- No
- 134
- Date
- 2013.09.23 Mon
楢下宿 丹野こんにゃく
帰省の折、久しぶりに楢下宿の丹野こんにゃくに行ってきました。
楢下宿は山形県上山市にあり、参勤交代で羽州街道を通る大名たちの宿場町だった場所です。
宿場の南北には、見張りや警備のための番所もあったそうです。
そのため、丹野こんにゃくの店舗には「こんにゃく番所」という名前がついています。

立派な門をくぐると、敷地内は趣のある武家屋敷調になっています。

食事処と売店のある建物。
反対側の建物には、こんにゃくスイーツを売る「番かふぇ」もあります。
いつも混んでいる印象ですが、三連休ともあって売店はお客さんでごった返していました。

予約名を告げると、売店で試食でもしながら少しお待ちくださいとのこと。
それじゃあと、今から食事なのに早速試食に走る母と姪。
ふと見上げると、この照明の形って、山形のソウルフード「玉こんにゃく」ではないですか(笑)
駐車場に車を置いてきた父が合流し、ほどなくして名前を呼ばれ、奥の食事処に通されました。
この日は2千円のこんにゃく会席です。

お茶請けとして、ラ・フランスのこんにゃくみぞれ。
メニューにはなく、お通し的な位置づけのようです。
絶妙な柔らかさに仕上げてあり、あまりこんにゃくという感じはしません。
ラ・フランスは山形特産の洋梨で、とろりとした果肉が甘くジューシーな果物です。
見た目そうおいしそうには見えず、食べ頃の判断が難しいのが難点ですが(笑)

先付と前菜、煮物、酢の物が並びました。
味噌だれのかかった先付の胡麻こんにゃくは、食べてみると黒胡麻豆腐そのもの。
黒豆に見えるものも、半分はこんにゃくの粒が混じっています。
アワビの歯ごたえを再現したものや貝ヒモっぽい珍味を模したもの、もずくのような酢の物もこんにゃく。
しまいには里芋の煮物も「これもこんにゃく?これは本物?」とワケがわからなくなるこんにゃくワールドが展開されます。

帆立の貝柱フライ、と思いきやこれもこんにゃく。
店員さんが「一口で食べないで中を見てみてくださいね。うちの技術ですから。」と自信ありげに説明してくれました。
確かに中のこんにゃくが貝柱状になっていておもしろく、よくいろいろ作るよねぇと一同感心。
これ以降「技術ですから」を連発して悦に入る父でした(笑)

お造りは、トロのような食感の刺身こんにゃくや、甘海老や白身魚に似せて仕上げたものなど。
甘海老こんにゃくは、袋の先の方に穴が開いていて、尻尾の方から押し出すと中の柔らかいこんにゃくが甘海老っぽい感じに出てきます。

蒸し物として、餅こんにゃくを牛肉で巻いたもの。
丹野こんにゃくの数ある商品の中でも「餅こん」が大好きな私と姪です。
姪も私と同様、お皿ごとに写真を撮っていましたが、
「あっ、撮る前に食べちゃった(汗)AKIちゃん、ちょっと写真撮らせて~」
「あーまた食べちゃった!」
と食いしん坊らしいミスを連発(笑)

止椀として、松茸しんじょうのお吸い物。

そして最後に、つなぎにこんにゃくを使ったお蕎麦。
具はきのことニシンから選びます。
お粥も選べますが、私たちはみんなお蕎麦でした。

窓の外は朝からの雨が降ったり止んだり。
熱いお茶を飲んで、ごちそうさまでした。
このコース全体で、板こんにゃく2枚分を使っているそうです。
カロリーは低いけれど腹もちがいいので、かなりおなかいっぱいになります。

店で食事をした人は、売店で売っている玉こんにゃくの試食券がもらえます。
満腹だけど、大鍋で煮込まれた玉こんの香ばしい醤油の香りには逆らえません。
ちなみに、販売しているものは1串4玉で税込105円です。

ふと横を見ると、母はさらに餅こん数種と何やらお土産品も購入。
食べ盛りの姪が玉こんをほおばりながら餅こんを要求したものの、「帰ってからにしなさい」とたしなめられて撃沈していました(笑)

お昼時を過ぎると、客足は少し落ち着くようです。
せっかくだから番かふぇの方も見てくればよかったな。
妹と姪によると、こんにゃくの蒸しパンがおいしいのだそうです。

家に帰ると、晩酌のお供として売店の品が登場。
焼き鳥風こん肉焼き、餅こん醤油味、餅こんくるみ甘味噌味、の3種です。
個人的には、海苔で巻かれた餅こん醤油味が一押し。

そして、東京に帰るときに母に持たされたお土産の紙袋の中にも、やっぱりこんにゃくのお総菜セットが入っていました(笑)
ありがたくいただきまーす。
楢下宿 丹野こんにゃく
http://www.tannokonnyaku.co.jp/
楢下宿は山形県上山市にあり、参勤交代で羽州街道を通る大名たちの宿場町だった場所です。
宿場の南北には、見張りや警備のための番所もあったそうです。
そのため、丹野こんにゃくの店舗には「こんにゃく番所」という名前がついています。

立派な門をくぐると、敷地内は趣のある武家屋敷調になっています。

食事処と売店のある建物。
反対側の建物には、こんにゃくスイーツを売る「番かふぇ」もあります。
いつも混んでいる印象ですが、三連休ともあって売店はお客さんでごった返していました。

予約名を告げると、売店で試食でもしながら少しお待ちくださいとのこと。
それじゃあと、今から食事なのに早速試食に走る母と姪。
ふと見上げると、この照明の形って、山形のソウルフード「玉こんにゃく」ではないですか(笑)
駐車場に車を置いてきた父が合流し、ほどなくして名前を呼ばれ、奥の食事処に通されました。
この日は2千円のこんにゃく会席です。

お茶請けとして、ラ・フランスのこんにゃくみぞれ。
メニューにはなく、お通し的な位置づけのようです。
絶妙な柔らかさに仕上げてあり、あまりこんにゃくという感じはしません。
ラ・フランスは山形特産の洋梨で、とろりとした果肉が甘くジューシーな果物です。
見た目そうおいしそうには見えず、食べ頃の判断が難しいのが難点ですが(笑)

先付と前菜、煮物、酢の物が並びました。
味噌だれのかかった先付の胡麻こんにゃくは、食べてみると黒胡麻豆腐そのもの。
黒豆に見えるものも、半分はこんにゃくの粒が混じっています。
アワビの歯ごたえを再現したものや貝ヒモっぽい珍味を模したもの、もずくのような酢の物もこんにゃく。
しまいには里芋の煮物も「これもこんにゃく?これは本物?」とワケがわからなくなるこんにゃくワールドが展開されます。

帆立の貝柱フライ、と思いきやこれもこんにゃく。
店員さんが「一口で食べないで中を見てみてくださいね。うちの技術ですから。」と自信ありげに説明してくれました。
確かに中のこんにゃくが貝柱状になっていておもしろく、よくいろいろ作るよねぇと一同感心。
これ以降「技術ですから」を連発して悦に入る父でした(笑)

お造りは、トロのような食感の刺身こんにゃくや、甘海老や白身魚に似せて仕上げたものなど。
甘海老こんにゃくは、袋の先の方に穴が開いていて、尻尾の方から押し出すと中の柔らかいこんにゃくが甘海老っぽい感じに出てきます。

蒸し物として、餅こんにゃくを牛肉で巻いたもの。
丹野こんにゃくの数ある商品の中でも「餅こん」が大好きな私と姪です。
姪も私と同様、お皿ごとに写真を撮っていましたが、
「あっ、撮る前に食べちゃった(汗)AKIちゃん、ちょっと写真撮らせて~」
「あーまた食べちゃった!」
と食いしん坊らしいミスを連発(笑)

止椀として、松茸しんじょうのお吸い物。

そして最後に、つなぎにこんにゃくを使ったお蕎麦。
具はきのことニシンから選びます。
お粥も選べますが、私たちはみんなお蕎麦でした。

窓の外は朝からの雨が降ったり止んだり。
熱いお茶を飲んで、ごちそうさまでした。
このコース全体で、板こんにゃく2枚分を使っているそうです。
カロリーは低いけれど腹もちがいいので、かなりおなかいっぱいになります。

店で食事をした人は、売店で売っている玉こんにゃくの試食券がもらえます。
満腹だけど、大鍋で煮込まれた玉こんの香ばしい醤油の香りには逆らえません。
ちなみに、販売しているものは1串4玉で税込105円です。

ふと横を見ると、母はさらに餅こん数種と何やらお土産品も購入。
食べ盛りの姪が玉こんをほおばりながら餅こんを要求したものの、「帰ってからにしなさい」とたしなめられて撃沈していました(笑)

お昼時を過ぎると、客足は少し落ち着くようです。
せっかくだから番かふぇの方も見てくればよかったな。
妹と姪によると、こんにゃくの蒸しパンがおいしいのだそうです。

家に帰ると、晩酌のお供として売店の品が登場。
焼き鳥風こん肉焼き、餅こん醤油味、餅こんくるみ甘味噌味、の3種です。
個人的には、海苔で巻かれた餅こん醤油味が一押し。

そして、東京に帰るときに母に持たされたお土産の紙袋の中にも、やっぱりこんにゃくのお総菜セットが入っていました(笑)
ありがたくいただきまーす。
楢下宿 丹野こんにゃく
http://www.tannokonnyaku.co.jp/
- No
- 135
- Date
- 2013.09.23 Mon
山形
2週間前には夫の実家、今回は私の実家と、なかなか目まぐるしい9月です(笑)
台風が近づく三連休、久々の山形新幹線。

福島で東北新幹線から切り離されると、その先は奥羽本線を走ります。
在来線の線路なので、一応新幹線とはいうものの山の中も走れば踏切もあり、スピードはがくんと落ちます。
それでも、車窓から山肌の葡萄畑や水田を眺めると何とも言えず癒されてしまう、根っからの田舎者です。

途中駅のホームに停車中の在来線、車体には「きてけろくん」の絵。
最近できたキャラクターなのかな。
モアイ像みたいな人の横顔、山形県はこんな形をしているのです。
この日は9月とは思えない暑い日で、駅に迎えに来た家族と「冷やしラーメン」を食べに行くことに。

冷やしラーメンは山形市のお蕎麦屋さん栄屋本店が発祥ですが、今ではあちこちで食べることができます。
醤油ベースのスープに氷が浮かんでいて、冷えても固まらない油が特徴です。
山形ってラーメン消費量日本一なんだよ、と妹。
そういえば、蕎麦屋のメニューにラーメン(中華そば)があるのも、山形独特かもしれません。

夜は、学生時代の友人と駅前の沖縄料理店で飲む約束。
夫の同級生で私もよく知っている人ですが、転勤で偶然私の実家から徒歩5分のところに引っ越してきたという話(笑)
山形なのに敢えての沖縄料理チョイスにもくすりとしましたが、これがなかなか良いお店でした。
豚料理・うちなー酒家、ぶーさー。
ハデハデな外観とは少し違う印象の、高低差のある半個室がくつろげます。

海ぶどうと、お通しのもずく。
東京の居酒屋で出てくるのとは違い、沖縄で食べた時のしゃっきり感に限りなく近い海ぶどうでした。
沖縄から仕入れてるのかな。びっくりです。
お酒も、泡盛の品揃えがものすごい。
きれいな琉球グラスで出してくれます。

看板メニューの豚しゃぶと蒸ししゃぶは、山形の誇る平田牧場の三元豚。
せいろに山盛りの野菜の上に豚肉を乗せて蒸しあげる蒸ししゃぶ、ポン酢と胡麻を合わせた特製タレがおいしかったです。
夫と三人、近況報告や昔話で盛り上がり、あっという間の数時間。

もう1軒行くか、と表通りを駅の反対方向へ。
SIDE WAYSという、ガラス越しのワインセラーが目を引くスペイン料理店に入りました。
ここも人気店のようで、ほぼ満席のお客さんがにぎやか。

おなかいっぱいなので、グラスワインとちょっとつまむもの程度の注文。
「本日のグラスワイン」として500円で飲めるワインがリストアップされています。
ボトルの場合は、ウォークインセラーへ見に行って自由に選べるそうです。
山形の街中で飲む機会はほとんどなかったので、こんなお店もあったんだなぁと新鮮な発見でした。

翌日、ワインといえば・・・の高畠ワイナリーへドライブ。
常時何種類かのワインが試飲用に用意されており、山形産のワインや特産品などが購入できます。
父は到着早々に母に車のキーを渡し、夫ともどもあっという間に全種類を試飲(笑)
外で売られている葡萄やラ・フランスのソフトクリームも人気です。

そして、山形を中心にレストランや洋菓子店、パン工房などを展開するシベール。
レストランもおいしいですが、行くと必ず買うのがラスクです。
ラスク好きの私ですが、私が知っている限りではここのラスクが一番おいしい!
とはいえ、実は東京の青山にもシベールのお店はあるんですけれどね(笑)

これは、山形県郷土館「文翔館」。
大正5年に建てられた、旧山形県庁舎・県会議事堂です。
中にはホールや会議室、ギャラリーなどがあり、コンサートやイベント、時には結婚式や映画などの撮影にも使われているそうです。
毎年行われる花笠まつりでは、花笠パレードのゴール地点にもなります。

市内を歩いてみました。
最近できたらしい「水の長屋 七日町御殿堰」。
御殿堰は江戸時代に治水のため整備された水路のひとつで、これを街の中に復元させる取り組みが進んでいるようです。
長屋や蔵には飲食店や雑貨屋などが入っていて、ちょっといい雰囲気の空間になっていました。

そこから少し歩くと、これもここ数年でできたという屋台村がありました。
昔お祭りでよく売っていた「どんどん焼き」なんかもあって懐かしい感じでしたが、おなかが空いていなかったので、残念ながら今回は素通りです。
子供の頃によく行った楽器店なども知らないうちに小綺麗な建物に変わっていたりして、たまにはこの辺りも歩いてみるもんだなぁと思いました。
翌日は、台風が東海地方から北上してくる中、「肉そば」を食べに河北町へ。

河北町の肉そばは、田舎そばに少し甘めのそばつゆ、具は歯ごたえのある鶏肉にネギというスタイルです。
町内20店舗ぐらいのお蕎麦屋さんで食べられます。
冷たいのと温かいのがあり、なぜか一年を通して冷たい方が主流。
これは冷たい肉そばですが、写真では温かいのと区別がつきません(笑)
窓の外を雨が斜めに吹きつけ、何かよくわからないものが音を立てて飛ばされていくような天気でも、お客さんがそこそこ入っていたのはさすがです。
台風さえ来なければ、この季節の山形といえば芋煮会なのにね・・・。
ということで、今更ですが数年前の写真を引っぱりだしてみました。

毎年9月の初め頃、馬見ヶ崎川の河川敷で開催される、日本一の芋煮会フェスティバル。
この日のためにプールのような大鍋が用意され、川原を埋め尽くす大勢の人たちに芋煮がふるまわれます。
なぜ祭でなくフェスティバルなのかはよくわかりませんが(笑)

建設現場ではありません(笑)
重機で芋煮を作っています。
この重機は芋煮会専用で、機械油の代わりに食用油が使われているそうです。

チケット(300円ぐらい)を買うともらえる1杯の芋煮。
里芋、牛肉、ネギ、こんにゃくが基本の具で、醤油とお酒と砂糖で味付けしています。
庄内地方やお隣の宮城県などでは、牛肉の代わりに豚肉だったり、醤油でなく味噌味だったり、バリエーションはいろいろあってどれもおいしいです。
が、山形市周辺ではこの組み合わせ以外は芋煮と認めません。
職場などで「芋煮会するべー!」となったとき、出身地による芋煮の違いで争いが勃発するほどの芋煮愛なのです(笑)

そして、これは去年帰省したときの実家メンバーでの芋煮会です。
秋になると、芋煮用の鍋や釜の貸し出しと薪の束などを含めて一式になっている「芋煮会セット」が、あちこちのスーパーで売り出されます。

基本の具に加え、きのこ率が異常に高い我が家の芋煮です(笑)

またそのうち芋煮会しようか、などと夫と話しつつ、運良く台風の直撃を免れた新幹線で東京へ戻りました。
稲刈り間近の黄金色の水田。
今年も新米が楽しみです。
台風が近づく三連休、久々の山形新幹線。

福島で東北新幹線から切り離されると、その先は奥羽本線を走ります。
在来線の線路なので、一応新幹線とはいうものの山の中も走れば踏切もあり、スピードはがくんと落ちます。
それでも、車窓から山肌の葡萄畑や水田を眺めると何とも言えず癒されてしまう、根っからの田舎者です。

途中駅のホームに停車中の在来線、車体には「きてけろくん」の絵。
最近できたキャラクターなのかな。
モアイ像みたいな人の横顔、山形県はこんな形をしているのです。
この日は9月とは思えない暑い日で、駅に迎えに来た家族と「冷やしラーメン」を食べに行くことに。

冷やしラーメンは山形市のお蕎麦屋さん栄屋本店が発祥ですが、今ではあちこちで食べることができます。
醤油ベースのスープに氷が浮かんでいて、冷えても固まらない油が特徴です。
山形ってラーメン消費量日本一なんだよ、と妹。
そういえば、蕎麦屋のメニューにラーメン(中華そば)があるのも、山形独特かもしれません。

夜は、学生時代の友人と駅前の沖縄料理店で飲む約束。
夫の同級生で私もよく知っている人ですが、転勤で偶然私の実家から徒歩5分のところに引っ越してきたという話(笑)
山形なのに敢えての沖縄料理チョイスにもくすりとしましたが、これがなかなか良いお店でした。
豚料理・うちなー酒家、ぶーさー。
ハデハデな外観とは少し違う印象の、高低差のある半個室がくつろげます。

海ぶどうと、お通しのもずく。
東京の居酒屋で出てくるのとは違い、沖縄で食べた時のしゃっきり感に限りなく近い海ぶどうでした。
沖縄から仕入れてるのかな。びっくりです。
お酒も、泡盛の品揃えがものすごい。
きれいな琉球グラスで出してくれます。

看板メニューの豚しゃぶと蒸ししゃぶは、山形の誇る平田牧場の三元豚。
せいろに山盛りの野菜の上に豚肉を乗せて蒸しあげる蒸ししゃぶ、ポン酢と胡麻を合わせた特製タレがおいしかったです。
夫と三人、近況報告や昔話で盛り上がり、あっという間の数時間。

もう1軒行くか、と表通りを駅の反対方向へ。
SIDE WAYSという、ガラス越しのワインセラーが目を引くスペイン料理店に入りました。
ここも人気店のようで、ほぼ満席のお客さんがにぎやか。

おなかいっぱいなので、グラスワインとちょっとつまむもの程度の注文。
「本日のグラスワイン」として500円で飲めるワインがリストアップされています。
ボトルの場合は、ウォークインセラーへ見に行って自由に選べるそうです。
山形の街中で飲む機会はほとんどなかったので、こんなお店もあったんだなぁと新鮮な発見でした。

翌日、ワインといえば・・・の高畠ワイナリーへドライブ。
常時何種類かのワインが試飲用に用意されており、山形産のワインや特産品などが購入できます。
父は到着早々に母に車のキーを渡し、夫ともどもあっという間に全種類を試飲(笑)
外で売られている葡萄やラ・フランスのソフトクリームも人気です。

そして、山形を中心にレストランや洋菓子店、パン工房などを展開するシベール。
レストランもおいしいですが、行くと必ず買うのがラスクです。
ラスク好きの私ですが、私が知っている限りではここのラスクが一番おいしい!
とはいえ、実は東京の青山にもシベールのお店はあるんですけれどね(笑)

これは、山形県郷土館「文翔館」。
大正5年に建てられた、旧山形県庁舎・県会議事堂です。
中にはホールや会議室、ギャラリーなどがあり、コンサートやイベント、時には結婚式や映画などの撮影にも使われているそうです。
毎年行われる花笠まつりでは、花笠パレードのゴール地点にもなります。

市内を歩いてみました。
最近できたらしい「水の長屋 七日町御殿堰」。
御殿堰は江戸時代に治水のため整備された水路のひとつで、これを街の中に復元させる取り組みが進んでいるようです。
長屋や蔵には飲食店や雑貨屋などが入っていて、ちょっといい雰囲気の空間になっていました。

そこから少し歩くと、これもここ数年でできたという屋台村がありました。
昔お祭りでよく売っていた「どんどん焼き」なんかもあって懐かしい感じでしたが、おなかが空いていなかったので、残念ながら今回は素通りです。
子供の頃によく行った楽器店なども知らないうちに小綺麗な建物に変わっていたりして、たまにはこの辺りも歩いてみるもんだなぁと思いました。
翌日は、台風が東海地方から北上してくる中、「肉そば」を食べに河北町へ。

河北町の肉そばは、田舎そばに少し甘めのそばつゆ、具は歯ごたえのある鶏肉にネギというスタイルです。
町内20店舗ぐらいのお蕎麦屋さんで食べられます。
冷たいのと温かいのがあり、なぜか一年を通して冷たい方が主流。
これは冷たい肉そばですが、写真では温かいのと区別がつきません(笑)
窓の外を雨が斜めに吹きつけ、何かよくわからないものが音を立てて飛ばされていくような天気でも、お客さんがそこそこ入っていたのはさすがです。
台風さえ来なければ、この季節の山形といえば芋煮会なのにね・・・。
ということで、今更ですが数年前の写真を引っぱりだしてみました。

毎年9月の初め頃、馬見ヶ崎川の河川敷で開催される、日本一の芋煮会フェスティバル。
この日のためにプールのような大鍋が用意され、川原を埋め尽くす大勢の人たちに芋煮がふるまわれます。
なぜ祭でなくフェスティバルなのかはよくわかりませんが(笑)

建設現場ではありません(笑)
重機で芋煮を作っています。
この重機は芋煮会専用で、機械油の代わりに食用油が使われているそうです。

チケット(300円ぐらい)を買うともらえる1杯の芋煮。
里芋、牛肉、ネギ、こんにゃくが基本の具で、醤油とお酒と砂糖で味付けしています。
庄内地方やお隣の宮城県などでは、牛肉の代わりに豚肉だったり、醤油でなく味噌味だったり、バリエーションはいろいろあってどれもおいしいです。
が、山形市周辺ではこの組み合わせ以外は芋煮と認めません。
職場などで「芋煮会するべー!」となったとき、出身地による芋煮の違いで争いが勃発するほどの芋煮愛なのです(笑)

そして、これは去年帰省したときの実家メンバーでの芋煮会です。
秋になると、芋煮用の鍋や釜の貸し出しと薪の束などを含めて一式になっている「芋煮会セット」が、あちこちのスーパーで売り出されます。

基本の具に加え、きのこ率が異常に高い我が家の芋煮です(笑)

またそのうち芋煮会しようか、などと夫と話しつつ、運良く台風の直撃を免れた新幹線で東京へ戻りました。
稲刈り間近の黄金色の水田。
今年も新米が楽しみです。