産品を買い、お昼ご飯用のパンも買って、特急踊り子号で帰りました。
座席指定を間違えて、帰りは海側と反対側の席になってしまったのはご愛嬌です(笑)


赤沢迎賓館
https://top.dhc.co.jp/akazawa/geihinkan/


赤沢迎賓館(部屋など)

ここ数年スキーに行けていないので、2月の連休に夫と蔵王に行く計画を立てていました。
が、前の週に割と本格的な風邪をひいた上に、折からの噴火警戒レベル引き上げやら北陸東北地方の大雪やらで、直前に中止となってしまいました。
悔し紛れに、こうなったらどこか近場の温泉にでも行こうということに。
たまたまひと部屋の空きがあった伊東の赤沢迎賓館を、とりあえず勢いで予約したのでした。



東京から伊豆高原駅まで直通の特急踊り子号。
「スーパービュー踊り子」だと窓も大きく新しい車両なのですが、予約時に満席だったため、ちょっとレトロ感のある通常モードの車両です。
昭和っぽいレバー式の窓が懐かしい感じ。
途中から海も見えました。
久々に暖かくて天気のいい日です。



東京から約2時間で伊豆高原駅に到着。
改札に向かう通路には雛人形がたくさん並んでいました。



正面入口から外に出ると、駅が高台になっているのがよくわかります。
伊豆急行線の観光拠点にあるため、他の駅より多少規模が大きいようです。
隣接している商業施設には広めの土産物屋もあり、伊豆の名産品などが充実していました。



敷地内には半月型の足湯もありました。
10人ぐらい入れる大きさです。
こじんまりとしたスペースですがなかなか気持ちがよく、しばしのんびりしました。
ただ、排水口側は少しぬるめなので、冬は吐水口の近くがいいかもしれません。



赤沢迎賓館は赤沢温泉郷という広い敷地内にあり、駅から巡回バスも利用できます。
道楽者の私たちは、待つのも何だか面倒でタクシー乗り場へ。
国道135号線を10分程度走り、赤沢温泉郷の入口からすぐの重厚な門を入ると、そこが赤沢迎賓館。
行く直前に知りましたが、化粧品メーカーのDHCが経営する宿だそうです。



車止めから少し奥まったところに、隠れ家のような落ち着いた雰囲気の玄関。



枯山水の中庭に面したレセプション。
チェックイン時間の前だったので、部屋の準備ができるまで庭を眺めながらソファでのんびり待ちました。
BGMにせせらぎと鳥のさえずる声が聞こえ、どこでも眠れるのが特技の夫は早速うとうと(笑)



手続きの間に出してくれたお茶は、爽やかなカモミールの玄米茶。



用意が整ったとのことで、宿泊棟に向かいます。
レセプションホールのつき当たりにはかわいらしい雛飾りがありました。



渡り廊下からは広い庭が見渡せます。
左側が個室の食事処で、右側が宿泊棟です。



宿泊棟の入口は、2階までの吹き抜けになっていました。



そこを左に折れて、両側から日ざしが差し込む明るい廊下を歩きます。



あちこちに庭があって開放的な印象。
かなり余裕のあるグランドデザインです。



客室は1階の「うめ」でした。
格子戸の奥に客室の扉があります。
通路から奥まっているので、室内がとても静かで落ち着きます。
広い敷地に15室しかないので、そもそもどこにいても静かなのですが(笑)



客室内の玄関。



その玄関を上がったところにお茶コーナーがありました。
小さな水道もついていて使いやすいです。
下の棚には冷蔵庫が入っています。



冷蔵庫内に用意してある飲み物のうち、ビールなど瓶もの5本は有料。
その他DHC製のドリンクは無料で、海洋深層水のミネラルウォーターは5本も入っていました。



客室は8畳の畳敷きに広縁があり、反対側に独立した寝室を備えています。
窓の外にはテラスと露天風呂、そして贅沢な専用庭。



床の間には花の絵の掛け軸が飾られています。



反対側にはテレビ。



部屋での手続き中に、安納芋の自家製スイートポテトとお茶を出してくれました。
至れり尽くせり。



女性客にはお土産として基礎化粧品セットが用意されているとのことで、2種類からアンチエイジングのQシリーズを選びました。
それもお試しサンプルではなくすべて現品サイズで。
さすがDHC経営ですね。
DHCはあまり使ったことがありませんが、試してみようと思います。



和室の隣には板敷きの寝室。
手前の通路部分は床暖房でほかほかです。



左側には押し入れ型のクローゼットがありました。



クローゼット内の引き出しに、男性用の浴衣が同じデザインで2着。



女性用はデザイン違いの3着の浴衣が置いてあります。
帯の色もコーディネートされていて選ぶのがなかなか楽しい。
初日と翌日で2着の浴衣を着ました。
寝起きのままでなく、ぱりっとした浴衣で朝食に向かうのは気持ちがいいものです。



肩カバーのついた丹前も。



クローゼットの反対側は、寝室と居間の両方から洗面所に入れるようになっています。



ここも床暖房で暖かく、ダブルベーシンでゆったりしています。
ただ照明が真上と鏡の裏からなので、影ができやすくちょっとメイクしづらい感じもありました。



洗面台の左側の棚には室内で使える化粧品類が置いてあります。
特にヘアケア用品が充実。



右側の棚にあるものはすべて持ち帰りOK。
男女それぞれに持ち帰り用の袋まで用意されています。



男性用としてはオールインワンの保湿ジェルと薬用ヘアトニック、シェービングフォーム。
女性向けにはボディバター、ミストスプレー、保湿マスクでした。
なかなか豪勢な品揃えですが、全部持ち帰るとかなりの重量(笑)
ヘアトニックとシェービングフォームは夫が使わないと言うので、結局頂かずに置いてきました。



歯磨き粉などのアメニティもすべてDHC製でした。
色々なものを作っているんですね。



洗面所の左側にはトイレの引き戸があります。



ドアを開けると自動で明かりが点灯。
少し反応が鈍いときがあって、トイレの入口でつんのめったりしましたが(笑)



右手のすりガラスの先にはシャワールーム。



ここも床暖房つきですが、それほど寒くなかったのでほとんど使いませんでした。
天井にはレインシャワーもついています。
シャンプーなどのトイレタリーももちろんDHC。
クレンジングや洗顔料が洗面所と両方に置いてあって便利です。



シャワールームからはテラスの露天風呂に出られます。
湯船への下り口が階段になっていて、出入りにも半身浴にも使いやすい設計でした。



この施設では、客室露天風呂も大浴場も温泉ではなく海洋深層水を使っているとのこと。
温泉だらけの伊豆でなぜ?とも思いましたが、DHCのこだわりのようです。
よく温まるしさまざまな美容健康効果も期待できるそうなので、これはこれでありかと。



何より、かけ流しで広々とした湯船は本当に気持ちがいい。
1階の部屋だと手入れされた庭越しに木々も眺められて、この上ない開放感です。
湯温もちょうどよく、長湯があまり得意でない私でものんびり浸かることができました。
白梅の木がまた絶妙な枝ぶりで素敵です。



全体的にゆったりとして余裕があり、とにかく居心地のいい部屋でした。



夕食前にひと風呂浴びて、完全にリラックスモードの私たち。
夫も冷蔵項に入っていたDHCのビールを空けてご満悦でした。


赤沢迎賓館
https://top.dhc.co.jp/akazawa/geihinkan/


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