- No
- 442
- Date
- 2023.11.22 Wed
角川武蔵野ミュージアム
週末、妹が埼玉での用事のついでに所沢の角川武蔵野ミュージアムに行きたいと言うので、私も便乗することにしました。
最寄駅の東所沢駅で妹と待ち合わせ、そこから10分ほど歩いてミュージアムのある複合施設ところざわサクラタウンへ。
11月としては異例の夏日続きから一転、数日前から突然寒くなりぐずついた天候でしたが、何とか雨には降られずに済みました。

ところざわサクラタウンは、KADOKAWAと所沢市の連携によりポップカルチャーの発信拠点として2020年にオープン。
敷地内に足を踏み入れると、武蔵野坐令和神社のモダンな意匠が目を引きました。
文芸、芸術、芸能は古来神に奉納し神から賜るものであったことから、クールジャパンの聖地として建立されたようです。

そして、図書館と美術館と博物館の混合施設として作られた角川武蔵野ミュージアム。
地層深くから地表に隆起した火山積層物のイメージで隈研吾氏がデザインしたそうで、さすがの迫力です。
正面入口の外ではオープン前からチケット購入待ちで10組ほど並んでいましたが、私たちはWebで事前購入済みの別の列に一番乗り。
1階で開催中のツタンカーメン展が翌週終了のためか、10時オープンと同時にそちらに流れる人が多いようでした。

まずは空いているうちにかの有名な本棚劇場を見てみたい、ということで私たちは4階へ直行。
エレベーターを降りると「エディットタウン ブックストリート」として本だらけの通路が目の前に広がり、本好きの妹も私もテンションが上がります。

様々なテーマごとに展示されている本は、購入はできませんが自由に読むことができます。
座って読めるスペースもたくさんあって心惹かれますが、ひとまずその通路を抜けて一番奥へ。

ブックストリートの突き当たりが、5階まで吹き抜けの「本棚劇場」。
もちろんここにある本も手に取って読めますが、これだけ立体的に並べられると展示空間としても圧巻です。
期せずしての一番乗りでしたが大正解でした。
ただ、上の方の書棚への通路はスタッフオンリーになっていて行くことができず残念。

ここには、角川書店創業者の角川源義氏をはじめとする昭和の文化人4名から寄贈された本が主に収蔵されているそうです。
どの本にも作者の創造する物語や伝えたい想いや遺したい知識が詰まっているのだと思うと、その果てしない世界の広がりがアナログの仮想空間のようで本当にわくわくします。

本棚の壁面に投写されるプロジェクションマッピング。
一定の時間ごとに上映があり、スタッフが立ち位置を誘導してくれます。
動画はNGですが写真撮影はOKとのこと。
角川書店と角川映画の往年の名作の一節が紹介されたりして、文字と映像で構成されたイメージを楽しみました。

本棚劇場を出て、気になるコーナーの本を眺めながらブックストリートを戻り、横にある「荒俣ワンダー秘宝館」を覗いてみました。
その一角では、企画展として金魚を特集。

隣のスペースでは、荒俣宏氏が監修した博物学的コレクションがあれこれ並び、まさに蒐集家の秘密の部屋を覗き見するようなごちゃ混ぜ感。

「エディットアンドアートギャラリー」では「古代エジプトの教科書」の企画展。
1階のツタンカーメン展との連動企画のようです。
神戸でもここでも何故か古代エジプト展によく遭遇するよねと妹と笑いつつ。

4階をひと巡りした後5階へ行こうと、せっかくなのでエレベーターではなく本棚劇場の裏手にある階段へ向かいました。
この階段スペースの壁際もすべて本棚。
手に取ってケースから取り出すと装丁や紙が傷んでしまいそうな年代物の本や、古い外国の雑誌シリーズなどもあり、見ているだけで好奇心がそそられます。

5階の吹き抜けから見下ろした本棚劇場。

5階には「武蔵野ギャラリー」として埼玉ゆかりの本や文化が紹介されていました。
傍らにはくつろぎスペースがあり、ハンモックに揺られながら本を読む人も。
他にレストランもありランチ待ちの列ができていましたが、ホテルの朝食ブッフェでしっかり元を取ってきた妹にはまだランチは早く、3階の「EJアニメミュージアム」も残念ながら展示替えでクローズしていたため、エントランスの2階を通過して1階へ。
「マンガ・ラノベ図書館」に入ってみたらベンチの端が空いていたので、本も読まずに小声でお互いの近況報告に盛り上がりました(笑)
それにしても、児童書や新旧作家の書籍、オタク心をくすぐる専門書からマンガやライトノベルまで揃い、あれこれ企画展も観られるなんて、時間が許せば1日中いられますね。

1階の「グランドギャラリー」では「体験型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」と題した企画展。
考古学者ハワード・カーターがツタンカーメン王の墓を発見した際のストーリーを、発掘品のスーパーレプリカとデジタルコンテンツで再現した展示です。

少年王ツタンカーメンの黄金の玉座。

棺やその外側の3つの厨子も実物大で再現され、その大きさと豪華さに圧倒されました。
精巧なレプリカなので間近で見て触れるのも楽しいです。

壮大な映像と音楽も。

ツタンカーメンの短い即位期間の出来事だけでなく、古代エジプトの死生観や宗教、ヒエログリフの読み方なども解説され、なかなか興味深い展示でした。
考古学はやっぱりロマンがありますね。

遅ればせながらのランチはサクラタウンの「角川食堂」で。
3種類から2種選べるあいがけカレー、またはオムライスプレートというメニューでした。
私はきのこカレーとチキントマトカレーのあいがけ。
トッピングとしてシーズンベジタブルとローストナッツを選びましたが、他にも卵やパクチーやチキンなどいろいろあって楽しいです。
ここであれやこれや話しながら過ごした後、大宮駅に移動して妹の新幹線の時間までさらにお茶タイム。
どれだけしゃべるんだという感じですが(笑)
お互いに趣味の合うところと違うところを含めて楽しいし、身内ならではの笑える話や心配ごとの共有もできて、フットワークが軽く毎度誘ってくれる妹に感謝です。
角川武蔵野ミュージアム
https://kadcul.com
ところざわサクラタウン
https://tokorozawa-sakuratown.com
最寄駅の東所沢駅で妹と待ち合わせ、そこから10分ほど歩いてミュージアムのある複合施設ところざわサクラタウンへ。
11月としては異例の夏日続きから一転、数日前から突然寒くなりぐずついた天候でしたが、何とか雨には降られずに済みました。

ところざわサクラタウンは、KADOKAWAと所沢市の連携によりポップカルチャーの発信拠点として2020年にオープン。
敷地内に足を踏み入れると、武蔵野坐令和神社のモダンな意匠が目を引きました。
文芸、芸術、芸能は古来神に奉納し神から賜るものであったことから、クールジャパンの聖地として建立されたようです。

そして、図書館と美術館と博物館の混合施設として作られた角川武蔵野ミュージアム。
地層深くから地表に隆起した火山積層物のイメージで隈研吾氏がデザインしたそうで、さすがの迫力です。
正面入口の外ではオープン前からチケット購入待ちで10組ほど並んでいましたが、私たちはWebで事前購入済みの別の列に一番乗り。
1階で開催中のツタンカーメン展が翌週終了のためか、10時オープンと同時にそちらに流れる人が多いようでした。

まずは空いているうちにかの有名な本棚劇場を見てみたい、ということで私たちは4階へ直行。
エレベーターを降りると「エディットタウン ブックストリート」として本だらけの通路が目の前に広がり、本好きの妹も私もテンションが上がります。

様々なテーマごとに展示されている本は、購入はできませんが自由に読むことができます。
座って読めるスペースもたくさんあって心惹かれますが、ひとまずその通路を抜けて一番奥へ。

ブックストリートの突き当たりが、5階まで吹き抜けの「本棚劇場」。
もちろんここにある本も手に取って読めますが、これだけ立体的に並べられると展示空間としても圧巻です。
期せずしての一番乗りでしたが大正解でした。
ただ、上の方の書棚への通路はスタッフオンリーになっていて行くことができず残念。

ここには、角川書店創業者の角川源義氏をはじめとする昭和の文化人4名から寄贈された本が主に収蔵されているそうです。
どの本にも作者の創造する物語や伝えたい想いや遺したい知識が詰まっているのだと思うと、その果てしない世界の広がりがアナログの仮想空間のようで本当にわくわくします。

本棚の壁面に投写されるプロジェクションマッピング。
一定の時間ごとに上映があり、スタッフが立ち位置を誘導してくれます。
動画はNGですが写真撮影はOKとのこと。
角川書店と角川映画の往年の名作の一節が紹介されたりして、文字と映像で構成されたイメージを楽しみました。

本棚劇場を出て、気になるコーナーの本を眺めながらブックストリートを戻り、横にある「荒俣ワンダー秘宝館」を覗いてみました。
その一角では、企画展として金魚を特集。

隣のスペースでは、荒俣宏氏が監修した博物学的コレクションがあれこれ並び、まさに蒐集家の秘密の部屋を覗き見するようなごちゃ混ぜ感。

「エディットアンドアートギャラリー」では「古代エジプトの教科書」の企画展。
1階のツタンカーメン展との連動企画のようです。
神戸でもここでも何故か古代エジプト展によく遭遇するよねと妹と笑いつつ。

4階をひと巡りした後5階へ行こうと、せっかくなのでエレベーターではなく本棚劇場の裏手にある階段へ向かいました。
この階段スペースの壁際もすべて本棚。
手に取ってケースから取り出すと装丁や紙が傷んでしまいそうな年代物の本や、古い外国の雑誌シリーズなどもあり、見ているだけで好奇心がそそられます。

5階の吹き抜けから見下ろした本棚劇場。

5階には「武蔵野ギャラリー」として埼玉ゆかりの本や文化が紹介されていました。
傍らにはくつろぎスペースがあり、ハンモックに揺られながら本を読む人も。
他にレストランもありランチ待ちの列ができていましたが、ホテルの朝食ブッフェでしっかり元を取ってきた妹にはまだランチは早く、3階の「EJアニメミュージアム」も残念ながら展示替えでクローズしていたため、エントランスの2階を通過して1階へ。
「マンガ・ラノベ図書館」に入ってみたらベンチの端が空いていたので、本も読まずに小声でお互いの近況報告に盛り上がりました(笑)
それにしても、児童書や新旧作家の書籍、オタク心をくすぐる専門書からマンガやライトノベルまで揃い、あれこれ企画展も観られるなんて、時間が許せば1日中いられますね。

1階の「グランドギャラリー」では「体験型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」と題した企画展。
考古学者ハワード・カーターがツタンカーメン王の墓を発見した際のストーリーを、発掘品のスーパーレプリカとデジタルコンテンツで再現した展示です。

少年王ツタンカーメンの黄金の玉座。

棺やその外側の3つの厨子も実物大で再現され、その大きさと豪華さに圧倒されました。
精巧なレプリカなので間近で見て触れるのも楽しいです。

壮大な映像と音楽も。

ツタンカーメンの短い即位期間の出来事だけでなく、古代エジプトの死生観や宗教、ヒエログリフの読み方なども解説され、なかなか興味深い展示でした。
考古学はやっぱりロマンがありますね。

遅ればせながらのランチはサクラタウンの「角川食堂」で。
3種類から2種選べるあいがけカレー、またはオムライスプレートというメニューでした。
私はきのこカレーとチキントマトカレーのあいがけ。
トッピングとしてシーズンベジタブルとローストナッツを選びましたが、他にも卵やパクチーやチキンなどいろいろあって楽しいです。
ここであれやこれや話しながら過ごした後、大宮駅に移動して妹の新幹線の時間までさらにお茶タイム。
どれだけしゃべるんだという感じですが(笑)
お互いに趣味の合うところと違うところを含めて楽しいし、身内ならではの笑える話や心配ごとの共有もできて、フットワークが軽く毎度誘ってくれる妹に感謝です。
角川武蔵野ミュージアム
https://kadcul.com
ところざわサクラタウン
https://tokorozawa-sakuratown.com
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