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category :2013.01 熱海(界 熱海)

界 熱海(部屋と食事)

年末年始休暇も終わり、会社に戻って一週間経った三連休に、熱海の温泉に行きました。
界 熱海。
江戸時代から続く老舗旅館の蓬莱が、星野リゾート傘下で昨年リノベーションし、オープンした温泉宿です。



それにしてもここ数年の星野リゾートの勢いはすごいですね。
そんなに広げて大丈夫なのかしらと余計な心配をしつつ、名だたる有名旅館が次々と界ブランドに変わるのを見て、ちょっと行ってみようかと訪ねてみた次第。
ちなみに「界」は外国人にも発音しやすいことを考慮して付けられた名前だそうです。



小さな門をくぐって車寄せを通り過ぎると、雰囲気のあるエントランスが迎えてくれます。
ロビーを過ぎていったん建物を出ると、部屋へは階段を下りて、下へ下へ。



階段の途中には、内側に木が張り出した箇所もあり、目を奪われます。
極力自然を活かした造りなのでしょうね。
そのせいか、階段や踊り場も完全に水平ではなく、少し傾いていたりします。



階段途中の「古々比の瀧(こごいのゆ)」を過ぎてしばらく下りていくと、突き当たりの見晴らしの良い窓の横にご神木がありました。
横の出入口からさらに屋外に下りていけば、空中湯上り処の「青海テラス」と、もうひとつの大浴場「走り湯」があります。
ご神木から左側に折り返すように階段を下りると、ようやく離れの部屋が連なる通路に到着。



12畳の部屋に次の間がついた「老松」という部屋です。
Webで見たような広縁に椅子がある部屋ではありませんでしたが、代わりに縁側が付いていました。
床の間の掛け軸やお花は、すべて女将さんの手によるものだそうです。



次の間の押入れに浴衣と作務衣(寝巻き用)と丹前が用意してありました。
浴衣の方が断然かわいいのですが、私たち夫婦はいつも作務衣ばかり選んでしまいます。
色気より楽な方が優先になって、早何年(笑)



大きな窓からは緑越しに相模湾が見え、縁側から外に出ることもできます。



洗面所も広々としていて、見晴らしのいい内風呂も付いていました。
ただ、この内風呂は温泉ではないとのこと。
お風呂も洗面所も、アメニティはKaiというオリジナルブランドで統一されています。



縁側の外から見たところ。



夕食のお品書き。
早期予約特典で料理がグレードアップしたようで、食べきれるかちょっと不安になるくらいの豪華さです。
食事は朝晩とも部屋出しのみ。
あの階段を上り下りするのは重労働だろうなと思っていたら、配膳スタッフはやはり男性でした。



先付の、さざえの柑橘釜。
私が貝類が苦手なことを予約時に伝えていたのですが、どこかで洩れてしまったようで、改めてお願いしたら急遽伊勢海老の三種盛りに代えてくれました。



先方も恐縮されていましたが、まぁ好き嫌いは私の都合なのでちょっと申し訳ない気もします。
用意してくれた伊勢海老はどれもおいしかったです。



お刺身やお肉なども、おなかいっぱいになりながらつい食べてしまうさすがのおいしさでしたが、メインの「金目鯛のつみいれ鍋」が絶品でした。
高級魚の金目鯛を惜しげもなくつみれにしたもので、甘めの出汁によく合い、できあがりがふわっふわです。
あれはもう一度食べたいなぁ。



デザートが5品から選べるのは嬉しい。
私はほうじ茶のクレームブリュレ。



夫はフルーツ入りの梅酒ゼリーを頼みました。
デザートも、味もビジュアルも抜かりなしです。
私たちにはちょっと量が多かったけれど、大満足の夕食でした。



翌朝、太平洋から朝日が昇るところ。
東伊豆は海から昇る朝日、西伊豆は海に沈む夕日が見られるんですね。
山も海もあって、伊豆は本当にいいところだなぁとしみじみ。



朝食タイム。
まずは湯豆腐と、とっても甘い青森のりんごジュース。



全体ではこんな感じです。
派手なものはないけれど、じんわりとおいしい朝ごはん。
昨日あんなに食べたのに、温泉に入って朝日を見たらちゃんとおなかが空くから不思議(笑)



食後のコーヒーの器がかわいくて、私のストライクゾーンでした。
これ売ってたら買ったのになぁ。

界 熱海(温泉など)

界 熱海は敷地が縦に長く、通路のほとんどが階段です。
私たちはだいぶ階段の下の方の部屋でしたが、上の方の部屋だと階下の温泉に行くにはかなりの上り下りになります。
足腰の弱い方だと、ちょっと行き来が大変かもしれません。



朝、走り湯に続く出入口の横にある窓からの眺め。
右側の屋根が青海テラス、左側が走り湯、さらに下りると別館のヴィラ・デル・ソルに繋がっています。



走り湯へと下りる道。



途中に、湯上り処の青海テラスがあります。
蓬莱からのリノベーション時に新設されたもので、セルフですが飲み物がフリーで何種類か置いてあります。
ここがとっても気持ちいい。
あまり人がいないのをいいことに、いろんな場所に座っては海を眺めてみました(笑)



夕方になるとこんな感じです。
キャンドルが全部付いていればもう少しムーディーになるんでしょうね。
冬なので確かに寒いですが、温泉で温まった後はむしろ心地よいくらいでした。
階段を少し下りればすぐそこに走り湯があります。



走り湯。
夜は女性用、朝は入れ替わって男性用になります。
朝、誰もいなかったので夫が撮ってきました。
昨夜の夕食前の時間には相当混み合っていましたが、時間によるんでしょうね。
木々越しに海が見渡せる、柔らかで気持ちのいいお湯です。



もうひとつの古々比の瀧(こごいのゆ)は、少し階段を上った途中にあります。
こちらは夜が男性用、朝が女性用です。



高台から海を見下ろす造りになっていて、開放感抜群のモダンな湯殿です。
シャワーのデザインが素敵すぎて、一瞬使い方がわかりませんでした(笑)
こちらも、朝一に行ったら貸切状態。
湯船はこちらの方が広くて、海を見ながら(こっそり鼻歌も歌いながら)延々と浸かってしまいました。



脱衣場との間には透明な仕切りがありますが、ドアはありません。
これは賛否両論だろうな。
真冬の本当に寒い日ならば、ちょっとしんどいかもしれません。



階段を上がりきってフロント近くのドアからさらに2階に上ると、サロンがあります。
本館の中でここだけが洋館の造りになっていて、好きなときにソファでお茶を飲んだり本を眺めたりすることができます。



本は、日本文化に関するものや洋書などさまざま。



コーヒーマシーンやいろんな種類のお茶が用意されています。



私の好きなロータスのカラメルビスケットを発見。
他にも、個包装のマシュマロや、ビンに入ったキャンディや金平糖など、ちょっとしたかわいいお菓子が置いてありました。



チェックインは部屋での手続きでしたが、チェックアウトはロビーで。
12時までいられるので、朝食後ものんびりできてよかったです。



それでも名残惜しい、帰り際。
きれいな景色とおいしい料理、気持ちのいい温泉に癒された、つかの間の休日でした。


星野リゾート 界 熱海
http://kai-atami.jp/

伊豆山神社

初詣を兼ねて、熱海の伊豆山神社へ。
源頼朝ゆかりのこの神社は、天下獲りの強運神社として知られています。
頼朝と政子が逢瀬を重ねた場所ということで、縁結びのご利益もあるそうです。
お寺からいただいた地蔵を握りしめたり神社にお参りしてみたり、なんだかもう神仏ごちゃ混ぜですが、これも日本人の特権ということで(笑)



伊豆山神社前の停留所。
熱海駅からの周遊バスが停まります。
海辺から837段の権現坂を上ってくるのが正しい徒歩コースのようですが、下調べ不足で宿からの道がわからず、ここまでは遠回りの車ルートを歩いてきてしまいました。
この先は189段で拝殿に登ることができます。



大鳥居の下の階段には野生の親子猿。



神社の拝殿です。
三が日を過ぎたので参拝客はまばらでしたが、学生らしいグループが楽しそうに、でも真剣に、二礼二拍手一礼をしていました。



境内からは、熱海の温泉街と相模湾が一望できます。



再び189段を下りて、バス停の向かいにあるめぐみ茶屋でコーヒーをいただき一休み。
そこのお母さんが、
「もう神社には行ってきました?ならこれどうぞ。」
と、ご神木である「なぎの木」の葉っぱを2枚くれました。



夫婦で持っていると夫婦円満のご利益があるそうです。
なんだかほのぼのしてしまいました。



帰り道は権現坂を下りてみようと、めぐみ茶屋の横から階段に出ました。
急な石段ですが、灯篭や桜の木や趣のある家が両側に並ぶ、なんともいえない風情のある道です。



遠くには海も見えます。
足元を三毛猫がのんびりと横切っていきました。





きれいな赤い花(椿かな?)や、はっさくに似た黄色い柑橘類が色鮮やか。



国道135号に出たところで振り返ると、急勾配の石段がこんな風に見えます。
あと220段降りれば海。
階段の上の方と信号の向こうの海と、夫と二人であれこれ撮影していたら、お買い物帰りらしい小さなおばあちゃんが通りかかって
「信号、青だよぅ。」
と声をかけてくれました。
大根を1本持ってトコトコと国道の歩道を歩いていく後姿が、とてもかわいかったです。

国道からそのまま歩いて宿に戻りましたが、今度来るときは海から階段を上ってみようかな。
でも837段か・・・ちょっとくじけそうな段数ではありますが(笑)

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