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category :2014.08 金沢

ひがし茶屋街と主計町茶屋街

金沢にはいくつかの茶屋街があり、今でも芸妓さんを抱えて営業しているお茶屋さんがあったりします。
中でも最も古く規模の大きな茶屋街が、市街地の北東に位置するひがし茶屋街です。



雨上がりの午後、タクシーに乗り、ひがし茶屋街の入口まで連れて行ってもらいました。
金沢は街がコンパクトにまとまっているので、路線バスやタクシーで割と簡単に回れます。
やけにいい声の運転手さんが、忍者寺は別に忍者はいないがお勧めだとか、金沢の人は加賀百万石の名残で基本的に見栄っ張りだとか、いろいろ話してくれて楽しかったです(笑)



手前の細い路地には、雰囲気のいい飲食店に混じって民家らしき建物も。



ひがし茶屋街のメインストリートは100メートルほどの長さ。
道の両側には、雑貨や伝統工芸品などの店舗が並んでいます。



重要文化財の志摩。
文政3年(1820年)に建てられたお茶屋を当時のまま公開している、とても貴重な建物です。



アンティーク店らしいお洒落な看板も。



懐華楼。
夜は一見客お断りの現役のお茶屋ですが、日中は一般公開されているそうです。



こういう町並みには朝顔がよく似合いますね。



路地の突き当りには、昭和そのもののお店の看板。
なんだか懐かしい風景です。



茶屋街の突き当たりには、加賀麩の不室屋の店舗がありました。
「ふ」ってひらがなで書くとかわいいな(笑)



不室屋から左に折れると茶屋街の裏通りに入ります。
ここも情緒たっぷり。



あちこちの軒先に、とうもろこしのようなものが吊るされていました。
このあたりの縁起物なのでしょうか。



道端の猫。
くつろいでいるような、警戒しているような。



文字のバランスやデザインがいい感じの看板。



こちらの通りにはこじんまりとした間口のレストランなど、隠れ家感漂うお店が並んでいます。



軒下に下げられた風鈴は、目にも耳にも涼しげ。



路地の突き当たりは、茶屋街の組合事務所のようです。
建物の中から、三味線と唄らしきお稽古の音が聞こえてきました。
立ち止まり、しばし聴き入る夏の昼下がり。



茶屋街の入口に戻ってきました。
時間が止まったような、レトロな美容室。



ひがし茶屋街から大通りに出て浅野川大橋を渡ると、対岸は主計町(かずえまち)茶屋街です。
来る時に乗ってきたタクシーの運転手さんが「主計町の茶屋街もいい雰囲気だから行ってみてよ」と言っていたので、足を伸ばしてみました。
こちらは少しこじんまりとした町並み。



路地の奥、階段の先はあかり坂。
他に暗がり坂という路地もあるそうです。



狭いがゆえの落ち着いた雰囲気。



窓に括り付けられたほおずきの実が、どことなくノスタルジックです。



川沿いは緑が多く、旅館や料亭の和の建築物が美しく映えます。



浅野川に架かる中の橋。



浅野川大橋もなかなか素敵です。
のんびりと歩いていたくなる川沿いの道でした。

金沢21世紀美術館

オープン10周年を迎える金沢21世紀美術館。
無料公開ゾーンの広さや、ガラスを多用した透明な外観、円形デザインの建物など、個性的なコンセプトで全国レベルの知名度を誇る美術館です。
東京でも時々美術館に行きますが、ジャンルやメディアに無限の広がりを持つ現代アートが特に気になる今日この頃、ここは絶対行きたいと思っていた場所でした。



訪ねた日は、強い日差しの中で大粒の雨も降ってくるという、何やら情緒不安定気味の天候でした。
市役所側の入口から敷地内に入ると、しずく形がかわいい銀色のドロップチェアが。
この美術館を設計した建築家ユニットSANAAがデザインしたものです。



屋外の恒久展示物でひときわ目を引く、カラー・アクティヴィティ・ハウス。
シアン・マゼンタ・イエローの三原色の壁が重なり合うことで、内側から見る景色が変わります。
地面には太陽光の角度でカラフルな影ができるので、晴れた朝か夕方の方が面白そうです。



これはラッピングという作品。
中に入れるようになっていて、ほぼ子供たちの遊び場と化していました(笑)



建物の中は、市民や観光客の憩いの場になっているようです。
こちらもSANAAデザインのラビットチェア。
ここから外の緑を眺めるのもいい感じです。



無料交流ゾーンにはとにかく椅子がたくさんありました。
サイコロのような椅子や、ただただ横にひたすら長い木のベンチなど。



ライブラリーの中には、白いアントチェア。
外光が差し込み、とても明るく開放的です。



アートライブラリーの横の通路。
ここも光が効果的に演出されています。
ライブラリーのドア付近にはカラフルなスワンチェアがたくさん並んでいて、ヤコブセン好きの私にはテンションの上がる光景だったのですが、残念ながら撮影禁止でした。



キッズスタジオでは、子供たちが透明フィルムに描いた魚の絵がたくさん吊るされていて、さながら水族館のよう。
これもひとつの作品ですね。



ラビットチェアはこんなところにも。
この透明な作品を通して庭を眺めると、空間がゆがんで不思議な感覚です。



その横に並んでいるのは、スタルクの椅子でしょうか。
本当に、何気ない場所に椅子がたくさん。



極めつけは、レクチャーホールに整然と並ぶ大量の三本足アントチェア。
ここまで揃うと圧巻です。
椅子好きにはたまらないパブリックゾーンでした。



外は突然土砂降りの雨になり、時々大音量で雷が鳴っています。
その後は降ったり止んだりの繰り返し。
旅行中に天気が悪いとへこみますが、一番ひどい時に美術館の中にいたので、むしろよかったと思うことにしました(笑)

恒久展示作品はいろいろありますが、おそらく一番有名なのは、レアンドロのスイミングプールでしょう。



覗き込むと、人が水中を歩いていたり、こちらを見上げていたりします。
知らない人と手を振り合ったり写真を撮り合ったりも。
たまたま下に誰もいないと、本当にただのプールにしか見えませんが(笑)



プールの下は、こんな風になっていました。
晴れていれば、水面を通る光が壁に反射してもっときれいなのだと思います。残念。
但し、ここへ行くには、有料展示ゾーンを見る為のチケットが必要です。



ちょうど8/31までの期間、このプールをデザインしたレアンドロの企画展(レアンドロ・エルリッヒ - ありきたりの?)が開催されていました。
これは見るしかないということで、チケットを購入。
撮影OKだったのでもちろん写真を撮りまくりましたが、鑑賞者自身が作品の一部となるものも多く、思わず童心に帰って楽しんでしまいました。
展示はどれも、エレベーターや階段や雲など、日常に存在するありきたりなものや風景が、視点を変えることでがらりと非日常化する面白さに満ちていました。
東京でも企画展やらないかなぁ。



ライブラリーに並んでいたレアンドロの作品集。
ミュージアムショップでも売られていたと思います。
今回の展示とまったく関係ないリサ・ラーソンのキーホルダーは我慢して、こちらを買うべきだったかも(笑)

身近で楽しい存在にも、難解で意味不明な存在にもなり得る現代アートですが、この美術館にはこれからも面白い企画を続けてほしいと思いました。
北陸新幹線が開通したら、東京からのアクセスが今よりずっと良くなるのも魅力的です。


金沢21世紀美術館
https://www.kanazawa21.jp/


長町武家屋敷跡

金沢の長町界隈は、かつて加賀藩の上中級藩士たちが住んでいた場所です。
近代的な繁華街のすぐ裏手に、藩政時代の情緒を残す町並みが残っていることに驚かされます。



香林坊の大通りから住宅街の狭い道を入っていくと、古い民家が立ち並ぶ石畳の道が現れました。



8月も後半なのに、遅咲きの紫陽花でしょうか。
日が落ちて少しひんやりとした空気の中、青みがかった紫色が目に鮮やかです。



石畳の小路沿いに土塀が続きます。



翌日のごみ回収の準備をしている(と思われる)自転車のおじさん。
馬に乗った侍が現れそうな町並みですが、営まれているのは普通の市民生活なんですね。



街灯に灯りがともりました。



路地を抜けると、大野庄用水に出ます。
400年前に造られた用水で、かつては生活用品を積んだ船が往来していたそうです。



夕方なので閉店していましたが、立派な店構えのお菓子屋さんがありました。



その同じ敷地内に、野村家の武家屋敷跡。
当然こちらも閉まっています。残念。
ここは庭園が見事なのだそうです。



日暮れの空。
この辺りは普通の民家が連なる住宅街ですが、建物の色や形も町の雰囲気を壊さないように配慮されているようです。



金沢市足軽資料館。もちろん閉館中。
夕方は人も少ないし趣があっていいけれど、建物の中も見るならもっと早く出ないとだめですね(当たり前だ(笑))。



香林坊に戻る道すがら、オヨヨ書林というレトロな古本屋さん。
この先、大野庄用水と並行する鞍月用水沿いは、武家屋敷跡とはまた違う雰囲気の通りです。
個性的で素敵なお店がたくさんありました。



大正時代の鉄工所を改装したというひらみぱんは、ビストロ兼パン屋さん。



なんとも心惹かれるウィンドウデザインです。



雑貨や家具のお店。



コーヒーショップ。



こちらはフレンチレストランでしょうか。
他にも気取らない雰囲気の居酒屋や小さなレストランなどが点在していました。
繁華街と住宅街の境目にこんなエリアがあるなんて、何だかいいですね。
金沢の奥深さを見た気がしました。


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