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category :2013.10 角館

角館 武家屋敷通り

体育の日の三連休、東京からスーパーこまちで秋田県の角館へ。
紅葉にはまだ早いけれど、未だ夏日の東京とは違ってひんやりとした秋の空気です。



JRの駅に出ると、すぐ横にローカル線の駅がありました。
何だかレトロでかわいらしい雰囲気です。

武家屋敷通りへは、駅から1キロ程度です。
昭和の町並みがそのまま残ったような商店街をのんびり歩いていくと、途中に「西宮家」の案内。
ちょっと寄ってみようと、門をくぐりました。
敷地内の蔵が公開されています。



入口に古い人力車が置かれた文庫蔵には、年代物の武具や食器などが保管されていました。
中には、その後の時代のモダンな家財道具もあったりして、興味津々。



母屋は、甘味・お食事処になっています。
奥の北蔵ではレストランもあって、ランチやコーヒーがいただけるそうです。



西宮家からさらに歩いて、武家屋敷通りへ。
黒板塀が続くまっすぐな通りの両側に、角館が佐竹北家の城下町だった江戸時代からの上中級武家の屋敷が並んでいます。
20年近く前に仙台に住んでいた頃、当時遠距離恋愛中だった夫と来たことがあるのですが、川原沿いの桜並木が夢のようにきれいだったこと以外はあまり覚えていないのが残念。
あ、あとそこで食べた猪肉の串焼きが予想外においしかったことも(笑)



秋田といえば稲庭うどん。
古い建物が目を引くお蕎麦屋さん、古泉洞に入ってみました。



細めの平打ちでつるりと喉ごしのいい稲庭うどんは、大好きなうどんのひとつです。



お昼時間を過ぎていたのでお店は空いていました。
店内いたるところに飾られた骨董品が圧巻で、昔の時代に迷い込んだようです。



古泉洞の建物は、江戸時代の寺子屋を移築したものだそうです。
言われてみれば、なるほどそんな雰囲気です。



通りにはたくさんの人力車が走っています。
やっぱり古い時代の街並みには人力車が似合うなぁ。

昼食後は早めに宿に入り、翌日改めて武家屋敷通りまで送ってもらいました。
武家屋敷の中でも、特に広大な敷地と立派な門構えが目に付く青柳家。



青柳家は佐竹氏の家臣として仕え、400年もの間、角館の有力者として文化や芸術の発展にも尽くした名家です。
末代の女性当主が亡くなってからは、今回宿泊した侘桜の経営者がその運営を任されており、宿泊者は無料で見学することができます。



母屋を抜けて隣の武器蔵に入ると、さすが武家といった感じの展示品の数々。



ここに住んでいた武士たちが実際に携えていた刀かもしれないと思うと、何だか迫力が増します。
こういう武器関係を少年のようにかぶりつきで撮影するのはだいたい夫です(笑)



私はといえば、武器蔵の2階に並ぶ手の込んだ装飾のお茶道具や、



日常使っていたと思われる食器の数々に釘付け。
同じ場所にいても、後で写真を見ると興味の対象がくっきり分かれていて面白いです。

武器蔵から庭に出ると、平賀源内に師事し西洋画の基礎を確立した小田野直武の像。
青柳家の血縁の武士で、解体新書の表紙や挿絵も手がけたすごい人です。
その像の向こう、農村の旧家を移築した秋田郷土館という建物の1階では、角館名産品の山桜の樺細工やイタヤ細工の実演販売が行われています。
2階では、青柳家が保管する明治以降の史料が展示されていました。



入口に慰霊の言葉が掲げられた戦史の部屋では、青柳家ゆかりの人たちの遺品や軍服などがたくさん並んでいます。



その上の階には、膨大な数のレコードのコレクション。
中にはコレクターからまとめて寄贈されたものもあり、武士という階級がなくなってからも実業家として成功を収めた青柳家の片鱗を垣間見ることができます。



さらに別のハイカラ館という建物では、これもまた圧巻のカメラコレクション。
他にも蓄音機や壁掛け時計といったアンティークが所狭しと並んでいます。



青柳家代々、時代の先を行く先進的な気質を持った当主だったのでしょうね。



見所満載の青柳家を出て、武家屋敷通りを散策。



空き地には栗の実がイガごと(しかも大量に)落ちていました。
久々に見る光景。秋だなぁ。



昔懐かしい、丸いポスト。
道行く人の人気を集めていました。



ずっと外を歩いていると、体が冷えてきます。
武家屋敷通りから桧木内川に出る途中、櫻丸珈琲で温かいコーヒーをテイクアウト。
雨が降ったり止んだりなので、お店の中は一休みする観光客で賑わっていました。



桧木内川の川原に出てみました。
犬の散歩をするご近所の方がちらほら。
土手沿いにはソメイヨシノの並木道が続き、春には見事な桜のトンネルになります。
ここは桜の季節にもう一度来たいなぁ。



武家屋敷通りには何軒もの稲庭うどん屋が並んでいます。
今日のお昼も稲庭うどん。
そして、つけ合わせのいぶりがっこは、噛めば噛むほどにじみ出る燻製のいい香り。
初めて食べるわけじゃないけれど、このおいしさがわかってしまうとは、私も大人になったということかな(笑)



うどん屋さんの近くにあった、角館小学校の跡地。
現在は更地になっていますが、ぽっかりした広い空間が印象的でした。



その横には、色とりどりの花が咲いている花壇。
秋に咲く花もいろいろあるんですね。



小学校跡地のほぼ向かい側に、岩橋家という武家屋敷があったので入ってみました。
たそがれ清兵衛のロケ地にもなったそうです。



角館の中級武士としての典型的な間取りが、そのまま残されています。
それにしても、囲炉裏があるとはいえ板戸と障子だけで秋田の冬を過ごすのは、とんでもなく寒かったでしょうね。
昔の人は本当に偉いと思います。私には無理そう(笑)



陽が傾き、武家屋敷通りの木々を斜めに照らします。
もう少ししたら紅葉が道の両側を赤く染めることでしょう。
この通りには大きな枝垂桜もたくさんあり、桧木内川のソメイヨシノと並んで春は桜の名所にもなります。
久しぶりに訪ねた角館、やっぱりいいところだなぁ。



帰りの新幹線を待つ角館駅のホーム。
山形新幹線もそうですが、新幹線など止まりそうにもないひなびたローカル線の雰囲気が、ミニ新幹線ならではの大好きなところです。
東京から直通3時間と意外にアクセスのいい角館、今度は春にまた訪ねてみたいです。


一般社団法人 角館町観光協会
http://kakunodate-kanko.jp/

角館山荘 侘桜(部屋)

10月中旬、十数年ぶりに尋ねた角館。
開業2周年を迎えた山あいの温泉宿、侘桜に泊まってみました。
武家屋敷通りから車で10分程度とさほど遠くはないものの、何もない山林を切り開いて作ったというだけあって、地元タクシーも迷う道のりでした(笑)



門をくぐると、古民家を移築した母屋がレセプションです。



中のロビーは土間になっています。
民芸調の家具に照明も落とされて、落ち着いた雰囲気です。



チェックイン手続きの前に、お茶とお菓子を出してくれました。
しばしほっこり。



お隣の囲炉裏ラウンジ。
夜はバーとしても利用できます。



土間から通路に出て、ダイニングのそばを通り、客室に向かいます。



客室棟に向かう渡り廊下。



庭越しに眺める母屋。



廊下にはあちこちに古美術品や調度品などが飾られ、格調高くも温かい雰囲気です。
部屋数が10室と少ないので、他の宿泊客に会うこともほとんどありませんでした。



ようやく部屋に到着。
八雲という和洋室です。



ドアを開けると、靴箱の上に、角館の伝統工芸品イタヤ細工の馬が飾られていました。
元は子供の遊び道具でしたが、幸せを運んでくる馬としてお土産にも人気だそうです。



部屋に入ると、室内は壁がなく広々。
伝統的な和の要素とシンプルな洋のバランスが保たれた、居心地のいい部屋です。
窓の外には山の緑。



小さなちゃぶ台がかわいい、8畳の和室。



ソファが置かれた窓際のリビング。
どことなく北欧を感じさせるような色使いです。



ベッドルームから見えるテラス越しの木々。
到着早々、お昼寝したくなります。



ベッドサイドのランプや壁飾り、リビングの柱などには、角館の伝統工芸品である山桜の樺細工が使われています。
電話の横の小物箱も樺細工でした。
オーナーの角館愛がそこかしこに。



ウッドデッキのテラス。
朝晩は冷えるけれど、開放的で気持ちのいい空間です。



お茶コーナーには、これも秋田の伝統的なお菓子であるもろこしが置いてありました。
小さな花の形がかわいい。
落雁に似た、素朴な甘さのお菓子です。



クローゼットに入っていた浴衣と丹前は、渋めの無地でした。
私の好きな地味かっこいい系(笑)



トイレもものすごく広い。
マンションだとこんな感じにはできないので憧れます。



洗面所は、椅子もあって使いやすいけれどちょっと暗めです。
タオルウォーマーがあってタオルがすぐ乾くのは便利。



アメニティはナチュラルな感じでした。
リーフ&ボタニクスの石鹸のセットを持ち帰り忘れたのが残念。



その奥には、源泉掛け流しの温泉が半露天風呂になっています。
部屋付きの温泉にしてはとっても広く、のんびり浸かれます。



湯船の横にあるシャワーコーナー。
木の椅子とたらいが温泉気分を盛り上げます。



ガラス戸を開け放つと、さらにいい感じ。
湯温は42度ぐらいだと言われましたが、外気が冷たいのでもう少しぬるく感じました。
ちょうどテレビで何とか大の教授が「温泉では『ふぅ~』と声を出した方がリラックス効果が高まる」と言っていたので、おやじっぽく『ふぅぁあ~』と伸びをしてみたり(笑)



翌朝はもっと開放的に、開けられる戸を全部開けてみました。
ほとんど露天風呂です。
このお風呂、本当に気に入りました。
ただ、朝方雨が降ったせいか、ガラス戸を閉めようとしたら窓枠にアマガエルが落ちてきたのはびっくりしましたが(汗)


角館山荘 侘桜
http://wabizakura.com/

角館山荘 侘桜(食事など)

山あいの温泉宿、角館山荘侘桜。
こちらの料理は、東京南麻布の名店「分とく山」の総料理長が企画しています。



食事は、母屋の裏にある個室ダイニングでいただきます。
夕食は座付から水菓子まで9品の会席料理。
サッカーの長谷部選手をまろやかにした感じ(勝手なイメージ(笑))のスタッフが担当してくれました。
とても親切ないい方でした。



座付として生雲丹南禅寺蒸しのあと、秋の気配たっぷりの前菜。



松茸の土瓶蒸し。
もうこの出汁だけでいいです。
と言いつつ中身もしっかり食べましたが(笑)



お造りのあと、焼物として鮮魚の柚香焼き。
ここからメインへと続くのに、早くも満腹状態の私。
しかも、風邪気味のせいか胃腸の調子も悪くなってきたので、残念ながら私だけここで打ち止めにしてもらいました。
なんだか、最近こういうのが多い・・・ちょっとへこみます(涙)
スタッフが「胃薬お持ちしましょうか?」と心配してくれました。



その後、海老の入った揚げ物と、比内地鶏の鍋と続きます。
きりたんぽ食べたかったなー。



秋田の誇る工芸品曲げわっぱに盛られた、秋鮭と腹子のごはん。
お土産屋さんでもよく見かける曲げわっぱ、欲しかったけどお値段が張るので今回は手が出ませんでした。



夫は秋田の地酒とデザートまで堪能し、ちょっと食べ過ぎたようだけど大満足。
敷地内を散歩しながら部屋に戻り、あっという間に和室に寝転がって寝てしまいました。
温泉宿に来るとよく見る光景(笑)

翌朝は雨模様。
夫が起きないので、予約していた貸切露天に一人で出かけました。



露天風呂への通路に置いてあった、雰囲気たっぷりの傘。



傘をさして、こんな通路を歩いていきます。



脱衣所で、内側から鍵を掛けて。
小さな温風ヒーターが置いてあったので、スイッチオン。



脱衣所を出ると、屋根のない露天風呂。
雨の日はちょっと寒い・・・。



シャワーなどはないようです。
かけ湯をしてお湯に浸かると、部屋のお風呂とは違う野趣があってなかなかいい感じ。
雨も止んできました。



横のテラスには、バリ風の椅子とカエルの置物。
温泉だけど、ちょっとプライベートプールのような雰囲気になりますね(笑)
早朝30分間の貸切露天、のんびり楽しめました。



よく寝て温泉に入り、夜に飲んだ胃腸薬も効いて体調も回復しました。
ダイニングの昨日とは違う個室で、窓から石庭を眺めながら、爽やかな朝食タイム。



豆乳に、ブルーベリーとグレープフルーツのビネガーをそれぞれ混ぜたドリンク。
合うのかなぁと思いましたが、ヨーグルトのようでとてもおいしかったです。



朝ごはんはこんな感じです。
私はお粥で十分でしたが、おひつに用意されたご飯がとてもおいしかったようで、夫はさらにご飯を2膳。
やっぱりあきたこまちだったのかな。
山形のつや姫やはえぬき、新潟のこしひかりと並んで、我が家のお気に入りのお米のひとつです。



最後に、お米を少し甘く煮たものを冷やしてフルーツを混ぜた水菓子が出されました。
農家の方が畑仕事の休憩時間に食べる伝統的なおやつをアレンジしたとのこと。
元はみかんの缶詰やきゅうりの薄切りを入れたものだそうです。
ほのかな甘みがおいしく、何となく懐かしい感じがしました。



ダイニングの一番奥のドアを開けると、星見台があります。
晴れた夜、ここから星を見たらきれいでしょうね。


角館山荘 侘桜
http://wabizakura.com/

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